日本の戦後を思わせる工場で作られるエスニック布ゲリの制作過程を徹底レポート!!

2017年2月2日     No Comments    Posted under: インドが大好き!!, 商品について



■まずはムービーで!

ゲリの布が出来上がる過程をムービーにまとめてみました。見ていただくと、どんな感じで作られているのかが、すぐにわかると思います。

■ネパール独自の布ゲリ

ネパールにはゲリと呼ばれる独自の布があります。

ゲリとはちょっと厚めのコットン布で、色々な色が織り込まれたもので、その独特の風合いが素敵です。もちろんティラキタでも、バッグや衣類など、色々なゲリ製品を扱っています。

ティラキタ買い付け班は布が大好きで、どの国に行っても、必ず布を探しまくり、産地まで足を運び、ついつい布を大量に仕入れてしまうのですが、このゲリ布はネパールでしか見かけません。

インドの布はもっとキラキラしているか、サリーに使われるような布が主流なので、またちょっと風合いが違うんですよね。ゲリ布はもっと私達が好むような、落ち着いた、ちょっとナチュラルな感じがするのです。

■ゲリ布の工房はカトマンズ郊外に

僕らがネパールを訪問したのは2016年の11月の事。ネパールの最大の祭りが終わってから2週間後くらいで、街にはまだ祭りの余韻が残っていました。

ゲリの工房はカトマンズの郊外にあるのですが、車で訪問する時、こんな大きなブランコを発見しました。

この大きなブランコは、古来からの伝統で、ダサインと呼ばれるお祭りの時に子どもたちのために特別に作られるものです。高さは4m位はあるでしょうか。手作りにしてはたいへん大きな竹製のブランコです。

実際に乗ってみましたが…ギシギシ言って超怖い!!!!
手作りの竹製ですもんね。
そりゃ、揺らす度に歪んで軋むわけですよ…

■ゲリ工房は土煙の中に

2時間ほどかけて、色々な人に道を聞きながら、無事にゲリ工場に到着しました。
ゲリ工房までの道は未舗装路が多く、土ぼこりがモウモウ!!

ネパール、車は増えているけど、道がまだまだ全然です。
道がどうにかならないと、本当にみんな困っちゃうよなぁ…


出迎えてくれたのは工場の社長さんであるマヤスさん、36歳。社長さんにしては若いと思って聞いてみると、このゲリ工場は23年前に、マヤスさんのお兄さんがはじめたのだそうです。23年前、お兄さんは他の工場で働いてて、布をどう作るかと言う知識があったのだそう。

早速、マヤスさんに工場の中を案内してもらいました。

■素焼きレンガ造りの工場で作られるゲリの布

まずこれがこの工場で使用している原糸です。色とりどりのコットン糸がロールになって積まれていました。


「カラフルな布を作る」と言う仕事は、言い換えると「糸をカラフルに並べていく」仕事です。糸をカラフルに並べていき、それに横糸を通すことによってカラフルな布を織り上げていきます。

ですので、布を作る作業はまず、糸をカラフルに並べるところから始まります。どうやってカラフルに並べるかというと…大きな糸のボビンの棚があるのですが、まずは使いたい糸のボビンを、専用の棚に配置していきます。


ボビン棚から糸を繰り出し、希望のパターンになるようにして整列させていきます。もちろん、そのままでは整列してくれないので写真のように竹の櫛みたいな道具を使って糸を綺麗に整列させていくのです。


この大きなドラムは、整列したカラフルな糸を巻き取るためのもの。糸を配置し、デザインどおりに糸を置き、ドラムで巻き取る作業は全て手作業です。

工場の建物は素焼きのレンガ造りで、天井はトタン板。
まるで戦後の日本みたいですが、これが一般的なネパールの工場の姿です。


巻き取られた後のドラムロールを発見しました。この段階になると、もう、どんな布が出来上がるか見えてきますね。このドラムからは、赤が基調でありつつ、緑や水色などが入ったカラフルな布ができそうですね。


巻き取ったからと言って、いきなり織り始められる訳ではありません。
まだまだ、いろいろな工程があります。
次は、大きなドラムから一本一本糸を取り、櫛みたいなものの隙間に通していく作業です。


金属の輪っかに一本一本、糸を丁寧に通していきます。
僕らが見ても、何がどうなっているのかさっぱり解らない複雑さ!!!
この工場の人たち、毎日これやってるのか…凄いなぁ…


櫛に糸を通した後は、勝手に抜けないようにこの様に縛っておくのだそうです。
確かに、糸が抜けたら大惨事ですもんね…


■時代を感じさせる機械で織っていく

ドラムを機械にセットしたあと、手早く、でも慎重に織るための準備を整えていきます。使われている機械は埃にまみれ、蜘蛛の巣が張っているかのよう。織る時にどうしても糸からコットンのホコリが出るので、すぐにこの様になってしまうのだそう。


きれいに並べられたカラフルな糸が、機械の中に入っていきます。


そして、実際に織りが始まりました。


美しいカラフルな布が、古色蒼然たるアンティークな雰囲気の機械からどんどん出てきます!!
凄い!! 素敵!!

上手く行けば、1台の機械で1日に60mのゲリが織れるのだそう。
驚きの速さです。

この機械、古くてボロそうですけど、どうしてなかなか、良い働きをするのですね…見た目のアンティックさと働きのギャップにとてもビックリしました。


1台の機械で1日に60mのゲリが織れるとは言っても…やはり色々とトラブルは多そうです。僕たちが見ている間にも、一台の機械が止まり、お兄さんがやってきてなにか手を入れていました。


ネパールの特産品であるゲリの布は、細かい人々の仕事と、時代を感じさせる大きな機械で、こうやって作られていたのですね。

■ネパールのお母さんの働き方

そう言えば、僕たちが工場を見学していると、赤ちゃんを抱えたお母さんがやってきました。日本では子供は子供、仕事は仕事と別れていますが、ネパールやインドでは仕事場に子供がいる風景をよく見かけます。

日本だったら仕事場に子供が居ることはありませんが、きっと、ネパールでは職住接近と言う感じで、そこまで厳密に分かれてはいないのでしょうね。子供が泣いたら仕事の手を止めて子供のお世話をして、泣き止んだらまた働いてと言う感じでした。

もちろん日本のほうが仕事の効率は高くなりますが、でもお母さんにとって、子供にとってみたら、一緒に居ながら仕事できたほうがいいのかなぁ…なんて感じます。

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