人の通る隙間すらない!! 狭すぎてビックリするインドの狭小店舗


■なぜかインドには狭小店舗が多い
インドって面白いことがたっぷりの国です。日本人の私達の目から見ると、「なんで?」って思うようなことがたくさんあり、何回来ても本当に飽きません。

おもしろドラちゃんが生息していたり、街はすごい汚いのになぜか家の中はすごく綺麗だったり、商品を頼んでも、売れもしないお香を送ってきたり、牛のおしっこが売られていたりとおもしろポイントを上げていくと限りがありません。

今週のおもしろインドは「広大な大地に住んでいる筈なのに、なぜかやたら狭い所で商売をしている人たち」の写真を集めてみました!!!
インドの国土は日本の10倍位あると思うのですが、なぜか狭くてギュウギュウした所に住んでいるんですよねぇ…

■実際にインドの狭小店舗を見てみると…
こちらはムンバイの街中のパーン屋さん。パーンとはインドならではの嗜好品で、ビンロウジュの実をパーンという蔓草の葉っぱで包んだもの。噛んで出てくる汁を味わうものですが、慣れない人はあまりの強烈さに口に入れた瞬間吐き出してしまいます。


近づいてみました。なんとも小さいお店です。おっさんが腰掛けるだけの隙間しかありません。おっさんが腰掛けて、ステンレス製の台を置くだけの空間しかありません。パーンにはおっさんが手作りするフレッシュなものと、乾燥させてビニールの小袋に入っている小さなものがあり、このお店では両方置いています。 おっさんの奥にはタバコが並べられていますね。小さいけど、機能的に出来てるなと感心します。


こちらはまた別のパーン屋さん。台の上におっさんが乗っているのですが…
「いくら何でも小さすぎるだろ!!!」
おっさんがお店の3分の2を占めています。これは既にお店ではなく、おっさんの居場所と言うべきでしょう。


こちらはムンバイのマスジッド駅のキオスク。お店が小さすぎて商品が盛大にはみ出してます。 できるだけ小さなスペースに限界まで詰め込んだ結果、こうなったんでしょうね。


世界で一番小さいと思われる洋裁屋 ミシン1台とおじさんが座る場所しかありません。生地が入っているであろう水色のビニール袋ははみ出してます。おじさんの体は壁の穴に半分入り込んでいます。一体全体、どうしてこんな場所で洋裁屋さんを開こうと思ったんでしょうか…


こちらは電気パーツ屋さん…かな??? 棚に並んでいるものを見ても一体何をやっているんだか判りません…。こちらのお店もまたおっさんが立っているスペースと、もう一人のおっさんが座るスペースがギリギリ用意されているだけで窮屈なのには変わりありません。


階段の下の携帯ショップ。お店自体の横幅は2m位、奥行きは3m位でしょうか。カウンターがあり、カウンターの中に携帯電話が置かれていて、その奥におっさんが立つスペースがあるという、小さなお店にありがちな典型的なレイアウトですが、なんせお店よりも階段が前に来てますから…階段に隠れてお店が見えないよ!! 狭小な上に立地が悪すぎですよね


陳列する場所がなく、かつ、すべての商品を見せるために階段状の陳列棚を作っちゃってるお店。一見して何があるか判りやすくっていいですけどね。土足で歩く通路にお菓子が平然と陳列されていますが、買う人は嫌な気持ちにならないのでしょうか?


オートリクシャの先頭だけ切り取った狭小店舗。小さいサイズを超絶うまく利用しています。
センスあるなぁ??
ちなみに売っているものはチキンロールとか、エッグロールとか。
オートリクシャの店構えと売っているものには一切関係がありません。


必要最低限の面積しかない床屋。日本人の私達の目から見ると凄い狭小ですが、インドではこのサイズの床屋は結構普通です。インド人のマヤンク君に写真を見せたら、「樹の下でやってる1席だけの床屋もあるよね」って。


扉を閉めたら1m x 2m位のサイズになりそうなラッシー屋さん。ステンレスのカウンターをプラスチックの椅子の上において営業しています。プラスチックの足が曲がっていつか台ごと落ちるでしょうね。なんとも不安定です。


人が入るギリギリの隙間で営業している雑貨屋さん。スナックやシャンプーなどこまごましたものを扱っています。おばちゃんが中に入ると商品が取れないからか、おばちゃんが路上に椅子出して座っています。どうしてこんな狭い所で商売しようと思ったのか…。そもそもどうしてこんな狭い場所を作ったのか…


バックパッカーが集まる通りパハールガンジにある小さな本屋さん。とにかく狭い敷地の中に無理やり二階を作り、これでもかと本を詰め込んでいます。この小さな敷地にこれ以上本を詰め込むのはきっと不可能でしょうね。


壁ひとつで営業している車のナンバーを作ってくれるお店。商品の前で待っていればお客さんが来るという寸法でしょう。壁だけのお店はちょっとイイかも! 駅の壁を陳列棚にしているお店、そういえば日本でもありますね。


デリーのグリーンパーク駅を出たところにある魚屋さん。そこまで狭小じゃない…様に見えますが、魚を陳列する場所を除くと、おっさんたちがようやっと座れる場所しかありません。おっさんたち、ここから出るにはどうするのかなぁ…


小さな雑貨屋さん。人の通る隙間がちょっとあるだけです。スナックやら卵やら、色々な食品と雑貨が雑然と並び、足元にはパンが置かれています。凄い狭小店舗に見えますが、実はこの大きさはインドではごく一般的。僕らはもうちょっと広いお店がいいなぁ…と思いますが、このサイズが彼らには快適なのでしょう。


インドには4輪の台車に商品を載せた屋台がありますが、この台車の上にこれでもか!!と商品を載せて商売するのがインド流。いわば狭小屋台です。ちょっと動かしたら倒れちゃうんじゃないの?と言う位、ココナッツが積まれています。なお、この青いココナッツは、中に入っている果汁をそのまま清涼飲料水のように飲むものです。ちょっと青臭いですが美味しいですよ。


インドにこんなにも狭小店舗がある理由はきっと、彼らが独立心旺盛だからでしょう。ちょっとした隙間さえあればどこにでもお店を開いて商売を始めちゃう逞しさ! 自分の力だけで人生を切り開いているその姿はたとえお店が小さくても本当に素敵に見えます。

実は僕らがインドを好きな理由の一つはここにあります。これはダメじゃないかな…と思われるような悪条件のところでも、諦めずに頑張っている個人商店主がとっても多いのです。個人商店主はお店は小さいかもしれないけど、自分たちの頭で考え、自分たちの力で人生をより良くしようと頑張っています。

だから彼らはみんな魅力的です。

■インドと日本の起業のしやすさを考える
日本って個人事業主が本当に少ないですよね。ほとんどの人達が会社で働いていて、給料をもらって生活していると思います。会社で働けば安定して給料がもらえますし、みんなで働いた方がより大きな仕事が出来るから、それはそれでもちろん間違ってはいません。でも会社の中で働く時、個人の自主性や創造性の100%は発揮できないのではないでしょうか?

自営業で成功している人ってみんな元気ですし、とっても魅力的です。
自分の頭で一生懸命考えて、頑張っているからでしょう。
全力を使わないと成功できないから、自分の持てる能力を全部フルに引き出しているからでしょう。
でも、残念ながらそう言う人は日本には多くありません。

その理由の一つには、日本の新規ビジネスへのハードルの高さがあると思います。

日本で自分でなにかの仕事を始めようと思ったらすぐに100万円、200万円。ちゃんとお店を持って内装もきちんとすると1000万円。お店という形をもつまでに多くのお金がかかります。ちゃんとした会社は会社組織でないと仕事をくれません。オフィスを借りて…パソコン買って…。稼ぐ前にどんどんお金が抜けていきます。

そもそもお金のない人が仕事をしたい訳ですよね…そんなお金どこにあるんだよ?って言う疑問も出ます。

また、1000万円の貯金を元に事業を始めるとしても、最初はどうしても失敗するもの。ビジネスは100回失敗して1回成功するのが当たり前です。

1回1000万円、人生の貯蓄をすべてかけて出店してもその時点ですべてのお金を使っているわけですから…失敗するのはほぼ当然。その結果、多くの人が起業を夢見て失敗して「自営業はダメだよ」って言ってサラリーマンに戻っていく訳です。

日本って個人事業を起こす時のハードルがやたら高い国だと思います。

屋台一つでもいい。小さなお店でもいい。どんな形でもとりあえず商売できる。
小さなお金で何回も失敗し、成功するまで学べる。

日本もそういうボトムアップなアプローチができる社会だといいのになと思わずにはいられません。
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