インド初心者お断り!? オールドデリーの名店で旨みが油に凝縮されたニハリを食す



ティラキタ買付班、今日はムガールの料理であるニハリを食べにオールドデリーに行ってきました。

■オールドデリーの魅力
ここ最近、近代化が進むインドにおいて、ごみごみした昔ながらのインドの魅力があるのがオールドデリーです。

オールドデリーはジャマーマスジットの周辺エリアですが、ツーリストがよく行くパハールガンジを何倍にもギュッと凝縮し、庶民的にし、猥雑にしたのがオールドデリー。

初めて行く人はその古色蒼然とした感じや、インド人のエネルギーが溢れる感じ、そして人の多さにびっくりしますが、ここに慣れると、他の地域がちょっとだけ色あせて見えるくらい、魅力的で刺激的なエリアです。

タイヤの中に埋もれて仕事をしている人が居たり


脳みそ屋さんが居たり


足屋さんが居たり


イイ感じのおじさんがご飯を作っていたり。


僕らが頭の中で想像するよりも何倍も濃密なインドがここにはあります。

オールドデリーの最深部は、インド初めての人やインド初心者の人が足を踏み入れるような場所ではありません。でも何回もインドに通ってみると、このオールドデリーの喧騒がいつしか体にしっくりと馴染んでくるのです。

■デリーの名店カリムホテル
オールドデリーに初めて来たのであれば、まずはカリムホテルという名店がありますのでそちらを目指しましょう。WikiPediaにもアーティクルがあるような名店です。

カリムホテルはオールドデリーのシンボルであるジャマーマスジットのゲートno.1から2分くらいの所にあるムガル料理の名店。細い通路を20m位奥に入ると大きなビリヤニ鍋が何個も並び、ムスリムのおじさんがその前に座っている、とても雰囲気のあるお店です。


カリムホテルは特に油がこれでもかと浮いた肉料理が得意で、出てくるどの料理も日本では見たことがないものです。

この油の浮いた肉料理と言うのは、パキスタンやアフガニスタンで好まれていて、インドでは北インドのイスラム文化圏で見られるスタイルです。

肉の種類はヤギ肉のマトンがメインで、チキンも使います。マトン料理は肉にクセがありますので、それがスパイスと混じり合って、なんとと言えない滋味になります。チキンはそこまで味がないので、さっぱりな感じになりがちですね。

カリムホテルは美味しいのですが…割と味が強く、ガツンとくる感じなので、食べるのに困難を覚えることがしばしば。滞在中に何回も行くのは難しいとティラキタ買い付け班は感じています。



■知る人ぞ知るニハリ
カリムホテルに何回も通い、オールドデリーの料理は油ギトギトだし、味も強すぎるからな?と思って、あまり足を向けなくなった所に、現地在住の友人から教えてもらったのが、1957年から営業している老舗のHaji Shabrati Nihari Shopです。


ニハリとはインド亜大陸のシチューで、マトンや鶏肉を骨髄とともにじっくり調理した一品です。大きなビリヤニ鍋を使って大量に料理するのですが、現地の人は大量に料理すればするほど料理が美味しくなるといいます。

Wikipediaによると、ニハリはムガル帝国末期の18世紀末にハイデラバードやオールドデリーで作られ始めたか、今日のラクナウに当たるアワディにある王室のキッチンで作られ始めたと考えられている。

ニハリは、インド亜大陸のイスラム教徒の料理全体とともに発達してきた。バングラディシュの一部、特にダッカやチッタゴンでは人気のある古い御馳走である。一晩かけて調理し、日の出頃の早朝に食べる。パキスタンでもよく食べられ、国民食の1つとみなされている。この料理は、そのスパイシーさで知られているが、スパイシーさや食感は、様々なものがあるとのこと。

今回訪問した、Haji Shabrati Nihari Shop。ちょっと前から友人のFB上でよく名前を見かけるようになっていて、とても気になりまくっていたのでお願いして連れて行って貰いました。

パハールガンジからオートリクシャに乗り、ジャマーマスジットのゲートno.1 と伝えて出発です。目的地につくと、デリー在住の友人はずんずんと、混沌としたオールドデリーの中に進んでいきます。さすがはデリー在住!! 迷いが一切ありません。


小路を曲がり、また曲がり。何回も何回も曲がって、Haji Shabrati Nihari Shopにたどり着きました。ティラキタ買い付け班スタッフから出た言葉は「こんなとこ、案内が居なかったら絶対来れないよ!!!」

グーグルマップの住所を掲載しておきますので、地元の人に聞きつつ行けばなんとかたどり着けるとは思いますが…



1957年からやってる名店ですから、地元で知らない人は居ないはずです。
迷ったら、人の良さそうな顔のインド人を捕まえて場所を聞きましょう。
きっと親切にインド人が教えてくれると思いますよ。

それでもわからない場合はインド版食べログであるZOMATOのHaji Shabrati Nihari Shopをインド人に見せてください。

■ニハリを食す
Haji Shabrati Nihari Shop。大人気の地元の名店ですので、夜に行くと人だかりになっていて、なかなか中に入れないのだそう。今回、ティラキタ買い付け班は朝に行きました。7時30分からオープンしていてなくなり次第終了だそうです。


中に入って頼んでみると。。。出てきたのはこの赤い油ギトギトの中に肉が浮いたカレーと、焼き立てあつあつのナン。


早速一口、ナンですくって食べてみます。口の中に広がるのは、マトンの滋味と、油の旨さ。辛さも、スパイスも適切で、インド人に比べて辛いのが苦手な僕たちでも美味しく頂ける味でした。


とろとろに溶けたお肉と、赤い油をナンですくいながらどんどん食べ進めます。口の中の味覚神経が振り切れる上限いっぱいで刺激されていくのを感じます。

これはウマイ!!
今まで食べてきたムガル肉料理の中で、始めてリピートしたいと思った!!!


友人によると、マカズと言う脳みそのカレーは格別絶品でここに来たら必ず食べなければいけない一皿なのだとか。

そして、骨髄を追加すると50rsプラスなのだそうですが、それもまた美味しいのだそうです。

このお店、決して行きやすいお店ではありません。混沌のオールドデリーの中にあるし、テーブルも椅子も、衛生的にも現地仕様。


インド始めての人にはちょっとハードルが高いかな??と思うお店です。でも、何回かインドにやってきて、カリムホテルも行って、オールドデリーで出ててくるムガル肉料理とはこういうものかと、一定の理解ができたあとに行くと、心から楽しむことができる、そんな、インド上級者向けのお店です。


今回はデリー在住の、フキさんにガイドしていただきました。
フキさん、ありがとうございました!!!!


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