■インド製の食器についているシールが困りもの
私達はインドからステンレス食器を輸入・紹介していますが、
お客様からよくお問い合わせを受けるのがステンレス食器についているシールについてです。シールはサイズや、ブランド表記のために貼られているのですが、これを剥がす時に苦労することがあります。具体的にいうと、こういうステッカーです

シールが付いていると、いかにもインドから来た感じで良いのですが、実際に使用する時はシールは剥がしたいですよね。ティラキタ店内でもこんな話がありました。
 | インドの食器についているシールって剥がれずらいモノが多くないですか? |
 | 食器についているシールなんだから、すぐに剥がれて欲しいんだけどね。これがなぜかはがれない… |
 | あれ、インド人はどうしてるんでしょうね? |
 | みんな、頑張ってはがしていると思うんだけど。でも剥がせないものもあるらしく、インドではシールが付いたまま使ってるのをしばしば見るよ。 |
シールくらい簡単にはがせるものを使えばいいのでは…と僕らは思うのですが、きっとインド人たちはそうは思わないのでしょう。シールが剥がれない=広告効果大!!と思っているのでしょうか? それとも、簡単にはがせるシールは高いから、強力にくっつく普通のシールを使用しているのでしょうか?真相は不明なのですが、こんな所にも
インドと日本の違いが現れているような気がします。困ったので、ムンバイのネハちゃんに聞いてみました。
 | ねえ、ネハちゃん。うちのお客様からね、シールを剥がして送ってほしいって言われたんだ。ムンバイでシールを貼らないって言うことは出来る? |
 | あれはね、貼られた状態で工場から納品されるから、日本向けだけにシールを剥がすことはできないのよ |
 | そうだよねぇ…。そしたら、日本で使用する時に剥がしたいと思うんだけど、あれ、なかなか取れなくて困るんだ。どうしたら良いかな? |
 | インドにはシールを簡単に取る方法があるのよ!! 教えてあげるわ!! |
という事で、ネハちゃん。ブログのリンクを送ってきてくれました。送ってくれたのはインド版のYahoo知恵袋的なサイト
Wiki-Howです。
■基本的な考え方 - 水よりも油を使う
ステンレス食器に使われているシール接着剤の多くは、
水溶性ではなく、油溶性です。
水ではなく、油によく溶ける性質を持っています。水に浸したり、洗剤を使ったりしてもなかなか剥がれませんが、サラダ油など、油性のものを使うとよく取れます。
■油やアルコールを使う方法
ベビーオイルやサラダ油、オリーブオイルなどをスポンジなどに染み込ませ、シールをこすります。取れない場合は数分置いてから、再度こすると良いようです。油でなく、アルコールを使ってもシールを取ることができます。
■火を使う方法
今回初めて聞いたのが、火を使う方法です。ライターやガスコンロでシールを焦がすと、簡単にシールが取れます。この方法、ティラキタも知らなかったので実際に試してみると…。
確かに!!!
今まで取れなかったシールが簡単に取れるようになりました!!
■インドにはインドならではの解決法
日本だと食器にステッカーが貼られていても、それが剥がせないという事はないような気がします。みんな気配りが上手なので、メーカーさんは剥がしやすいステッカーを使うと思うんですよね。そういう細かい気配りや知恵が集まっているので、日本での生活はとっても便利です。でもインドはそうではありません。
日本人視線で見ると、細かい気配りとか…皆無に近いかも。
実際問題、インドの生活は日本よりもずっと不便で大変です。だからこそ、シールを剥がすのに火を使ったりする解決法が編み出されたのでしょうね。インドではこういう生活の小さな知恵をインドではジュガードと言って、その奇抜な発想を楽しむ文化があります。当ブログでインドの生活の知恵ジュガートを特集した記事がありますので、ぜひご覧ください。
その解決方法は思いつかなかった…ビックリするインド生活の知恵
■お客様よりアドバイスがございました
ステンレスのカレー大皿をご注文いただいたお客様から、剥がし方についてアドバイスがございました。
中心に貼られているステッカーの跡が、上記の熱やオイルを用いても剥がれなかったようなのですが、
重曹を使って研磨したところ、綺麗になったとのご報告がございました。

インドのステンレス食器のステッカーの、ベトベトしたシール跡にお困りの際は、お試しくださいませ。
スナック菓子の袋やシャンプーの小袋なんかも開けるのに一苦労しますね。
日本だと切れ目が入っていたりしますが、インドのは日本人の非力な指先の力では開けられない程。
鋏が必要です。