徹底解説!ネパールの薬膳定食「ダルバート」、その美味しさの秘密と作り方【レシピ付き】
ティラキタはインドが好きすぎてインドばかり行っているように思われているかもしれませんが、ネパールも結構よく行っているんです!
↑羨ましそうな子どもたちを尻目にブランコを満喫するネパールのラムさん。
今回はそんなネパールを代表する国民食、「ダルバート」についてご紹介してみます。以前「カトマンズで一番美味しい! ダルバートの名店タカリ・バンチャ」という記事を載せたこともあるのですが、そもそも「ダルバート」が何なのかを説明していませんでしたね。ここで改めてご紹介いたしましょう!
インド料理とネパール料理、同じようにスパイスを使うので似ているように思われますが実は結構違うのです。インド料理(特に北インド)は油こってりのスパイシーなカレーで小麦を主食としますが、ネパール料理は比較的マイルドな料理でお米をたくさん食べます。
日本の地方都市でネパール料理を名乗っているお店は残念ながらナンやバターチキンなどを主体としたインド料理風のお店が多いのですが、真のネパール料理の中心は「ダルバート」にあるのです。
こちらはネパールの首都カトマンズの名店「タカリバンチャ」のダルバートです。
左上から時計回りに、
レストラン料理や特別な日のご馳走にはチキンやマトンの肉カレーがつくのですが、普段着のダルバートはたっぷりの野菜と豆が主役。そこに加えてスパイスの薬膳効果も加わるのでとっても健康的です!
また、発酵食品を積極的に用いるところもインド料理との大きな違いを感じさせるところです。うーん、ヘルシー!
それぞれ単品で食べても美味しい料理ですが、混ぜることによって、ダールのやさしい味わい・タルカリの野菜の旨みと甘み・アチャールのピリッとしたスパイスの刺激等々が不均一でありながら渾然一体となって押し寄せてきます。ここにダルバートの醍醐味があるのです。
ヨーグルトをご飯にかけるというとギョッとする人もいると思いますが、少しずついろいろな味が混ざっていくことによって全体の味わいが万華鏡のように変化していく素晴らしい食文化であることに気づくこと間違い無しです!
こんな素敵な食文化・ダルバートですが、東京などの大都市では本格的なお店が何件もありますが、日本ではまだまだマイナーな料理です。それでも食べたい・・・という人に朗報!
レシピをご用意いたしました!ので、ぜひチャレンジしてみてください。ティラキタのネパール人スタッフ・サラダちゃん監修のレシピもあり本場の味が家庭で楽しめますよ!それぞれの写真からレシピページに飛べるようになっています。
↑写真クリックでレシピページへ!
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これらの料理をターリー(カレー大皿)とカトゥリ(カレー小皿)にずらりと並べればダルバートの完成です。ご飯はパラパラのインディカ米でももちもちの日本米でもどちらも美味しく食べられます。
ちなみにダルバート、現地で食べると基本的にお代わり放題です。というか断らない限りどんどんお代わりを勝手に盛り付けられます。お腹が破裂する前に「ストップ!ストップ!」というのをお忘れなく!
↑羨ましそうな子どもたちを尻目にブランコを満喫するネパールのラムさん。
今回はそんなネパールを代表する国民食、「ダルバート」についてご紹介してみます。以前「カトマンズで一番美味しい! ダルバートの名店タカリ・バンチャ」という記事を載せたこともあるのですが、そもそも「ダルバート」が何なのかを説明していませんでしたね。ここで改めてご紹介いたしましょう!
目次
■お米が主役なので日本人にも親しみやすい
インド料理とネパール料理、同じようにスパイスを使うので似ているように思われますが実は結構違うのです。インド料理(特に北インド)は油こってりのスパイシーなカレーで小麦を主食としますが、ネパール料理は比較的マイルドな料理でお米をたくさん食べます。
日本の地方都市でネパール料理を名乗っているお店は残念ながらナンやバターチキンなどを主体としたインド料理風のお店が多いのですが、真のネパール料理の中心は「ダルバート」にあるのです。
■ダルバートは野菜たっぷり滋味たっぷりで健康的!
「ダルバート」はダル=豆(または豆のスープ)、バート=ご飯、の合成語です。直訳すると「豆とご飯」ですね。この言葉からわかるように、豆のスープとご飯を主役に数々の副菜を添えたのがダルバートの基本です。日本の主食が白米と味噌汁であるのにも類似してますね。こちらはネパールの首都カトマンズの名店「タカリバンチャ」のダルバートです。
左上から時計回りに、
- マトンカレー(ご飯にかけることを想定してサラサラなことが多いです)
- ダル(マイルドな豆のスープ。)
- タルカリ(野菜の薬膳炒め。野菜って本当に美味しいなあとしみじみ来る味わいです。)
- サーグ(青菜のスパイス炒め。シンプルですが栄養豊富で嬉しいです)
- アツァール(醗酵野菜のスパイス漬物。爽やかな酸味と醗酵の旨味が効いています)
- グンドゥルック(乾燥青菜の醗酵漬物。良いダシが出るのでスープにも使われます。)
- アチャール(スパイシーなトマトソース。山椒のようなスパイスを使って辛味をつけることが多いです)
- 付け合せの生野菜
- ヨーグルト(デザートではないので砂糖は入っていません)
- ご飯とパパド(薄焼きの豆せんべい)
レストラン料理や特別な日のご馳走にはチキンやマトンの肉カレーがつくのですが、普段着のダルバートはたっぷりの野菜と豆が主役。そこに加えてスパイスの薬膳効果も加わるのでとっても健康的です!
また、発酵食品を積極的に用いるところもインド料理との大きな違いを感じさせるところです。うーん、ヘルシー!
■混ぜながら食べよう!
ネパール現地では手と指で食べる人も多いですが、日本人ならスプーンで食べてもOK。食べ方はとてもシンプル。まずご飯にダールを少しかけてダルとご飯の組み合わせを楽しみます。白米と味噌汁のように豆とご飯のシンプルな出会いを味わったら、後はもう自由自在。タルカリ(野菜のおかず)やアチャール(漬物)、ヨーグルトなどを少しずつ混ぜながら食べ進みます。それぞれ単品で食べても美味しい料理ですが、混ぜることによって、ダールのやさしい味わい・タルカリの野菜の旨みと甘み・アチャールのピリッとしたスパイスの刺激等々が不均一でありながら渾然一体となって押し寄せてきます。ここにダルバートの醍醐味があるのです。
ヨーグルトをご飯にかけるというとギョッとする人もいると思いますが、少しずついろいろな味が混ざっていくことによって全体の味わいが万華鏡のように変化していく素晴らしい食文化であることに気づくこと間違い無しです!
■自分でも作ってみよう!
こんな素敵な食文化・ダルバートですが、東京などの大都市では本格的なお店が何件もありますが、日本ではまだまだマイナーな料理です。それでも食べたい・・・という人に朗報!
レシピをご用意いたしました!ので、ぜひチャレンジしてみてください。ティラキタのネパール人スタッフ・サラダちゃん監修のレシピもあり本場の味が家庭で楽しめますよ!それぞれの写真からレシピページに飛べるようになっています。
■これがなくちゃ始まらない!ダールの作り方
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「ダール」は豆のスープのことで、良質なタンパク質と栄養に富んだダールスープは私たちネパール人の日々の食事に欠かすことができません。日本のお味噌汁と同じように、ダールは家庭ごとにいろいろなレシピがあります。今回ご紹介するレシピはトマトと玉ねぎが加わって、たっぷりのダールのやさしい味わいを存分にお楽しみ頂けます。 |
■ダルバートの名脇役!ムラコ・アチャール(大根の漬物)
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ムラコ アチャール の ムラは「大根」、コは 「の」、アチャールは 「漬物」という意味です。マイルドなお塩の味と、スパイスが 効いた、ネパールの辛い漬物です。酸味が お 好きな方は ビネガーを お好みで 入れるのをおすすめ します。ネパールでは、ご飯 を食べる時に、必ず 一緒に付けます。または、お酒のつまみにも合います。 ムラコアチャールは、ネパールで人気の食べ物の1つです。 |
■地味だけどやっぱり欠かせない!とっても簡単サーグの作り方
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ネパールの代表的なお惣菜の一つ、「サーグ」です。青菜を炒めただけの本当にシンプルなお料理ですが、野菜の甘みを味わえる素敵なスパイス料理です。栄養豊富なサーグはネパールの定食「ダルバート」に欠かせません。 |
■野菜の旨みをスパイスで引き出す!タルカリ
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野菜の美味しさを堪能できる一皿です。野菜がくたっとするまでしっかり火を入れるのがコツ。細胞壁が崩れて野菜のうまみと甘みがマサラに溶け込むところにこの料理の美味しさがあります。 |
■山の民の発酵食品グンドゥルック
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グンドゥルックは ネパールで 山に住んでいる 人たち冬によくたべます。 山の人たちはスーパーとかないから 保存のきくグンドゥルックを作っておいてたべます。買い物行くの が 遠いから ふゆに よく 食べられます。 |
■やっぱり肉も!ネパール風チキンカレー
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鶏肉はネパールでは「ククラコマス」と呼ばれています。鶏肉の旨味がぎっしりでとても美味しいカレーです。大さじ1杯のチリパウダーだと、日本の方には少し辛いかもしれませんが、私はもっともっと辛いのが大好きですよ!ぜひチャレンジしてみてくださいね。 |
これらの料理をターリー(カレー大皿)とカトゥリ(カレー小皿)にずらりと並べればダルバートの完成です。ご飯はパラパラのインディカ米でももちもちの日本米でもどちらも美味しく食べられます。
ちなみにダルバート、現地で食べると基本的にお代わり放題です。というか断らない限りどんどんお代わりを勝手に盛り付けられます。お腹が破裂する前に「ストップ!ストップ!」というのをお忘れなく!