■新興エアラインIndigo
IndiGo(インディゴ)は2006年に運航を開始したインドの格安航空会社です。新しい航空会社が出てきたな~と思ったら、あれよあれよと言う間に成長し、会社設立から12年経過した今では、インドの航空市場の最大シェアを持っている最大手になってしまいました。この、
会社設立12年で最大シェアを握るって、とんでもない事ですよ。
約20年前にティラキタを設立した時のことを、よく覚えていますが、何もかも手探りで、なんでも一から始める感じでしたっけ。12年で業界トップになるなんて夢のまた夢でした。AirIndia等の政府系のエアラインがいて、政府が許認可権を持っている飛行機業界で、12年でトップシェアとは…正直、どエライことです。まず不可能と言っていいと思います。
それを成し遂げたIndiGo(インディゴ)。人気の理由は、色々あると思いますが、清潔な機内と、素敵なデザインセンスにあるとティラキタ買い付け班は思っています。
■IndiGo(インディゴ)に搭乗
グワハティの空港でIndiGo(インディゴ)のA320 neoに登場する所です。インドの空港ではこの様に、まだタラップによる搭乗が一般的です。タラップでの搭乗は、暑さや寒さ、雨の問題などがありますが、飛行機を間近から見ることができて、飛行機好きにはたまらない搭乗方法だと思います。素敵な青空の下、インド人の皆様と一緒にワクワクしながら乗り込みました。
インドやパキスタンなどの国々では、飛行機もどこか埃っぽくなっている場合が多いのですが、Indigoの機体はピッカピカ。これだけ綺麗な機体であればちゃんと整備してありそうですし、安心して乗れますね!
機内は清掃が行き届いていて、とても美しく、インドにいるのに日系の航空会社に搭乗しているような気分になってきます。
インドの乗り物なのに壊れている部分がないんですよ!
日本じゃ当たり前のことですけど、インドではびっくりですよ!
■いちいちおしゃれな印刷物
ティラキタ買い付け班、実はIndiGo(インディゴ)に何回か搭乗したことがあるのですが、IndiGo(インディゴ)の何が一番好きかって、その
最先端のデザインセンスです。2018年11月に乗った際の機内誌の表紙は、お札をモチーフとしたデザインでした。機内誌の表紙ってば、そのエアラインが運行している都市の美しい写真が掲載されているものですが、この会社は違います。
アップにしてみると、細部までよくデザインされているのが解ります。
そして、飛行機には必ず備え付けてある、
非常時の説明が、めっちゃキュートなんです!!
ターバンをかぶったコミカルなおっさんが描いてある非常時説明なんて、見たことないよ!!
すんげえかわいい!!
非常のときの説明、全体を掲載してみました。おっさんが???マークを出している様子、椅子にちょこんと座っている様子。いいデザインだなぁ~とすごく思います。
そして前の座席のポケットに入っていた
ゲロ袋エチケット袋。こちらにもIndiGo(インディゴ)独自のデザインが施されています。IndiGo(インディゴ)と言うエアラインの名前そのままの藍色の印刷の上に、Get well soon. 早く良くなってねと書かれています。
ゲロ袋エチケット袋に「早く良くなってね」って書いてある航空会社、見たことあります??
本当にちょっとした気遣いだと思いますけど、こんなちょっとした所が嬉しいですよね。
機内誌の中に掲載されている、グループ予約の案内。これもまた、オ・シャ・レ!!!
レゴブロック風に可愛くデフォルメされたデザインが素晴らしいです。
こんなに色々なことに気を配っているIndiGo(インディゴ)ですが、IndiGo(インディゴ)はLCCなので、機内の飲食物はすべて有料です。メニューもまた、写真ではなくおしゃれなイラストでの説明。写真を使うのは簡単ですものね。スマホで撮影して、ちょっと配置すれば出来上がり。
写真は楽ですが、みんな同じ仕上がりになっちゃいますもんね。
センスあるイラストで、企業イメージ全体をまとめる。
これ、簡単なようでいて、なかなか出来ることではありませんよ。
IndiGo(インディゴ)には、素晴らしいデザインチームと、チーフデザイナーがいるのだと思います。
デザインって、これからの組織運営に必要なことだと思うんですよね。
いいデザインは会社のブランド価値を高め、お客様に信頼と良い印象を持ってもらえます。口で言われても「なんか偉そうなこと言いやがって」って思っちゃいますけど、この様に実例に触れ、実際に自分の中のIndiGo(インディゴ)に対するイメージが凄く良いことを思うと、「なるほどなぁ」と納得せざるを得なくなります。
就航している都市の図も、インフォグラフィック風でまたオシャレ!!
色使い、フォントのサイズ感、デザインの統一感。
全てに渡ってパーフェクトですよ。
IndiGo(インディゴ)は、インドの空が自由化されてから出現したエアラインです。
そのせいか、色々な所に新しい風を感じるエアラインでもあります。
毎回乗る度に、違う驚きがあるんですよね。インドにはAir Indiaや、Indigo、GoAirにSpiceJet。新しい航空会社Vistaraなど、本当に様々な航空会社が就航してます。どれに乗ろうかな…と迷ったら、ぜひ、IndiGo(インディゴ)を選ばれることをオススメします。きっと、ここに載っている以外の、素敵なデザインに巡り会えると思います。
■競争が激しいインドの航空会社
12年でトップに立つ航空会社がいると思えば、やはり、お客様に支持されず退場していく航空会社もあります。かつてインド第2位の航空会社であった
JET AIRWAYSが先月、2019年4月に資金難により全便の運航を停止しています。ティラキタに来る荷物をインドから香港まで運んでもらったり、ティラキタ買い付け班が何回かお世話になりました。座席のピッチも広く、フルサービスで割と安かったので、好きなエアラインでしたが…。これもまた時代の流れなのでしょうね。