笑っちゃうけどシリアスなムンバイ近郊列車の広告

世界で最大の交通機関と言われているのがムンバイの近郊列車です。そのラッシュは悪名高く、世界最悪のラッシュの一つとも言われています。私たち日本人からすると「山手線のラッシュにはかなわないんじゃない?」なんて思いがちですが、実は山手線の倍以上、1日に694万人もの人を運ぶのだそう。


ピーク時の通勤ラッシュは完全に日本の比ではありません。横の写真やリンク先の動画を見ていただければ少しは感じて頂けるかと思うのですが、殺人的と言う言葉しか当てはまらないもの凄さです。ラッシュ時に列車に乗ると、自分の右手と左手が人に挟まれてバラバラの方に行ってしまう時もあります。もちろん、荷物なんて持っていったら人に押されてペシャンコにされてしまいます。

ムンバイの近郊列車当局もそんな混雑を何とかしようと、電車の本数を多くするとか、色々な手を尽くしているそうですが、増え続ける人口にはかなわず、ラッシュはますますひどくなるばかり。

そして人口が増えてラッシュになるのは実は電車の中だけではありません。

電車の外でも、住むところが足りなくなって大変困っています。ムンバイのオフィスの値段は世界一高いと言われますが「これだけ人口が集中していれば仕方ないかな」と思える混雑っぷり。そしてあまりの混雑に一刻でも早く目的地に到着しようと、線路を横断する人もたくさん出現します。

実際、ムンバイの郊外では日常的に多くの人達が線路を横断し、生活しています。ムンバイに住む人にとって、線路を勝手に横断することは完全に日常に風景になっていると言ってもいいでしょう。

で・す・が。日常的だからといって安全な訳ではありません。聞いた話によると、一日に10人以上もの人が鉄道事故で亡くなっているのだとか。線路を歩いていてはねられたり、いつも開きっぱなしのままのドアから身を出しすぎて電柱にぶつかったり、電車の屋根の上に乗って架線に触って感電したりと、死因は様々です。ですが、やはり線路を歩いていてはねられる人が一番多いのだそう。

このままではダメだ!
何とかしなければ!

と思ったムンバイの近郊列車当局。こんなポスターを作ってしまいました。




うーーん、分り易すぎる
ちょっと怖いけど、分り易すぎる!
これだったら、ちょっとは線路を横断する人が減るのではないでしょうか?
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