インドの入浴作法
インドには温泉がいくつかある。ヒマラヤ山脈の造山活動に伴うものが多いとので、北インドのヒマラヤ沿いや奥地にあるものが多い。また、そうした温泉は多くの場合聖なるものと考えられている。なので、寺院の中に温泉設備がある。日本人にはとても嬉しいことだけれど、そうした聖地の温泉でも外国人でも気軽に入浴させていただける場所が多い。
もちろん、インドの入浴作法は日本のものとは違う。日本にも銭湯や温泉に入るときなどにはいろいろと細かい作法があるけれど、インドにもそれはちゃんとある。まず一番大きな違いは「水着か下着は履いたまま入る」ということだ。日本人としては温泉に入るときにはぜひとも全裸になりたいところだけれど、日本を出ると中々そういう機会はない。水着でもよいし、普通の下着でもふんどしでも構わないので何か着用していなければならない。インド人達は基本的にいつも着ている下着で入っているが、にーちゃんたちの間ではボクサーパンツに並んで寄せてあげる系のもっこりビキニパンツが流行しているようだ。温泉に敏感な我々日本人としては最先端を取り入れ、勝負パンツで臨みたいところだ。
なお、女性風呂でも基本的にみなブラを外して下着のパンツ1枚で入浴しているらしい。着用しているのは、露出の習慣がなくてサリーやパンジャビードレスのままで沐浴する一部インド人と、ブラもつけたままでいるシャイなコリアンのグループぐらいという話も聞いたが真実はすべて高い女子浴場の壁の中の話である。
そして、お湯の使い方についてはかなりラフである。石鹸を湯船に入れたりしなければ特に何も言われない。飛沫が他人にかかろうが、湯船に泡が飛んでこようが誰も大して気にしない。子供がたまにばしゃばしゃ泳いでいるけれど大人たちは目を細めて見守っていることがほとんどである。ちなみに大人でも湯船の中で頭まで何度も潜っている人が結構いるけれど、これは温泉内での沐浴の作法のひとつである様だ。そういう人の近くで耳をそばだてていると「ハラ・ハラ・マハーデーヴァ・シャンボー」だったりいろいろマントラを唱えているのが分かるだろう。
さて、一番インドの温泉のインドらしさを感じることができるのはなんといっても洗い場だ。ここではインドのカオスっぷりときれい好きという二つの要素をじっくり見て取れる。基本的には洗い場は強烈な割り込み合戦である。インドの交通と変わるところはないが我々は車でもリキシャでもない。事故る変わりにぴったり密着する羽目になる。したくなくても向こうがしてくるので避けようはない。
そしていざ洗い始めるとインド人たちは驚くほどきれいに洗う。頭から顔から体中まで石鹸を泡立てて手で塗りたくる。驚くほど手際よく、石鹸は泡の固まりになり、インド人は真っ白な泡人間になる。人によってはバケツいっぱいの洗濯物を丁寧に洗い始めたりもする。もちろん待っていられないので割り込んだり、手桶(持参推奨)で拝借して自分の用事を済ませないといけない。
最後に着替えてお帰りだが、さっきまで履いていた下着を浴槽で洗っている人もいる。これも不思議なことに問題なし。さっきまでこれで入っていたのに何が問題なのだ?ということなんだと思われる。ともあれ風呂上りで洗い髪のインド人たちを見るのはとても新鮮だ。どこにでもあるものではないからうきうきしている観光客も多いし、みんなリラックスして見える。半裸の付き合いの中で一歩踏み込んだインド人の感覚が垣間見れるかもしれない。
もちろん、インドの入浴作法は日本のものとは違う。日本にも銭湯や温泉に入るときなどにはいろいろと細かい作法があるけれど、インドにもそれはちゃんとある。まず一番大きな違いは「水着か下着は履いたまま入る」ということだ。日本人としては温泉に入るときにはぜひとも全裸になりたいところだけれど、日本を出ると中々そういう機会はない。水着でもよいし、普通の下着でもふんどしでも構わないので何か着用していなければならない。インド人達は基本的にいつも着ている下着で入っているが、にーちゃんたちの間ではボクサーパンツに並んで寄せてあげる系のもっこりビキニパンツが流行しているようだ。温泉に敏感な我々日本人としては最先端を取り入れ、勝負パンツで臨みたいところだ。
なお、女性風呂でも基本的にみなブラを外して下着のパンツ1枚で入浴しているらしい。着用しているのは、露出の習慣がなくてサリーやパンジャビードレスのままで沐浴する一部インド人と、ブラもつけたままでいるシャイなコリアンのグループぐらいという話も聞いたが真実はすべて高い女子浴場の壁の中の話である。
そして、お湯の使い方についてはかなりラフである。石鹸を湯船に入れたりしなければ特に何も言われない。飛沫が他人にかかろうが、湯船に泡が飛んでこようが誰も大して気にしない。子供がたまにばしゃばしゃ泳いでいるけれど大人たちは目を細めて見守っていることがほとんどである。ちなみに大人でも湯船の中で頭まで何度も潜っている人が結構いるけれど、これは温泉内での沐浴の作法のひとつである様だ。そういう人の近くで耳をそばだてていると「ハラ・ハラ・マハーデーヴァ・シャンボー」だったりいろいろマントラを唱えているのが分かるだろう。
さて、一番インドの温泉のインドらしさを感じることができるのはなんといっても洗い場だ。ここではインドのカオスっぷりときれい好きという二つの要素をじっくり見て取れる。基本的には洗い場は強烈な割り込み合戦である。インドの交通と変わるところはないが我々は車でもリキシャでもない。事故る変わりにぴったり密着する羽目になる。したくなくても向こうがしてくるので避けようはない。
そしていざ洗い始めるとインド人たちは驚くほどきれいに洗う。頭から顔から体中まで石鹸を泡立てて手で塗りたくる。驚くほど手際よく、石鹸は泡の固まりになり、インド人は真っ白な泡人間になる。人によってはバケツいっぱいの洗濯物を丁寧に洗い始めたりもする。もちろん待っていられないので割り込んだり、手桶(持参推奨)で拝借して自分の用事を済ませないといけない。
最後に着替えてお帰りだが、さっきまで履いていた下着を浴槽で洗っている人もいる。これも不思議なことに問題なし。さっきまでこれで入っていたのに何が問題なのだ?ということなんだと思われる。ともあれ風呂上りで洗い髪のインド人たちを見るのはとても新鮮だ。どこにでもあるものではないからうきうきしている観光客も多いし、みんなリラックスして見える。半裸の付き合いの中で一歩踏み込んだインド人の感覚が垣間見れるかもしれない。
文章:DJ sinX(しんかい) 日本での7年のDJ活動の後、世界各地でプレイするべく2007年から旅を始める。オーストラリア、東南アジアを経て現在インド亜大陸へ。活動はDJだけに留まらず、音楽イベントの開催、「Thanatotherapy」名義にて楽曲作成なども行う。 |