なんでも輸入したいティラキタが今回輸入しかけたモノは…

インドの物だったら全部を輸入したいティラキタさん。インドの隅々まで歩いて、色々なものを探してきます。インドと関わって20年近くになりますが、その間にはヒマラヤの山奥にチベット人亡命者が作ったお香を探しに行き、砂漠の町に民族柄の布を探しに行き、ガンジスのほとりに楽器を探しに行き、ガラスの街に綺麗なランプを探しに行きました。

インドの隅々までウロウロして、「なにかいい物ないかな…」と探し回ります。
それがティラキタの仕事であり、大好きなことです。

つい先日のこと。インド人が古代から使っているお香を入荷しようと思って、伝統的なお香マーケットに行ってきました。私達が知っているお香はスティック状のものですが、それは販売する時に販売しやすいように、使う人が使いやすいように改良を重ねたもの。

インドでもっとオリジナルな形のお香はローバン香と言って樹脂みたいな形をしています。ローバンとは安息香とも呼ばれ、アンソクコウノキの樹木に傷をつけてそこからにじみ出て固化した樹脂を採集して製造したもの。簡単な製法で作れますので、ローバンの歴史は大変古く、1000年以上前に遡ります。

このお香は本当に樹脂の塊と言った感じで、一見するとそれがお香だとは全くわかりません。でも、見た目に反して使い方は簡単で、火がついた炭の上にこのお香をパラパラと振りかけるだけです。

そのローバン香が欲しいなと思い、物色していたら茶色の小さな円盤を見つけました。「これは見たことがない! ぜひ、仕入れたいね!!」と思ったティラキタ買い付け班。「すいません、これ30個ください」と早速オーダーを出しました。もちろんローバンと他の珍しい種類のお香も一緒にオーダーを入れます。

今日はいい仕入れが出来ました。きっと、日本にいるコアなティラキタファンも満足してくれるでしょう。大満足の一日です。新しい商品も手に入れたし、ウキウキ気分でホテルに帰り、ホテルのインド人にさっきの円盤の写真を見せてみます。

「ねえ、今日こんなの買ってみたんだけど」
「どれどれ、よく見せてよ…あ、この円盤ね! これは聖なる円盤だよ。」

話を聞く所によると、これはヒンドゥー教の儀式には欠かせないものなのだとか。大切な儀式の時に使う人も多いそうです。



もう一人のインド人に写真を見せてみます。

「ねえ、今日こんなの買ってみたんだけど」
「何? これを買ったのか?」
「そうだけど?」
「お前、この茶色いのは、牛のウンチだぞ!」
「え!!」

一同絶句。

そう言えば、ヒンドゥー教では牛は聖なる生き物です。絶対に殺してはいけませんし、食べるなんてもってのほか。実際牛と一緒に生活してみると、牛は車を曳いてくれるし、畑を耕してくれます。ミルクを出してくれ、うんちは燃料になります。まったくもって、牛は捨てるところがありません。

僕達日本人は「牛=美味しい」としか考えませんが、インド人は牛を殺さず、フル活用しています。そして牛のウンチは聖なるものだからということで礼拝用に使うのだとか…

いくらインドが好きだからといっても。いくらインドの全部を輸入したいからと言っても、ウンチは輸入するわけにはいきませんね!!

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