■犬が住んでるインドのATM
日本だとATMは信頼できるものですが、インドやアジア諸国では、あまり信用できないものの一つです。日本のATMって全部動いてるじゃないですか。
動かないATMを探すほうが難しい。でも、
インドでは動いているATMを探すほうが難しい。インドでATMに入ったら、ボールペンでNOT WORKINGと殴り書きされていたり。
ヤバそうな野良犬のたまり場になっっていたり。
牛が住みついて、ど真ん中にウンコしてる場合もあるみたいですし!
ATMに住んで、縫製の仕事をしている場合もあるみたいですし!
こんな明らかに面白いシチュエーションでなくっても、インドのATMで10,000ルピー引き出したら、9,000ルピーしか出てこなかったり、10台ATMが並んでいるのに2台しか実際には動かなかったりと、それなりのトラブルはあるものです。
■ATMにカードを入れた瞬間に停電!
ランタンで有名なベトナムのホイアンで、クレジットカードで現地通貨を引き出そうとした時のことでした。
なんと、
ATMにカードを入れたその瞬間、停電になってしまいました!突然真っ暗になるATMの室内!なに?
なに?
なに???
何が起こったの?状況がよく把握できず、軽いパニック状態に陥りました。もちろん、機械の中にカードは食われたままです。
周囲は真っ暗になり、街を走る車のヘッドライトだけが光っています。どうしよう…
ATMにカードを入れている時に、停電なんて初めてだよ!!!外に出てみると、みんな、停電には慣れているらしく、何事もなかったのように、ベトナム人は行き来しています。停電、よくある事なのね…
カードが食われちゃったので、ATMから離れられません。「こう言う場合ってどうするんだっけかなぁ…日本のカード会社に連絡するんだったっけかなぁ…」渡航先に行ってカードが使えなくなった場合は、海外で不正使用されているとカード会社のシステムが認識している場合があるので、カード会社のサービスデスクに国際電話すれば解除してもらえます。でも、ATMが突然停電になってカードが食われちゃう場合は…
そんなの聞いたことないよ!!!でも、電力が安定していないアジアだったらありうる話です。
今までならなかったのがラッキーなのかな。いろいろ考えますが、とりあえず、おとなしく停電が復活するのを待ちます。停電が回復してくるまで10分…20分…30分…
実際に停電していたのは数十分だと思いますが、体感的には数時間がかかったような気分になりました。停電が終わったので、ATM の中に改めて入って行きます。
電気がやってきたら自動的にATM が立ち上がり始め…おや?なんか USB とか書いてあるぞ??
どうもなんか見覚えのある画面です。
あ!!!
Windows XP!!!なんといまだにベトナムでは ATM が Windows XP で動いているのでした。
マイクロソフトのサポート期間切れてるんじゃなかったっけ…?
「セキュリティどうなんだよ!!! 俺、こんなマシンにパスワード打ち込んでたのかよ…」そして懐かしのこの画面!
何年もこの画面にお世話になりましたよ!!
今ここで!! 2019年にこの画面を見ることになるとは!!!
そしてATM 機能が立ち上がったら…カードが出てきました!!
あ、そう言う事になっているのね!!!
「電源が入って機械が初期化されたら、入っているカードを吐き出す」ATMってそう言う設計になっているんですね。
突然の停電でも、何とかなるようにもともと設計されてるんですねえ。良かった良かった。
無事にカード回収完了だよ!!
外に出てみたら、何事もなかったかのように、綺麗なホイアンの街が広がっていました。
ベトナムでは停電はよくあることなのでしょうねぇ。いやぁ焦った!
ATMにカードを食われたまま停電なんて完全に想定外でしたよ~。