お札のババ抜き合戦! インドでの両替は真剣勝負!

旅行で避けて通れない両替。海外旅行に出た人なら誰しも両替をした事があるものだと思います。両替で得したとか、損したとか、騙されたとか、その国なりの両替ストーリーがあり、それが旅行の経験の一部分を形作っているのでしょう。

インドには1000、500、100、50、20、10、5、2、1ルピー札があり、日常的に使われているのは100ルピー札で、大きくても500ルピー札。たまに1000ルピー札も見かけるけれども、あまり一般的には流通していません。だから両替して1000ルピー札で貰ってしまったりすると、とっても大変な事になってしまうのです。

「ジャパニ、この紙幣は使えないぞ!」
「なんでだ!? 君の国のお金じゃないか!」
「1000ルピーなんてお釣りがないし、貰っても困るんだ!」
「俺にはこれしか金がないんだけど………」
「そうか。じゃあ、お前に売ることはできないな!」

と言う、インド人とのやり取りが交わされることになってしまいます。インドでは2008年頃に500ルピー札の偽札騒ぎもあり、高額紙幣が日本のように信用されている訳ではありません。

500ルピー札はまだましだけれども、1000ルピー札なんかは、むしろ素直に受け取ってくれるところのほうが少ないはず。だから両替した時に便利だからとか、お札の数が少ないからといって1000ルピー札ばかりで貰うと、のちのち街に出た時に、お金はあっても使えないと言う困った状況になってしまいます。

さりとて便利だからといって100ルピーばかりをもらうとお札が山のようにやってきてまた困るし、お札がいっぱいあるからと言ってお腹にお札を隠すと、お腹がボテになって「アイツお札いっぱい持ってるぜ!」ってバレてしまうし。両替にまつわる悩みは尽きることがありません。

両替するときのお札のバランス、これもまたインドでの両替で気を付けなければいけないポイントなのです。

また両替商だからきちんと両替してくれるはずなんて言う思い込みはインドでは通用しません。インドではどこでも騙される可能性があり、一瞬たりとも気を抜けないのです。

両替してもらったお金を、きちんとカウンターの前で数えないと数が違う場合があります。一枚一枚最後まで数えていると、悪気もなく、最後の一枚をひょいっと出してくることもある。ここでは騙すヤツがワルイんじゃなく、騙される奴がワルイ世界なのだ。

数が合っていても、しばしば破れたお札を掴まされる事もあります。破れたお札は誰も貰ってくれないので強く言って交換してもらわないとダメ。日本人の感覚で言うと、「そんなに破れたお札なんてないでしょ?」と思うのだけど、それが大間違いなのです。

インド人はなぜかホッチキスでお札をとめる習慣があるので、お札はあっという間にボロボロになってしまいます。最初は「なんでホッチキスで留めるのかな? お札が穴だらけになっちゃうじゃない」と思ったものだけれども「誰かがすっと抜いてしまうのを防ぐためだよ」と聞いて、ああ納得。お札をホッチキスで留めるという非常識な行動もまた、インドの生活の知恵だったのです。

でも、いくら注意しても残念ながらたまに破れたお札を掴まされることがあります。そうすると、どうやって使うか、無い知恵を絞る羽目になります。何枚かの中に混ぜるとか。これしか無いと言いはるとか。でも、敵はそう言うお札に慣れたインド人。なかなかおとなしく貰ってはくれません。

結局、帰国するときのお財布の中にボロボロのルピー札が眠っていたりして。それを見て、もうインド行きたくないと思うか、面白かったと思うかは自分次第だけれども、僕はそれを見て、またインド行きたいなぁ…このお札、次こそはインド人に渡してやるぞ!なんて思ってしまうのです。

インドLOVE!

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2 Comments + Add Comment

  • お札のババ抜き!
    確かにインドへ行くと、これがやっかいですね・・・

    コルカタのスーパーマーケットで、500ルピー札 (= 約750円) で、支払おうとしたら、日本の1万円札以上の感覚ですね。
    透かしてじっくりと、偽札でないかどうか、チェックされました。
    http://travelconsult.blog91.fc2.com/blog-entry-109.html

    ボロボロのルピー札、細かいのは、泊まった宿で荷物を持ってくれたときや、駅の赤帽さんとか、へとへとになっている人に、「サンキュー」といいながら、握手しながら、握らせたりしてます。
    悪いなーと思う、インドの「ババ抜き」だから、どこか使えるところで、使ってくれー!と思うところです。

    アメリカへ行くことも多いのですが、アメリカドル札にはホッチキスのあとはあるは、なにやらボールペンで書き込みはあるわで、きちゃないです。
    小額のアメリカドル札、特に US$1 (= 約76円)は、ババ抜きですね・・・

    フィリピン・ペソも、中国・人民元も、たいがいですねぇ・・・。

  • 半分真ん中で切れかかった500ルピー札は10回以上受け取りを拒否されたので、銀行にもっていって新しいものに替えてもらった
    もちろん手数料も無料
    10ルピーで虫食いを掴まされた時も、何度も使用を試したが使用できないことが分かったので、翌日銀行で両替した
    銀行は平日は開いていて土曜には午前だけ、日曜は休み

    あと、500ルピー札はお釣りがなくてトラブルになるから
    100や50や10に銀行で替えてもらうと便利
    10だと屋台で何かを食べるときに2枚や5枚渡すには丁度いい

    ただし銀行での外貨両替のレートはマネーチェンジャーより圧倒的に悪く5%ほど両替手数料で目減りする
    マネーチェンジャーでは交渉次第ではその日の昼の中間レートから1%前後の手数料でで1万円札や100ドル札を両替可能

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