無駄に遅い! 共産主義都市コルカタでお買い物してみた
BRICSなどと呼ばれ経済発展中のインドですが、実は地域によって発展度は様々です。首都のデリーでは街で走っている車がどんどん新しくなり、街が綺麗になって「インド凄いなぁ! 経済発展しているって言うのはこういう事なんだね」と思うのですが、コルカタに来てみると…あれ? 10年前、20年前とほとんど変わりません。
コルカタはインドの大都市の中でもちょっと異色。コルカタは共産主義の香りのする街なのです。コルカタは伝統的に共産主義者の力が強いらしく、インド人に言わせると「コミュニストの街」だと言うのです。 資本主義全盛のこのご時世に共産主義?と思うのですが…街中には旧ソ連のマークが付いた旗がはためき、壁にも同じマークがいろいろな所に描かれています。
そう、コルカタには僕達が思い描く共産主義…そのレトロ感がタップリとあふれています。
そして、そのレトロ感、共産主義感がじっくりと味わえるCD屋さんがあったので紹介してみます!!!
CD屋はコルカタの中心部エスプラネード駅のほど近く。レトロな外観に惹かれ、中に入ってみました。綺麗にCDが陳列されていますが…あまり売れないらしく、まだカセットテープを売ったりしています。ビデオCDのタイトルも幾つかありました。ネット常時接続が当たり前のこのご時世にカセットテープ!! Youtubeが当たり前のこのご時世にビデオCD!! 時代が一周りした感じで新鮮さすら感じます。このCD屋さん、全く客が来ないにもかかわらず、3人がお店の中で手持ち無沙汰そうにしていました。
僕がCDを物色し始め、10枚ほど大人買いすると…おもむろに90年台を彷彿とさせる白黒の画面のコンピュータに向かい、値段とタイトルを打ち込み始めます。使い慣れないらしく、打ち込みに10分以上かかっています。だいぶ待って、全部打ち込み終わって、レシートが出てきたかと思ったら、もう一人がレシートとCDの確認を始めました。
「おいおい、さっき、ちゃんと確認しながらゆっくり打ち込んだだろ…」と思うのですが…2人目、じっくりと納得するまで確認しています。
2人目の確認が終わりそうになった頃…3人めが後ろからやってきました!! 今までの2人よりもちょっと偉そうです。偉そうな人もやっぱり自分で確認しないと気がすまないようで、さっきレシートを確認していた男とタイトルの読みあわせをはじめました。
「一体いつまでやっているんだろう…」と半ば呆れつつ見ていると…偉そうな人、タイトルを読み合わせている間にCDのホコリが気になったらしく、手でぎゅうぎゅうと拭い始めました。10分ほどして読み合わせが完了。
「やったーー!! これでお店を出れるよ!」と思ったら、偉そうな人、ルーペを持ってきて値段の確認をもう一度始めました。読み合わせるだけではなく、値段も気になったようです。偉そうな人は目が悪いらしく、ルーペでじっくり見ないと値段が読めないよう。じっくりと読んで…レシートと確認して…10枚のCDを5分かけて確認終了。
ここまでのお会計にかかった時間はなんと25分。
いくらインドのペースに慣れている僕達でも「もういい加減にしてくれよ」って言いたくなります。
お金を渡したら…一枚一枚、光に透かし始めました。次は偽札かどうかをチェックし始めました!!!!
お金の確認に3分ほどかかり、言い出した言葉が…
「500ルピー札じゃお釣りが出せないからもっと細かいのないか?」
「じゃあ、お前はなんでさっきお札を確認してたんだよぉぉォォ!!!」
無事にお釣りをもらって。やっとこ10枚のCDを貰いました????。
かかった時間は結局40分。
これで終わりかと思ったら…一番初めの男が大きな帳簿を出してきて入金を書き込んでいます。
「え? コンピュータにさっき入力したからいいんじゃないの?」と思うのですが、彼らは大真面目。
きっと帳簿に書き込むのにもそれなりの時間をかけることでしょう。
「こんなCD屋は嫌だ!!」と思うのですが、コルカタの老舗に行くとこんな感じのゆっくり商売が多いのです。
僕達だったら1人が1分で終えられる仕事を、3人が時間をかけてじわじわやる…
「これが共産主義か」と肌で感じる事の出来る街、それがコルカタ。
世界中で廃れ行く共産主義を肌で感じるには、コルカタに行ってみると良いかもしれません。
コルカタはインドの大都市の中でもちょっと異色。コルカタは共産主義の香りのする街なのです。コルカタは伝統的に共産主義者の力が強いらしく、インド人に言わせると「コミュニストの街」だと言うのです。 資本主義全盛のこのご時世に共産主義?と思うのですが…街中には旧ソ連のマークが付いた旗がはためき、壁にも同じマークがいろいろな所に描かれています。
そう、コルカタには僕達が思い描く共産主義…そのレトロ感がタップリとあふれています。
そして、そのレトロ感、共産主義感がじっくりと味わえるCD屋さんがあったので紹介してみます!!!
CD屋はコルカタの中心部エスプラネード駅のほど近く。レトロな外観に惹かれ、中に入ってみました。綺麗にCDが陳列されていますが…あまり売れないらしく、まだカセットテープを売ったりしています。ビデオCDのタイトルも幾つかありました。ネット常時接続が当たり前のこのご時世にカセットテープ!! Youtubeが当たり前のこのご時世にビデオCD!! 時代が一周りした感じで新鮮さすら感じます。このCD屋さん、全く客が来ないにもかかわらず、3人がお店の中で手持ち無沙汰そうにしていました。
僕がCDを物色し始め、10枚ほど大人買いすると…おもむろに90年台を彷彿とさせる白黒の画面のコンピュータに向かい、値段とタイトルを打ち込み始めます。使い慣れないらしく、打ち込みに10分以上かかっています。だいぶ待って、全部打ち込み終わって、レシートが出てきたかと思ったら、もう一人がレシートとCDの確認を始めました。
「おいおい、さっき、ちゃんと確認しながらゆっくり打ち込んだだろ…」と思うのですが…2人目、じっくりと納得するまで確認しています。
2人目の確認が終わりそうになった頃…3人めが後ろからやってきました!! 今までの2人よりもちょっと偉そうです。偉そうな人もやっぱり自分で確認しないと気がすまないようで、さっきレシートを確認していた男とタイトルの読みあわせをはじめました。
「一体いつまでやっているんだろう…」と半ば呆れつつ見ていると…偉そうな人、タイトルを読み合わせている間にCDのホコリが気になったらしく、手でぎゅうぎゅうと拭い始めました。10分ほどして読み合わせが完了。
「やったーー!! これでお店を出れるよ!」と思ったら、偉そうな人、ルーペを持ってきて値段の確認をもう一度始めました。読み合わせるだけではなく、値段も気になったようです。偉そうな人は目が悪いらしく、ルーペでじっくり見ないと値段が読めないよう。じっくりと読んで…レシートと確認して…10枚のCDを5分かけて確認終了。
ここまでのお会計にかかった時間はなんと25分。
いくらインドのペースに慣れている僕達でも「もういい加減にしてくれよ」って言いたくなります。
お金を渡したら…一枚一枚、光に透かし始めました。次は偽札かどうかをチェックし始めました!!!!
お金の確認に3分ほどかかり、言い出した言葉が…
「500ルピー札じゃお釣りが出せないからもっと細かいのないか?」
「じゃあ、お前はなんでさっきお札を確認してたんだよぉぉォォ!!!」
無事にお釣りをもらって。やっとこ10枚のCDを貰いました????。
かかった時間は結局40分。
これで終わりかと思ったら…一番初めの男が大きな帳簿を出してきて入金を書き込んでいます。
「え? コンピュータにさっき入力したからいいんじゃないの?」と思うのですが、彼らは大真面目。
きっと帳簿に書き込むのにもそれなりの時間をかけることでしょう。
「こんなCD屋は嫌だ!!」と思うのですが、コルカタの老舗に行くとこんな感じのゆっくり商売が多いのです。
僕達だったら1人が1分で終えられる仕事を、3人が時間をかけてじわじわやる…
「これが共産主義か」と肌で感じる事の出来る街、それがコルカタ。
世界中で廃れ行く共産主義を肌で感じるには、コルカタに行ってみると良いかもしれません。
すっごくわかります! カルカッタと呼ばれた頃しか知りませんが、特に「店舗」を構えたお店では、何か1つ買うにもあっちに行ってこっちに行って、台帳記入して更に別の人がチェックして…。道端の露店の方が百倍くらいスムーズに買い物できましたが、今もそうなんだ…
帳簿w
この間2016年6月、
ホテルにチェックインしたときも図鑑より大きい帳簿に記入してましたw
空港でのビザ申請時のときも何と今どきカーボン紙を使って複写してるし
昭和みたいでしたね