やっぱりインドが好き!! 離れてから想うインドの素敵なポイント10個

■空気のかおりがインド!!

インドには、インドの空気のかおりがあります。 かおりというか、匂いというか。とにかくインド独特のものです。

インドの香りを一番強く感じるのは、インドの空港に降り立って、飛行機のドアを出る時。

ムワッとした暑い風とともに、石炭と、牛糞と、スパイスと、大地の香りが入り混じった、独特のインド臭としか呼べないものに体が包まれます。


似たような香りはインドだけではなく、ネパールでも感じることが出来ますが、香りはインドよりもちょっと弱めです。タイでもなく、ベトナムでもなく、中国でもない、インドにはインドの特別な香りがあります。

その香りをかぐと、インドの大地がおかえりって言ってくれているような気がします。

■街に音がある

インドの街は音でいっぱいです。
ピピピピっていうオートリクシャーの音
プププーって言うタクシーの音
チリンチリンというサイクルリクシャの音
太鼓とラッパが吹き鳴らされる結婚式の音
インドは本当に音でいっぱいです。
いろんな音が混じり合って、インドのインドらしい音風景が出来上がります。



国際電話が来る時も、インドからの国際電話だけは、インドから来たとすぐわかります。電話の先からインドの音がするのです。ピピー、ププーっていうインドの音が受話器を通してやってきます。

その音は、聞けばすぐに「あ?インドだな」って分かるものです。
インドの音は、もちろんインドにいるうちは、うるさいなって思うんですけど。寝かせてくれよって思うのですけど。

日本に帰ってきたら、あまりにも静かすぎて逆に寂しい。
音がないって寂しいことなんだなって感じてしまうのです。



■ヒトがたくさん!!

世界人口の6分の1が住む亜大陸のことですから、インドにはヒトがたくさんいます。

たくさんと言う言葉では足りません。

うじゃうじゃいます。
ごちゃごちゃいます。

ムンバイの駅の人混みだけではありません。本当にインドは人がたくさんいます。



街を歩いてもインドは本当に人だらけ。ぎゅうぎゅうの人混みの中をインド人に混じって歩いて。そして、歩いていると10分に1回くらいのペースで声をかけられて。インド人は僕らを決して一人にはさせてくれません。インドでは寂しくなんてなれません。

電車の中もギュウギュウだし、街の中もギュウギュウだし、すぐに話し相手ができるし、インドに行くと全然寂しくない。


日本に帰ってきて、ティラキタのある三浦半島に帰ってくると、人がいなくて何か寂しい。
街に出ても誰も声をかけてこなくて、なんか寂しいのです。

■人と人の距離が違い

インドに行って強く思うことは、人と人との距離がすごい近い事でしょうか。

日本だと、人と人との間には僕ら日本人の快適な距離があって、仲の良い友達であっても、やっぱりちょっと距離を置く部分があると思います。また、僕ら日本人は、知らない人とはあまり喋ったりしません。

それは日本人の当たり前です。
でもインドに行ってみると、その当たり前が全然違います。

なんて言うのでしょう…傍若無人に、ギュッと割り込んでくる感じでしょうか。人と人の間が感じが近いって言うのでしょうか。パーソナルスペースが近いっていうのでしょうか。



インド人ってすごい人懐っこくって。知らない人とでもすぐに話し始めるのですよね。本当にすぐに友達になってしまうように見えます。知らない人がいないような、みんな友達なんじゃないかっていう様な感じがします。

電車の中を例に取ると、日本だと電車の中はちょっとした緊張空間だと思います。電話をかけちゃいけなくて、ご飯を食べるのもマナー違反で、みんなシーンとしてる。痴漢に間違われないように手は上に上げたりして。正直、日本の電車は息苦しい場所だなって感じます。

でもインドではそうでなくて。電車の中はざわざわしている感じです。スマホで長電話は当たり前。ご飯食べるのも当たり前。眼の前に来た知らない人と話し込むのも当たり前。知らない人とでもすぐ仲良くなって、すぐぺちゃくちゃ喋って。インドの電車の中は居心地のいい距離感を保ちつつ過ごす、公園みたいな場所なのです。

インドから日本に帰ってくると。
特に成田から家への電車に乗ると。
ちょっと寂しいな、息苦しいなって思って、すぐにインドが懐かしくなります。

■人間らしい人達がいる

インドには人間らしい人たちがいると感じます。

別にそれは、僕たち日本人が人間らしくないって訳ではないのですが。やっぱりこう…日本には、常識に縛られていて、あれをしてはダメ、これをしてはダメていう、色々なしちゃだめがありますよね。



バイクには2人以上乗っちゃダメとか
信号は守らなきゃダメとか
電車の線路で野菜作っちゃダメとか
電車の中では携帯電話を使っちゃダメとか


日本で生活していると、色々なしがらみとか、色々な守らなきゃいけないルールがあると思います。当然それには理由があって、快適な生活を送るために、僕たち日本人は仕方がないものとして受け入れていますが、それがインドに行くと全く違います。

もちろんインドにもルールはあります。
日本よりも厳しいんじゃないかなって思われるルールもあります。

でも、インドでは。自分のルールは自分で決めると言う人達が日本よりも圧倒的に多いと思うんですよね。

お金の取り扱い方にしても。
人との接し方にしても。

ひとりひとり全然違くて。個々人の性格や考え方が強く出ています。
そして社会がそれを許容してくれていて。

日本で生活してると、僕らは歯車になったみたいな気がしちゃう。
でも、インドに行くと、ああ、やっぱ僕らは人間だったんだって気がつくことができるのです。



■発想が面白い

「人間らしい人達がいる」に続く事なのですが、インド人の多くは子供の頃から自分の頭で考える習慣ができている人が多い気がします。自分の頭で自由に考えるものだから、凄い発想が出てくるんですよね。



インド人の、日本人にはない発想の柔軟さみたいな所が非常に面白くって。
それがもちろん、良い方に出るときもあるし、悪い方に出るときもあるし。
面白い方向に出るときもあるし。

でも、その個々人の自由さが、本当に居心地がいい。
日本に帰ってくると、強く、インドって自由だったよなぁ…と感じるのです。

■モノに定価がない

インドではモノに定価がありません。

ここ最近は、ショッピングセンターも小さいお店もありますし、色々な工業製品も日本と同じ様に普及してきたので、値札がついている商品が多いのですが。でもいまだに、モノやサービスの値段は自分の心で決めるという部分があります。

例えば、バラナシのガンジス川のほとりから、バラナシ駅まで行くとします。サイクルリクシャで大体、20分位の距離でしょうか。この、サイクルリクシャーの値段が人によって全く違うのです。



ある人は「20ルピーで行くよ。僕はいつも20ルピーで乗ってるよ。」と言い。
でも他の人は「あれ、僕はいつも30ルピー出してる!! 高すぎた?」って言って。
もちろん、40ルピー出してる人もいて。
50ルピー出している人もいる。

ただ単純に街の中を移動するって言うだけなのに。
値段は人によってまちまちなのです。

値段は自分の心で決めるというのでしょうか。
「このサービスには、これぐらいの値段を出してもいいよ」って言う感覚で多くの値段が決まります。

これは考えてみたら当然のことなんですよね。
モノやサービスは供給する人がいて、買う人がいるから成り立つのですから。
値段は売る人と、買う人が合意すればいい訳ですから。

でも、この、凄いベーシックな事が日本では当たり前じゃない。
僕らはみんな、モノには決まった値段があるって思ってる。

だからこそ、インドで感じることができる、モノに値段がないって言うのはすごい面白いなって思うのです。

■ミスをしても大丈夫!

日本ではミスをすると、もうリカバリーできないっていう空気がある気がします。

これを書いているインドパパは、ティラキタの社長ですが、僕たちのような社長は、日本では会社を倒産させたらもう人生終わり。倒産する前に銀行に多額の生命保険に入らさせて、死んで保険金でお金を返せって言われます。

もちろんそれはやり方次第なので、日本でも、何回も会社を倒産させて、何回も新しく会社を作っている上手でパワフルな人もいますが、本当に少数派でしょう。倒産させた後、また新しく会社を作るのは、日本の社会ではちょっと難しい気がします。

日本人の生き方もそうで、ちゃんとした大学に入って、就職活動をして、ちゃんとした会社に入って。転職の際も、会社に所属していない期間があるから不利だからって言う理由で、休まず次の会社へ。みんなミスをしないように、人生間違えないように生きてるような気がします。

そんな生活をしていたら、
僕たちいつ遊ぶんですか?
僕たち何のために、この地球上に生まれてきたんですか?
他の人の商売のために、自分の人生が存在するんですか?


って思いますよね。

でも、日本ではそうせざるを得ない空気って物があると思います。会社で働くのが常識なんですから。正直、それってすごい肩苦しい気がするのです。

インドは日本とは正反対です。
インドは多民族の国ですから、色々な人々がいて、色々な考え方があります。

だからなのか判らないのですが、ミスを許す土壌みたいのがある気がするんですよね。

みんな考え方がすごい柔らかくて、ミスをしたら笑ってくれるような。
ミスをしても全然気にせずにすぐにリカバリーできるような。

日本だとミスをしないというのが前提なんですけれども、インドだとミスをして後からどういう風にするかがポイントな気がします。


■動物にも優しい

インドでは牛が街中でゴロゴロしてるのが当たり前です。

道のセンターラインの所に牛が5匹、10匹と寝てる時もあります。もちろん交通の邪魔にはなると思いますが、牛がヒンドゥー教の聖なる動物だという事もあり、インド人はそれが当たり前のこととして受け止めています。

牛だけではなく、野良犬、野良ヤギ、ノラ猿など、インドの街中は動物だらけ。
街の中が動物園のようです。


日本だと、そういう野良の動物たちは、どっかに追いやられてしまったりしますよね。保健所に連れて行かれて、殺されて。居なかったことにされてしまう。日本ではそれが普通なのでしょうが、その普通って、人間の一方的な都合だけを考えた、人間の独りよがりなものだよなって心のどこかが感じます。

日本の動物たちはペットとして飼われていて、ペットはあまり自由に歩く事ができません。猫は自由に歩けるけど、犬は首輪をつけてないと外に出れなくて。野良ウシなんていないし。なんかこう…日本は動物に不寛容だと思うんです。

でもインドでは、野良の動物たちを邪険にしません。
動物が、街の中でのびのびと自由にしている。

それがすごく居心地がいいのです。
人間だけでなく、生きているものたち、みんなに優しいって言うのがすごくいい。

動物に優しい事は、人間にも優しいという事だと思います。
仕事ができなくても、お金が稼げなくても、生きてていいんだよって言ってくれるってことだと思います。



■人としての当たり前がある国

動物と共生していたりとか。
ミスをしたらそこから学ぶような土壌があったりとか。
自分の考えることに従って生きる人が多いとか。
死体が隠されずに火葬されていたりとか。
値段は自分の心で決めるとか

長くインドに通う中で、インドは、人としての当たり前がある国だと感じるようになりました。

もちろん僕らは日本人ですから、日本に住む訳ですが、でも、人生の中で一度くらいインドに行って、人があからさまに生きている様子を見て、自分の信じている日本人の常識を疑ってみるのも悪くないと思います。


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4 Comments + Add Comment

  • 何度も力強く頷いてしまいました。
    ハードロックか激辛麻婆豆腐か、インドには抗し難い魅力があると思います。
    心身ともに健康でないと耐えられませんが。

  • 子供時代、自分の好きなように山の中を駆け回ってた頃の思い出が蘇って来るんですよね。
    インドの話を聞くと。自分はド田舎に住んでいたので、犬も放し飼いで、ニワトリも放し飼い!!
    電気だけは通ってましたけどね!テレビも民放が映らなくて……。
    インドのお話、楽しくて2?3回読み返す時があるんですよ!
    生き方すら学べる気がします!!

  • 深い感銘を受けながら読ませていただきました。

    私はおそらくずっと日本で暮らしていくことになると思いますが、その(ちょっと窮屈な)中でも時々は「自由」「生きる」ということについて考えたり振り返ったりしたいです。

    そして私もいつか、インドを訪問してみたいです。

  • 熱々のインド愛をありがとうございます。あ?、インド行きたいな?。
    でも行ったら行ったで、「なんで来ちゃったんだろ」と思うのは確実だな。

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