英語が最高に難しい!! 意味不明な単語だらけのインド英字新聞を読み解く

■現地の新聞を読んでみたい
海外に買い付けに行くと、英語の勉強を兼ねて、その土地の新聞を読むことにしています。インドパパ、学生時代は英語の時間は寝ているだけだったので、そんなに英語は上手ではありませんが「やらないよりはマシ」と思って、辞書をひきながら頑張って読む事にしています。

正直、大人になってからこんなに英語が必要になるとは思いませんでした。英語がどんなに重要かって、学生の時の自分に聞かせてやりたいものです。

旅行にいくときはもちろんですが、仕事の買い付けでも、イベントで外人アーティストを招聘するのも、友達とお喋りするのも、全部英語です。英語ができないと海外とのやり取りが出来ない=「永遠に日本の中で缶詰」になってしまうのですよね。

日本は美しく不自由のない国ですから、日本の中で一生暮らすのも悪い選択ではありませんが、でも、英語というどこでもドアを持っているかいないかは人生の選択肢が大きく違うと思うのです。

いくら下手であったとしても、英語は世界を開いてくれる魔法の言葉だと思います。



■インドの英字新聞は難しい
いろいろな国に行って英字新聞を読むのですが、英字新聞で使われている英語の難しさは国によって大きく異なり、インド英語は相当難しい部類に入ります。

インドは昔、英国の宗主国だったこともあり、多くの人が英語の読み書きが可能なのですが、インドの英語というのは、英語+インドの独特の言葉で構成されているので、インドの事情を知らないと読み解くことが出来ません。

今回は、2017年1月12日のTIMES OF INDIAを例に取って説明してみましょう。

「India's missile program a danger to regional peace, says Pakistan」
は解りますね。「インドのミサイル開発は地域平和にとっての脅威だとパキスタンが言っている」ですよね。特に難しいことはありません。

それでは次。
これはどうでしょう?

「Pay Rs 600cr by deadline or go to jail: SC to Sahara」
これは全く解りませんね。ちょっと、読み解いてみましょう。

「Rs 600cr」とはお金の単位を意味します。インドではlakh(ラクもしくはラーク)とcrore(カロール)と言う、独特のお金の単位があります。 Lakhが10万を意味し、Croreは1000万を意味します。「Rs 600cr」とは600 x 1000万の事で、600,000万。「Rs」はインドの通貨ルピーを意味しますので、これは60億ルピー(110億円)となります。

「SC to Sahara」も意味が分かりません。これは見出しとして文字数が制限されている様です。SCはSupreme Court、すなわち最高裁を意味し、Saharaはインド人であれば知らない人はいないインドの総合企業ですが、日本ではまるで無名ですので、私達が判るわけもありません。

翻訳すると…「期限までに110億円を支払うか、牢獄に行くか:最高裁からSaharaへの命令」となります。

それでは次。
これはどうでしょう?

PMO seeks report on BSF jawan food video
まず、PMOとBSFが短縮されすぎててわかりません。インドの英字新聞では、多くの言葉が短縮された形で出てくる傾向があります。インド人の中で常識とされているものについては短縮形だけで表記されますので、私達には全く理解不能になります。

「PMO」とは「The Prime Minister's Office」の略で、「首相官邸」となります。
「BSF」とは「The Border Security Force」の略で、パキスタンや中国との国境を警備している国境警備隊のこと。

もう一つ判らない単語があります。「jawan」とは何でしょう? 私も判らなかったので調べてみたら「ペルシャ語起源の言葉で、インドやパキスタンで未成年の兵士たちを指す言葉」とありました。

翻訳すると…「首相官邸:国境警備隊の青年兵の食事ビデオについて調査」となります

一つの短文の中に3つもインド独特の言葉が入っているなんて…あまりにも難しすぎます。

さて、メゲずに次を見てみましょう。

France for 'decisive action' against LeT, JeM
LeT, JeMの意味がやはり分かりませんでした。リンク先の文章を読んでいくと、どうやらテロ組織の名前のようです。Wikiで調べてみると…

「LeT」とは「Lashkar-e-Taiba」と呼ばれるイスラムテロ組織で、インド・パキスタンエリアで最も活動的なテロ組織の一つで、2008年のムンバイ。タージマハル襲撃事件などにも関与したとされている組織とのこと。

「JeM」とは、「Jaish-e-Mohammed」と呼ばれ、パキスタンが実効支配しているカシミール地域で活動しているイスラム組織で、カシミール地域のインドからの独立を目指している団体とのこと。

翻訳すると…「フランス:テロ組織に断固たる行動を」となります。
これもまた、「インド人だったら判るけど…」と言う見出しでした。LeTもJeMも、インド人だったら絶対知っているのでしょうね。でも、僕ら日本人にしたら「聞いたことないよ!」と言う単語です。

またメゲずに、次を見てみましょう。

AI to reserve seats for women on domestic flights
これは解りますか?

「AI」とはAir Indiaの事です。日本でもJALとかANAとか言いますものね。

翻訳すると…「AirIndia:国内線で女性予約シート」となります。
■ボクらには余りにも難しすぎる!!
インドの英字新聞、見出しが全部こんな感じなので、内容をよく読み込んでみないと、何を言っているのか全くわからないのです。

しかもインドならではの独自の文化、独自の習慣、独自の単位や呼び方に加え、インドならではのモノの考え方で出来上がっていますので、読んだら解るかと言うと、それがそうとも限りません。

インド英語は非常に手強く、ハードルが高い!!!!

インドってやっぱり、独特の文化を持った、奥深い国だよなぁ…と英字新聞を読もうとチャレンジし、「こんなの解るか!!!」と投げ出す度に痛感させられます。

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2 Comments + Add Comment

  •  インドでインド人による英語の講演を聞いたことがあります。私は元々英語がだめなのでさっぱり理解できませんでしたが、英語の先生がやっぱり何をいっているのかわからなかったというのです。そこにいたイギリス人が「実は私にも分からなかった」と。
     ちなみに私たちが会話していたのはエスペラントです。

  • そうなんですよね。インド人同士が会話していると、ネイティブにも分からないかもしれません。もちろん、私達よりは理解しているとは思うのですが…。エスペラント語、お分かりになるのですね。凄いなぁ…

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