← 次の記事:
ヴァラナシ、冬の動物たちの過ごし方
:前の記事→
インドの変なエレベーター
インドの脅威のマッチョ信仰
2010年4月15日
そんな人たちの美意識が優れているなんてと思うかもしれないが、インド人をよく見ていると、よろよろのリキシャワーラーのじいちゃんから物乞いの小さな女の子まで、ちゃんと服を着こなしておしゃれしている人がとても多いのだ。よれよれになったルンギ、汚れの染み付いたサリー、でもよく見るとその服はとても彼らにしっくりと似合っていて、決して有り合わせを適当に着ているわけではないのだ。
そんな中でも男の子たちはおしゃれに夢中だ。彼らのポケットには常に櫛が仕込まれていて暇さえあれば髪を撫で付けている。列車の中で男の子同士でファッション雑誌を熱心に読みまわしているのも何度も見たことがある。彼らのおしゃれはやはり洋服がメインなのだが、それ以外にも一つ、大切なおしゃれポイントがある。
![]() 街のボディビルの看板 |
例えばダニー・ボイル監督が「スラムドッグ ミリオネア」を撮影する時に起こった有名な話がある。主人公役をボリウッドの若手俳優からいろいろと探していたが、みんなダンスのレッスンを繰り返しているために筋肉が付き過ぎていて、監督が望む線の細い男の子はボリウッド中探しても見つからず、結局インド系イギリス人の役者を使うことになったということだった。それくらいインド人の男の子たちの間ではマッチョであるということはおしゃれの中心にあるのだ。
だから街をリキシャに乗って走っていたりすると、そこここの街角でマッチョな兄貴達が豪快なポーズを決めているトレーニングジムの看板や張り紙を目にする羽目になる。本当にそこまでマッチョを目指す人口がいるのかと不思議に思ってしまうが、インド国内ではボディビルの大会が盛んに行われていて、有名なジムは人でいっぱいだったりもするらしい。泊まっている宿の屋上や通路などにバーベルセット一式が転がっていて、働いている兄ちゃん達が朝早くに汗を書いている姿に遭遇したりすることだってある。
この分だとボディビルダーと言えば白人や黒人の兄貴達だけでなく、濃厚な顔と髭のインド人を思い浮かべるようになる時代も遠い未来のこととではないのかもしれない。 。
| 文章:DJ sinX(しんかい) 日本での7年のDJ活動の後、世界各地でプレイするべく2007年から旅を始める。オーストラリア、東南アジアを経て現在インド亜大陸へ。活動はDJだけに留まらず、音楽イベントの開催、「Thanatotherapy」名義にて楽曲作成なども行う。 |
他にもこんな記事があります:
コメントはまだありません »
コメントはまだありません。
