4ヶ月で死者が1000人超え! 世界最悪のラッシュを記録するムンバイの近郊列車に乗ってきた

■インドと言えば乗りすぎの列車だよ!!
ティラキタ買い付け班が大好きな写真たちがあります。
屋根にも、機関車の前にも、扉からも、ありとあらゆるところから人がはみ出しまくっているヤツです。


ネットを探していると色々な乗りすぎ列車の写真が見つかります。
人で電車がパンクしそうなやつがどんどん見つかります。

でも、実際問題、ティラキタ買い付け班もこんな素敵な(殺人的な?)列車には乗ったことがありません。
いくらインドでも、こんなの普通じゃないんです。
この様な乗りすぎ列車は、世界最大のお祭りクンバメーラの時などの様な、本当に特別なときにしか出現しません。


サーカスじゃないんだから!!っていいたくなる画像もあります
日本人だったらこんな時、辛そうな顔をしていると思うのですが、写真に写っているインド人たちはとっても楽しそうです。
インド人っていつも楽しそうなナイスな人々です。


客車の中からはみ出して、屋根の上まで鈴なりになっている一枚。
列車の屋根に乗って旅行ってしたことあります? 色々な体験をしているティラキタ買い付け班でも、バスの上はあっても、列車の屋根に乗るのは流石に経験がありません。いいなぁ…一駅だけでいいから、こんな列車に乗りたいなぁ…


■悪名高いムンバイの近郊列車に乗りに行く
写真のような混んだ列車に乗りたい!!と思ったティラキタ買い付け班。
ムンバイに出かけることにしました。

You tubeでムンバイ列車を検索するとあるわあるわ…
走っている列車に無理やり乗ろうとしたり。


人がムダにぎゅう詰めになっていたり!!

ねえねえ、スパイス臭さと、汗と、ムダに暑い空気の中、ローカルのインド人と一緒にぎゅう詰めの電車に乗るアトラクション。体験しに行かない?
イヤですよ!! 狭いし、暑いし、ホコリだらけだし、イイことないじゃないですか。
そうかな?。一度やったらハマるかもだよ! なんだかコレ楽しそうだよ!! 行ってみようよ。
マジですか…
■ムンバイはどこも人だらけ
実際にムンバイに来てみると。ムンバイは電車だけではなく、どこもかしこも人だらけ!!
昼間に市場を訪ねたら、市場は人で溢れかえっていました。
人混みの中に閉じ込められたように車がいますが…この車、どうやって動くんでしょう。


駅の中は昼間でも、歩くことも難しい混雑でした。
ヒト、人、ひとだらけ!!!
いくらなんでも人多すぎだよインド!!


さて。せっかくムンバイに来たので、有名な殺人列車に乗ってみます。
ピーク時間かと思われる、夜の8時頃に列車に乗りに行ってみました。
世界遺産になっているターミナル駅のCSTステーションは綺麗でしたが…


ムンバイ・ダダール駅は人だらけでした。人が川のように流れていきます。これだけ人がいれば、さっきのYouTubeのような状況になるのも納得です。


ティラキタ買い付け班、実際に列車に乗りましたが…あまりの人の多さに撮影するどころではありません。

てかムンバイっ子たち!!!
電車が動いているのに、飛び降りたりしたら危ないよ!!
動いてる電車に捕まって走ったら危ないよ!!
電車から体がはみ出してる人ばっかりだよ!!!

無理やり体を詰め込んで列車に乗りましたが、スパイス臭さと、汗と、ムダに暑い空気の中、ローカルのインド人と一緒にぎゅう詰めの電車に乗るアトラクションは…正直、一回で大満足。


■昼間の列車に乗ってみた
夜の列車はあまりにもぎゅう詰めなので、人が少なそうな昼間の列車に乗ってみることにしました。

列車に乗るのにチケットを購入します。片道5Rs(8円)位だったかな。とにかく激安です。
この値段では切符の紙代にしかならない気もしますね。


駅の通路が凄い混雑していたので、電車に乗れるんだろうかと、ちょっと心配になってホームを覗いてみます。
どれ位の人がいるのかな…人は居るにはいますが、常識の範囲内でした。


ホームに降りてみると、柱に可愛い壁画が描かれていました。白と黒のアンバサダーのタクシーがなんともムンバイらしいですね。


電車が来たので早速乗ってみることにしました。


朝晩の殺人的なラッシュとはうって変わって、落ち着いた車内です。
椅子はプラスチック、つり革は金属製なんですね。
丈夫に作らないと、あっという間に壊れて(壊されて)使い物にならなくなってしまうのでしょう。


インドの近郊列車は暑いからか、すばやく乗り降りするためか、ドアが付いていません。もしくは付いていても閉まっていません。

「ドアがついてない列車なんて、怖くて乗れないよ! 落ちて死ぬよ?!」と思いますが、彼らにとって、ドアのない列車に乗るのは日常のこと。

写真は列車に乗り、ドアの部分から身を乗り出して撮影した一枚ですが、この開きっぱなしのドアの所に立ちながら列車に乗るって、ちょっとしたジェットコースターに乗っているみたいで、とても楽しいものです。


それは旅人の僕たちだけでなく、日常的に列車を使っているムンバイ住人たちも同じようで、車内がガラガラでも窓側に立っていたりします。この近郊列車に乗る旅は、一般のインド人たちの日常が垣間見えて、大変楽しいものでした。


■とは言うものの、やっぱり危険!
窓が空いてて、アトラクションみたいで楽しい近郊列車ですが、とは言うものの、やっぱり危険です。AFPのニュースによればラッシュ時の乗車率250%、4か月で死者1000人超なのだそうですよ。

ムンバイ近郊列車の旅、空いていれば、安くて気持ちよくって楽しいんですが…くれぐれも落下やスリに気をつけて楽しんできてくださいね!!


■ラッシュ時の乗車率250%、4か月で死者1000人超
1800万人が住むムンバイを走る列車は毎日、ニューヨーク(New York)の地下鉄利用客の6倍にあたる650万人を、市中心部まで運ぶ。鉄道当局によれば、「激混み時間(super dense crush load time)」と呼ばれる通勤通学のラッシュ時には乗車率は250%にもなり、定員200人の車両に500人が詰め込まれる。

鉄道警察の発表では、昨年は3997人が死亡、4307人がけがをした。今年は、1-4月ですでに1146人が死亡し、1395人が負傷している。ちなみに、ニューヨーク地下鉄の年間平均死者数は8人だ。

■死因1位は落下、2位は線路立ち入り
死因の3分の1、負傷原因の多くを占めるのは、混雑のため車両に乗り込むことができず、車両の端につかまった状態で無理やり「乗車」したものの、手が離れてしまったというケース。鉄道当局は「乗客数を制限するという手もあるが、どちらにしても人々は出勤しなければいけない。こうした人々は線路に座り込んで列車の運行を邪魔する」と話す。

線路上を歩いていて列車にはねられるというケースも、死因の半分近くを占める。隣のホームに移動する陸橋が整備されていないためで、線路を渡るのは違法だが、インドでは珍しくないという。
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1 Comment + Add Comment

  • 楽しい記事 ありがとうございます!
    ハハハ、よくMumbaiの通勤の電車を乗りました。私はアメリカ人で、80年代で新宿など混雑の電車を乗ると同じ気持ちです!! あの時代ではみ出している人を押し込む係員も居た!!

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