肌を切り、血を出して病気を治すインド伝統の治療法とは?

10億以上の人々が暮らし、社会的な格差が大きなインドでは、経済的に現代医学の恩恵を受けられない人々がいます。そんな人達が頼りにするのが古代から伝わるアーユルヴェーダなどの民間医療です。40000年以上前から伝わるインドの民間療法の一つに瀉血療法と言われる肌を切り、血を出す伝統の治療法があります。

瀉血(しゃけつ)とは、人体の血液を外部に排出させることで症状の改善を求める治療法の一つ。インドだけでなく、古く中世ヨーロッパで広く行われたそうですが、医学的に根拠はなく、現代医療では行われていません。瀉血によって体内にたまった不要物や有害物を血液と共に外部に排出させることで、健康を回復できるという考えがあるそうです。



日本では人の体を切り血を出すことは医療行為に当たり、医者にしかできませんが、インドではその辺の路上で平気で行われています。インドの瀉血療法は患者の腕か足を紐でグルグルと縛り、血を通わなくさせてから、カミソリで肌に傷をつけ、汚染されていると考えられている血を流すというものです。傷の跡にはアーユルヴェーダの薬品を塗って終わりです。



そんな伝統的な治療者の一人、ニューデリーの人通りの多い路上で営業しているハキーム・ムハンマド・ガヤスさんは20ルピーで瀉血療法を行っています。ハキームさん曰く「瀉血は古代からの長い歴史がある。瀉血療法は他の治療法がない病気に対しては世界で最高の治療法なんだ。全能の神アッラーの思し召しで患者が良くなるんだ」とのこと。「カミソリの刃は肌を切るわけではない、そして感染もしないんだ。血の中の老廃物や毒を出すだけなんだ」

4年間瀉血治療を行っていると言うカムレシュ・チャンドラさんは「2006年に2ヶ月間休まずに通ってきたんだ。そしたら関節痛がだんだん良くなってきて、走ったり歩いたりできるようになったのさ」とのこと。



映像を見る限り、施術が行われているのは道端のホコリだらけの場所ですし、きちんとした消毒も行われていないようです。現代医学的な観点で見れば「バイキンが血液の中に入り、感染症の原因になるからやめた方がいい」と思うのですが、瀉血の効果を信じるインド人たちはそんな事お構いなしのようですね。

「え? インドパパがインドに行ったらやって欲しい」ですって? この映像にでてきているのはオールドデリーのジャマー・マスジッド付近ですよね。ええ、この場所はよく知ってます。古き良き雰囲気が好きで、インドに行ったら毎回行きますから。確かに行ったらやってくれるのかもしれませんが…正直、感染症が怖いです。感染して敗血症とかになったら目も当てられませんよね?。

(Sorce:Barcroft TV)
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