高品質なお香を作り続けるオウロシカ社を訪ねて



■昔から気になっていた素敵なお香たち
ティラキタがインドをバックパッカーとして放浪していたのは1990年代のことですが、その頃から他のインドお香とはちょっとセンスが違う素敵なお香がありました。


マーブル模様のパッケージに、Auroshikaと書いてあるお香たちで、そのマイルドで上質な香りは他のインドお香とは全く異なるものでした。

インド人がお香に求めるものと、私達がお香に求めるものは異なります。

インド人は、暑い国なので、家は通気性がよく作られています。
そして神様に捧げるためにお香を使います。

なのでインドで現地向けに作られているお香は、香りの強いものが多いのです。
しかし、Auroshikaのお香はマイルドな香りで、日本に帰っても使い続けられる素敵さでした。

そういった経緯から、ティラキタがAuroshika社のお香を取り扱うようになったのはとても当然のことでした。

この記事は、オウロシカのお香がなぜ素敵なのか、そしてなぜ他のお香とは違うのかを解説しつつ、実際にポンディシェリーの本店へと訪問したレポートです。

■フランス領インドだったポンディシェリー
オーロシカ社の素敵さを理解するには、かつてフランス領インドだったポンディシェリーと国際タウン「オーロビル」について書かなければいけません。

ポンディシェリーは南インド、タミルナドゥ州の中に位置する連邦直轄地で、かつてフランス領インドであった場所です。その街並みは黄色や白を基調としている美しいコロニアル様式で、現在にその美しい姿をとどめています。



インド製品を長く取り扱いしてきて判ったことですが、インド製品それ自体も素敵ではありますが、インドの個性にプラスして海外のテイストが加わると、素晴らしくお洒落になります。



■国際タウン「オーロビル Auroville」
そしてもう一つ、オウロシカの精神的支柱になっているのは国際タウン「オーロビル」です。「オーロビル Auroville」は、全ての国の男女が、全ての国籍・政治思想・信条を超越した平和と段階的調和に生きることが可能な理想郷を意図して創られたものです。



1960年代中頃に「マザー」の名で知られるミラ・リチャードが、人間の団結を促進するユネスコの後援を受け、ポンディシェリの近くに国際タウン「オーロヴィル」を開設しました。

この様な理想郷を実現化させ、現存しているのは世界でもほぼここだけなのではないでしょうか。かつてヒッピーたちが作っていたコミューンなど、多くの人が考え、現実化させようとしてきたことではありますが。その多くが夢半ばで潰えていることを考えると、オーロビルの存在の貴重さと、それを許すインドの懐の深さに脱帽せざるを得ません。

1968年に記念式典が行われ、121の国とインドの全ての州の代表者によって、各自ひと握りの土がオーロヴィルの中心近くの壷の中に入れられた。その後オーロヴィルは発展し続け、現在は35の国から約1700人のメンバーを受け入れています。



オーロビルの住人になる基準はいくつかありますが、まずはそう望めば、私もそしてあなたも。オーロビルの住人になれるのだそうですよ。

■オーロシカのお店を訪問
ティラキタ買付班、ポンディシェリーにあるオウロシカのお店を訪問してきました!!
オウロシカ本店は白い外壁に、金色のAUROSHIKAのロゴが掲げられたシンプルかつ、おしゃれなデザイン。



清潔感のある店内です。赤レンガの赤と、シンプルな白色が上手にマッチしています。



ディスプレイも、商品たちもとってもお洒落。ティラキタには実店舗はありませんが、実店舗ができたら、お香をこういうふうに飾りたいなぁって思っちゃいます。



香りが詰まったサシェ。サシェなんて言うお洒落なもの、他のインドではあまり見かけません。


こちらはティラキタでも取り扱いさせて貰っているお香たち。ちゃんとディスプレイするとこうなるんだなぁ…


■オーロシカのお香ができるまで
オーロシカのお香たちはすべて人の手で作られています。
こちらは従業員の皆様。


原料となるお香を練り込みます。粘土細工みたいですね。


サリーを着た地元の女性たちが、くるくると竹ひごにお香の原料を巻き付けます。一本一本丁寧に作られます。


作られたお香をパッケージに入れているところです。作るのも、パッキングも。すべて人の手で行われます。


こちらはドライフラワーを使って、パッケージを作っているところです。ティラキタでもドライフラワーがパッケージのコーン香は長らく取り扱いさせていただいていますが…なんと、こんなに手間がかかっていたとは!!!


サリー姿のお姉さんたちが一個一個、丁寧に作ります。


ギフトパックも丁寧にすべてが手作業で作られています。


■オーロシカの歴史
オーロシカは、ポンディシェリーにあり、実験都市Aurovilleを生んだ、Sri Aurobindo Ashramに属する会社です。インドの精神性と素敵さ、フランスのエッセンスが混じり合った会社です。

1)オーロヴィル周辺の村人に雇用の機会を提供すること
2)課外活動を行う学校を始めること

この2つを目的としてAuroshikaは1973年にオーロヴィルの小さな村で始まりました。

Auroshikaが運営している学校は、現在では300人以上の生徒を抱え、無料教育を提供するオーロヴィルでも最も優れた教育機関のひとつになりました。

Auroshikaでは、様々な香りの高品質なお香、石鹸、香水、天然のエッセンシャルオイル、フレグランスオイル、オーガニックココナッツオイル、マッサージオイル、ボディミストスプレー、芳香剤スプレー、香水キャンドル、香水ポプリ、ディフューザー、ギフトパックなどを製造しています。

原料となる香料は、インド国内はもちろんのこと、インド国内で手に入らない場合は海外からも香料を輸入するなど、できる限り純粋で高品質な原材料を使用しています。IFRA(国際香粧品香料協会、スイス・ジュネーブ)に準拠した安全な香料を使用しています。

原料の選定、包装材、製造の各段階で厳しい品質管理が行われ、Auroshikhaは、その製品とサービスの品質でインド国内外から高い評価を得ています。インドでは、製品は一般市場だけでなく、一流のブティックや店舗でも販売されています。

ヨーロッパ、オーストラリア、北南米、ガイアナ、カナダを中心に26カ国以上に輸出されています。

Auroshikhaは、国内市場の拡大とともに、優れた輸出実績により、インドの輸出促進評議会から栄誉ある「First Export」を受賞しました。

■正規輸入代理店になりました
ティラキタは2010年頃からオーロシカ社の商品を輸入、紹介させていただいております。この度、10年間の継続的な努力が認められ、オーロシカ社より日本における正規輸入代理店として認めて頂けることになりました。



今までも、そしてこれからも。

ティラキタでは、フランスとインドの素敵なコンビネーションであるオーロシカ社のお香を紹介し続けていきたいと考えています。
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