彼らはどこにでもいる! インド全土に行商に出かけるカシミール商人たち

■インド全土に行商に出かけるカシミール商人たち
ティラキタ買い付け班はインドの色々な所を回って商品を買い付けしていますが、キミたち、インドのどこにでもいるよね!!と思う人たちがカシミール商人です。カシミール商人たちは、商品が売れそうな所であれば、どこにでもいます。テリーのパハールガンジにも、プシュカルにも、バラナシにも、ジャイプルにも、マナリにも。お店を開けそうな所、観光客がいそうな所には、彼らが必ずいるのです。ムンバイのタージマハルホテルに入ったら、1階のショッピングゾーンに彼らがお店を出してるのを見かけてびっくり。こんな高級な所にもいるのかよ!! お前らどこにでもいるな〜〜!!!彼らはインドだけでなく、ネパールのカトマンズにも居ます。国境を超えて、しれっと商売しています。ネパール人商人と、全く同じ様に軒を並べてお店を出していて、それがカシミールの商品なのか、ネパールの商品なのか、初見の人には全く区別がつかなくなっている塩梅です。ネパールに旅行に行って、お土産として買って帰ったものが、実はインドのカシミール製だとしても、きっと一回しかネパールに来ないような観光客は分からないことでしょう。
■カシミールはハンディクラフトの土地
インド全土にハンディクラフト商人を送り込むほど、カシミールではハンディクラフトが盛んです。インド全土はおろか、ネパールにまで商人を送り込み、多くの人たちに買ってもらえる、高品質なハンディクラフトを作り続けているのも凄いこと。インド政府の統計によると、ジャンムーカシミールには507,372の事業所がありますが手工芸品やハンディクラフト製品を作ってるのがのはその内の60,397。カシミールの労働人口の10%がハンディクラフトに関わってると言えます。カシミールがなぜこのようなハンディクラフトの土地になったかというのには色々な理由があります。カシミールは冬は非常に寒く、家の中に閉じこもって手工芸を作っているしか仕事がなかったということ。 その昔は現代のように交通が便利ではなかったので、冬の間は完全に隔離されて閉ざされてしまうこと。地理的にパキスタンやアフガニスタンなどと近く、文化的な交流がはるかの昔から行われていたこと。このような気候的、文化的、歴史的、地理的な背景からカシミールはハンディクラフトが盛んな土地として知られるようになりました。こちらの写真は1903年ぐらいのカシミールのショール織り。このような光景は現代でもあまり変わりません。カシミールではずっと前から、変わらぬ姿で手工芸品が作り続けられているのです。
■地上の天国と呼ばれる美しい所
カシミールは地上の天国と呼ばれる大変美しいところ。 カシミールには美しい湖があり、ボートハウスと呼ばれるボートの中で泊まれる宿があります。 春のカシミールはことさら美しく、マスタードの黄色い花が地面を覆い尽くします。 標高が高くて寒い地域ですので、インドらしからぬ事にスキー場もあるのだとか。 どこに行っても、起伏のある、ヒマラヤ山中の美しい景色が楽しめます。 コロナが収まったら、カシミールを訪問してゆっくり工房を廻ってみたいなぁ…
■どんなものが作られているのか
カシミールでは色々な手工芸品が作られています。ティラキタで扱っているのはその一部ですが、紹介してみますね。

ペーパーマッシュ

ペーパーマッシュの歴史は、15世紀ごろまで遡ります。その頃サマルカンドで投獄されていたカシミール王子が、カシミールへ戻った際に導入されました。ペーパーマッシュとは簡単に言うと紙粘土細工です。紙をドロドロに溶かし形を作って乾燥させ、その上に絵を書いてかわいい小物に仕上げます。花や鳥、アラベスクなどがデザインに取り入れられ、ペルシャの影響を強く受けています。カシミールの雄大な山々、美しい湖。周りを取り巻く豊かな自然の中で育まれた芸術品です。

ハンドペイントの食器たち

ティラキタで一番人気なのが、こちらのハンドペイントの食器たち。食品が触れない食器の外側に、カシミールの職人たちが一個一個丁寧に絵を書いていく一品物です。

カシミール絨毯

カシミール絨毯は、イランの絨毯や、トルコの絨毯と遜色ないクオリティのインドが誇る最高級絨毯。もちろん手織りで、一本一本シルクの糸を、織り込んで作られます。カーペットの品質評価基準の一つに1平方インチ(6.4平方センチメートル)の中にどれだけの糸が入っているかという物があるのですが、カシミールの標準的なシルクカーペットは、6.4平方センチメートルの中に484もの糸が入っています。6.4平方センチメートル作るだけで、484回も糸を結ばなければいけないという、大変気の遠くなる仕事です。 これだけの素晴らしいものを作り続けて、世界に対して自分たちのハンディクラフトを売り続けてるカシミール人たち。機械化が進み、ハンディクラフトが衰退していく中で、カシミールの手工業も、影響を受けていないわけではありません。かつてはもっと多くの人達がハンディクラフトに従事していたと聞きますが、現在は中国製品などに押されてその数を減らしていると聞きます。ハンディクラフトには、人の手が作り上げた素朴な魅力があり、それはやはり機械では代替できないもの。自分たちの手を使ってものを作り、頑張って売るという姿は、人間本来のあるべき姿の一つであると、私達ティラキタは考えています。どこに行ってもちょっとしつこい感じのするカシミール商人達ではありますが、彼らの生き方は、心から尊敬するべきものだなと感じているのです。
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1 Comment + Add Comment

  • いつも楽しく拝見しています。
    なかなかガイドブックに載ってない価値あるタイムリーな情報がありがたいです!
    私はイラン人の旦那と結婚して日本で暮らしていますが、アユルベーダ学んだり、ネパール二回行ったこともあり、インド文化も好きなので、いつか旅してみたいと思うくらいです。
    これからも楽しみにしています。

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