ショリショリ食感がハマる! インドの不思議菓子Dry Petha
■マサラフードの帝国インド
インドってばすごく奥が深くって、インドに20年通っても食べたことのないモノが色々あります。それもそのはず、インドと一口にいますが、インドはヨーロッパ大陸と同じくらい大きくて、色々な地域性があり、その土地ごとに人々が作るものも違うのですが、当然っちゃ当然です。でも、いつも通っているバラナシやデリー周辺の食べ物はもうほとんど食べたよって密かに思っていました。バラナシに合計で1年以上滞在していますし、何でも知ってるよ!って言いたくなるのです
でも、ある日、クミコハウスでのこと…
「ねえ、インドパパ。この辺で食べたことないものある?」
「いやーー、ほとんど食べたと思うよ。あ、ガンジス川の対岸でサル酒を作っているって聞いたことがあって、それはまだ試したことないけど、普通に売ってるのは全部食べたと思うよ」
「そしたら、あの、屋台で売っている白いのは?」
「白いの?」
「いつもハエがわんさかたかってて、クリーム色っていうんですかね、白くて山積みになってるヤツ」
「あーー、見たことある!! 売ってる、売ってる!!」
「あれは?」
「そうだ! あれ、まだ食べたことないよ」
という事で…早速次の日、買いに行きます。行き先はバラナシの中心街ゴードリヤの交差点。その交差点に1軒、この白い菓子を出しているお店があったのです。
■買って食べてみたら新食感!!
そのお店。写真にあるように小さな屋台です。白いものがビニールの袋に入って売られていました。ハエがたかってなくて一安心。一袋20ルピー(35円)でした。早速買って食べてみます。外はカチカチでショリショリ、でも中はねっとりとしています。ちょっと固いところを一口かじるとインドのお菓子によくある頭が痛くなるほどの甘さがやって来て、その後に素材のすっとした感じが残ります。最後にバラのような不思議な風味が鼻を抜けていきます。
「何だこりゃ? なんで出来ているんだろう?」
今までの人生で同じようなものを食べた記憶がありません。外がカチカチでショリショリなのはきっと砂糖が固まっているからでしょう。でも、中のねっとりとした感じは? うーーん。謎です。
「凄く美味しいか?」って言われると返答に困るところですが、食感が面白くハマってしまいそうです。慣れたらポリポリ食べちゃうかも。そんな感じです。
「オヤジ、これの名前はなんて言うんだ?」と聞いてみると…
「ドライ・ペサ」だと教えてくれました。
このドライ・ペサ(Dry Petha)、元々はタージマハルのあるアグラ発祥のお菓子で、ねっとりしてキャンディーみたいな食感が人気のインドのお菓子なのだそう。小麦粉などから作っているのかな…と想像していたのですが、素材はなんと冬瓜。大きくなった冬瓜の中身を切って、砂糖シロップ漬けにしたものです。砂糖シロップの中にカルダモンやライムなどが微妙に入り、独特な味わいになっています。
このお菓子、インド人には結構な人気があり、ドライ・ペサだけでなく、ケサール・ペタ(Kesar Petha)やアンゴーリ・ペタ(Angoori Petha)、そしてココナッツ風味と言った派生系もあります。インドの街中で見かけたら、ぜひ一回は食べてみてください。ああ、インドだよなぁ…と感じられること請け合いです。
■ドライ・ペサ(Dry Petha)の作り方
ドライ・ペサ(Dry Petha)の作り方をティラキタレシピに書いてみました。日本で作ることはなかなかないと思いますが…興味のある方はぜひ! 手作りしてください。
アグラの方ではペタ、バングラデシュではムルバというみたいですね?。
現地の方も凄く甘いけど、ドライフルーツなんかが入ったものもあって美味しいとの事で…
こちらで作り方が載っていたので挑戦してみますね♪
同じようなものが日本にもあり作り方もよく似ていると思います。そちらは大根でしたが。冬瓜のものはいただいたことがありません。箱入りのものがあるんですね!!!ティラキタさんで扱って欲しいなぁー♪