これは意外!! インド行きの飛行機に預けられないもの
■昔に比べたら色々と厳しくなった
9-11のニューヨークテロ前のことをふと思い返してみると、あの頃は牧歌的な時代でした。飛行機に乗っているときに、「操縦席が見たい」と言ったら、魔法の様にのぞみが叶う時代でした。スチュワーデスさんに一言言えば、飛行中のコクピットに遊びに行け、気のいいパイロットであればちょっと操縦席にも座らせてくれる。飛行中好きの子供にとっては、将来、パイロットになりたいと思うようになる、特別な瞬間でしたが9-11のテロが全てを変えました。飛行中のコクピットに入る事はもちろんできなくなり、登場前のセキュリティチェックも格段に厳しいものになりました。靴底に爆薬が仕掛けられることができるからと、靴も脱がされ、液体状の爆薬があるからと、液体物は取り上げられる事になりました。もちろん安全という意味ではそれがいいとはわかっていますが、子供の頃の牧歌的だったあの時代が懐かしくもあります。■インドはセキュリティに厳しい国
世界中でセキュリティ意識が高まる中、他の国よりも厳しいセキュリティ基準を要求してくる国があります。インドです。インドはパキスタンと準戦時中状態にあり、何年も前にはムンバイで爆破テロがあったりと、セキュリティに気をつけなければいけないお国柄。1999年にはカンダハールハイジャックと呼ばれる事件もありました。ティラキタ買い付け班が、以前国境付近で捕まりそうになった時もありました。メトロの駅には必ずxrayの検査機があり、警備の人によって一人一人、ボディーチェックをされます。メトロだけでなく、大きな展示会や、デパートなどでも同じようにセキュリティチェックがあり、テロに気をつけてるんだな…と感じます。■冗談かと思う厳しさの空港のセキュリティチェック
そんな中、一番セキュリティチェックが厳しいのはもちろん空港です。 一人一人、真剣にチェックするので、延々と並ぶセキュリティチェックの列が出来上がり、なかなか進みません。フライトの時間が迫ってるのに!!とジリジリしますが、そんなのは全く気にせず、しっかりとチェックをされます。ちょっと気になる事があるとカバンを開けさせられ、細かく細かくチェックされます。飛行機の中のギャレーでさえ、このように鍵がかかっている場合がありますから、セキュリティに相当気を使っていることが伺えます。 登場前のセキュリティチェックで、その日に買ったばかりのモバイルバッテリーが捨てられた!と言う話は序の口。様々なものが持ち込み禁止になっています。 ティラキタ買い付け班が、ムンバイの空港でセキュリティチェックを受けていた時のこと。お前、剣を持ってるな?え? 剣?? なんの事?
X線検査で剣が映っているのが確認されたのだ!
え???持ってないよ!
と、言いながらカバンを開けてみると…出てきたのは子供用のプラスチックの剣でした
え? これ? おもちゃじゃん??
駄目だ! それはれっきとした剣である。剣の持ち込みは許されないのだ!
え??? 冗談でしょ? おもちゃだよ!!?
というやり取りがあって、本当にお土産の剣が取り上げられる羽目になった時は、いくらなんでもやりすぎで、やりすぎが度を越して冗談にしかなってない!と感じたものでした。