インドネシアで変な建築を見つけたよ!!
海外をウロウロして、色々なものを発見するのが仕事のティラキタ買い付け班。雑貨を発見するつもりでウロウロしていると、いろいろ面白いものを発見してしまいます。
いい銀細工があると聞いて、バリ島に向かった買い付け班。バリだけでなく、世界的にも有名な銀細工の生産地チュルク村に足を運びました。バリ島の人たちが得意とするのは丸いカゴの中に鈴が入ったガムランボールや、細い線のような銀で作成した上品で美しい銀細工です。でも、行ってはみたものの…残念ながら昨今の銀価格の高騰でとても日本で売れる値段ではなく、がっかりして帰ってきました。
そうそう、話はずれますが、昔、コンビニなどでもシルバージュエリーを特集した本があったり、シルバーが人気だったりしましたが、最近あまり聞かなくなったと思いませんか? 最近見ないその理由は、シルバーの相場が上がり、皆の手の届かない値段になってしまったからなのです。シルバーの値段は10年前の10倍になってしまったんですよ。
でも、「何かあるかもよ…」と村の中をウロウロしてみるティラキタ買い付け班。買い付けはしぶとさが勝負だったりしますので、とにかく見て、見て、見て廻ります。そうして歩いていたら、突然! 眼の前に怪建築が登場!!!
何じゃこりゃー―!! ティラキタ買い付け班、全員ビックリ!!
建物の周りに白い彫像があしらわれ、ゴシック風とも、アジア風とも、なんとも言えない強力な個性を放っています。そのひとつひとつの彫像が素敵だったらいいのですが、蛙だったり、メデューサだったり、悪意のありそうな女性だったりと…何とも禍々しい感じです。建物全体から、黒いダークオーラが放たれているかのようです。
屋根の上が凄そうなので、望遠で撮ってみました。20人は居そうなメデューサの顔、屋上で地獄のパーティーを開いている女性たちが見えます。
もっと近づいてみます。一つ一つは大変良く作られています。
白いコンクリで長い時間とお金をかけて作られたことが分かります。これを作るのはさぞかし大変だったことでしょう。いくら物価が安いインドネシアといえども、何億というお金がかかっているに違いありません。この建物のオーナーはきっと強い意志を持って、この建物を作ったのだと思います。
建物の周りをぐるりと回っている塀にもカエルがあしらわれていました。カエルにはお供え物が置いてあります。
カエルが登ったり、遊んだり、ゲロゲロ言ったり…カエルパーティーが開かれています。
建物の近くに行って見ました。ちょっと怖い顔をした女性たちが引っ張り合いっこだか、よく解らない動きをしています。
しかし、この建物って一体なんなのでしょう? 駐車場に車は居ないし、謎が深まります。インドパパ、しきりに写真を撮っていたら警備員に呼び止められました。
「この建物は一体?」と聞くと、
「シルバージュエリー屋だ」との答え。
「え? これがお店!!?」想像もしていなかった答えに二度ビックリ! だって、こんな禍々しくて駐車場に誰も止まっていないジュエリー屋、絶対入りたくないですよね。
入ったら最後、さっきの彫像のような女性に手を引っ張られて、身ぐるみ剥がされて、メデューサに石にされて、ポイ!!です。
でも、もしかしたら中も凄い事になっているかもと興味を惹かれたインドパパ。勇気を持って中に入ってみました。中に入るとすぐに自分の後ろで大きな戸が閉められます。
「やばい! 閉められた! ピンチかも!」と思いつつ、目の前の女性に
「写真撮っていい?」と聞くと、
「ダメ!! うちはお店なの! 写真取るならすぐ出てって!!」とやんわりと断られ、外に出されてしまいました。
外に出されてみて、出た第一声は「あーー、良かった!! 石にされなくって!!!」でしたよ!!