アートは世界を変えることができる! 台中の話題の面白スポット 彩虹眷村に行ってきた



■アジアには変なところがいっぱいあるね

「不思議で面白いインドとアジアを伝えたい」と言うお店の方針そのままに、ティラキタ買い付けスタッフは変なスポットや不思議なものが大好きです。

僕らはただ単純に変なものが好きなわけではなく、新しい知識やアイデアを求めて行ったら、結果として変なモノに行き着いてしまうのです。「変なもの、不思議なもの」の中には、新しい視点と、アイデアや知識がいっぱい詰まっているのです。

だから僕らは色々なものやコトにチャレンジします。例えば、臭い果物のドリアンは、慣れていない始めのうちは確かに臭いですが、実際に食べ慣れてみると、その果肉は最高級のチーズの様にまろやかで、舌にねっとりと絡みつくようで、最高に旨いものです。これは当たりでした。チャレンジして良かったです。

他にも色々なものにチャレンジしました。例えばカブトガニを食べてみましたが…リンク先のブログを読んでいただければ判るように、これは食べてはいけないものだと理解しました。カブトガニはハズレでした。

世界で最高に辛いブート・ジョロキアと言う唐辛子も食べましたが、スマホをトイレに落として壊すという考えられないワナが待っていました。これもまたハズレでした。

タイではワット・パーラックローイと言う変な寺院に行ってきましたが、これは今でも夢に出てくる位のとんでもないテーマパークでした。これもやっぱりハズレでした。




「変なもの、不思議な場所」の探求は、ハズレばっかりしかない様な気がしますが、でもやっぱり、実際に行ってみる、試してみるというのは本当に楽しいものです。

さて、今回のアジアの不思議スポット探訪は、台中の彩虹眷村レインボービレッジです。
凄いという噂を聞いて、実際にインドパパが行ってきました!!!
■台中にカラフルスポットがあるというので行ってみた!!
この彩虹眷村 レインボービレッジ。日本のTVでも紹介され、いろいろな人のブログにも書かれていますので、知っている方も多いかと思います。彩虹眷村は、珍スポにしてはわりかしメジャーな場所のようです。

彩虹眷村 レインボービレッジに行くには、まずは飛行機で台北まで飛びましょう。ここ最近、台北までの飛行機って本当に安いですよね。往復で2万円以下は当たり前で、キャンペーンの時期に当たると、980円と言う、トンデモ価格も出現しています。

台北の桃園国際空港に着いたら、その足で台湾版の新幹線に乗って1時間ほどで台中に到着!! 台中からはタクシーでレインボービレッジに行ってくれといえばオッケーです。気が抜けるほど簡単!! 台湾は近いし、わりかし日本語が使えるし、女の子はカワイイし、イケメンも多いし、みんな優しいし、物価は安いし。本当に行きやすくて素敵な国ですよね。台湾大好きです。




■あとちょっとで取り壊されるギリギリ感
実際に行ってみると…なんか事前のイメージと違います。レインボービレッジの近くで降ろされたのですが…そこはいかにも「これから再開発するぞ!」と言う野原が広がっていました。




レインボービレッジはどこにあるんだ?と言うだだっ広い空き地が広がっています…




聞く所によれば、このレインボービレッジは土地の再開発に反対してアーティストの黄さんと言うお爺ちゃんが描き始め、最盛期には1200軒の家に鳥や動物等を描いていたのだそうです。でも、徐々に徐々に土地は買い占められ、古い家が崩され、今はたったの12軒だけが残る、レインボービレッジならぬレインボーハウスになってしまっていました。




彩虹眷村レインボービレッジの名前になっている、眷村(けんそん)とは、1949年に中国本土から、中国共産党に負けた国民党が台湾に逃げてきた時に、一緒にやってきた人のことを指しますが、彼らの多くは既に高齢化し、その際に建築した建物も老朽化が著しいのだそう。

この建物もお爺ちゃんのアートが綺麗に描かれていますので、一見良さそうに見えますが、よく見ると、屋根の上には日干しレンガが積まれ、建物はちょっと傾いた感じで、相当老朽化していることが伺われます。




■92歳のおじいちゃんが1人で描いてるんだって
このレインボービレッジ。1924年生まれの元軍人である黄永阜(フアン・ユン・フン)さんが1人で描き出したアートビレッジです。1924年に男の子4人、女の子2人の長男として生まれた黄さんは若い頃からアーティストとしての才能を見出されていたとのこと。軍人として働いていましたが、眷村の取り壊しにあたり、その反対運動として家々にアートを描き始めたのだそう。

黄さんは92歳になる今でもレインボービレッジの中の売店に座り、気さくな笑顔で訪れる人々に自分の名刺を配り、一緒に写真を撮ったりしています。僕らが訪問した時も元気に店番をしていました。




Sorce:http://www.1949rainbow.com.tw/


■噂に違わぬレインボーぶり
とは言うものの、実際に敷地の中に入ってみると、噂に違わぬレインボーぶり。まるで耳なし芳一のように、家全面に描かれた独特のレインボーアートは、アートという領域を遥かに超え、一歩間違えばサイコパスな様相を展開しています。

これがレインボーヴィレッジの一番メインの広場的な場所です。家の壁から広場の床までカラフルなアートで埋め尽くされています




彩虹村のバス停的がオブジェおいてある場所。バス停が赤なら壁の基調カラーも赤。壁の絵はよく見るとヘタウマで「俺だったらこの絵を自分の家に描こうとは思わないよなぁ…」と思うレベルですが、それでもレインボービレッジが有名スポットになり、多くの人々に愛されていることを考えると、アートとは上手い下手ではなく、描く人の心のありかたなのだと痛感せずにはいられません。




小路の中に入ってみました。壁から何から何でもかんでも虹色!!




老兵在と書かれているかわいいポストを発見。ここもまたやっぱり虹色!!




ありとあらゆるところが変なキャラクターと虹色で埋め尽くされています




あ、ドラちゃん発見!! ドラちゃんは日本だけでなく東南アジアのデフォルトキャラクターなんだな。




先ほどまでの赤一色から抜けて、赤・緑・黄色のある程度しっかりした配色とデザインの場所もありました。




色々な所をテクテク歩くのですが、アートは似たようなテイストではあるものの、一様ではなく、すべてが違います。




壁も床も区別がつかない位、塗り立てられています。




近くの公園の石もいい感じにヌリヌリされていました




■アートは世界を変えることができる

このレインボービレッジ。僕はディズニーランドみたいなテーマーパークを想定していたんです。でも実際に行ってみたら12軒だけが残るビレッジならぬハウスだったんですよね。だいぶ小規模だったんです。正直、ちょっと残念………

でも、このアートがなければこの家々は既に10年前に取り壊れされて、新しいどこにでもあるビルが建っていたのでしょう。今、アートの力で再開発を止めているんですよね。アートがあることで人々が集まり、再開発が止まっているんですよね。
それって凄いことなのではないでしょうか?

僕らはアートや音楽が大好きで、新しいムーブメントが来るたびに「これで世の中が変わるんじゃないか」と夢を持つのですが、結果はいつも同じ。アートや音楽は現実を全くと言っていいほど変えられないのだと痛感させられるばかりです。

でも、台中のこの場所では。アートの力で世界がちょっとだけ、ほんのちょっとだけいい方向に変わっています。

小さな力だけど、アートは世界を変えることができる。
アートにはポジティブな力がある

彩虹眷村レインボービレッジの存在は、ボクらがまだアートの力を信じる一つの大きな理由になると思うのです。

■彩虹眷村レインボービレッジの場所はこちら

彩虹村-彩虹爺爺

地址:
臺中市南屯區春安路56巷


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