インドに古来から伝わるケララ アーユルヴェーダの聖地 Keraleeya Ayurveda Samajam

2022年7月7日     No Comments    Posted under: インドが大好き!!, 商品について



■100年以上受け継がれるケララアーユルヴェーダの聖地
ティラキタ買付班、南インドはケララ州のショーラヌールにある、100年以上受け継がれるケララアーユルヴェーダの聖地を訪問しました。ショーラヌールは有名な観光地であるコチから電車に乗って2時間くらいの場所にあります。特に用事がなければ行くようなところではありませんよね。

訪問の目的は、伝統あるケララ式のアーユルヴェーダを見に行くためでした。


ショーラヌールは、およそ100年前、インドの伝統医学を守り続ける伝承医(ヴァイディヤ)たちが「素晴らしい薬草が取れる場所」として、医師団の本拠地をおいた特別な土地なのです。

日本にいるとアーユルヴェーダは、法律上、どうしてもマッサージとしての施術になってしまいますが。本国インドではアーユルヴェーダは、きちんとした医学として捉えられ、研究が行われ、次世代に継承されようとしています。

4階建ての大学が建てられ、学生を受け入れて、次世代に受け継いでいる様子はインドは伝承医学に本気だ! アーユルヴェーダ専門大学を訪問するに詳しく書かせていただきました。

さてさて、病院があり、大学があるということは、お薬が必要ですよね。今回のブログでは、インドに古来から伝わるアーユルヴェーダの製薬の本丸とも言えるケラリーヤ・アーユルヴェーダ・サマジャム(Keraleeya Ayurveda Samajam)をレポートします。

■伝承医学の聖地ショーラヌール
伝統医学の聖地ショーラヌールはインドの南の方。まず、インドがあって、ケララ州がインドの南の方にありますね。そして、ケララ州の中のこの辺です!!



ケララ州はGods own counrty = 神様の土地と呼ばれるほど、自然が豊かなお土地柄なのですが、その中でも特に自然の力が強い場所がこのあたり。

およそ100年前、ケララアーユルヴェーダを守り続ける伝承医(ヴァイディヤ)たちが、自分たちの理想とする場所、理想とするハーブが取れる場所を求めて拠点を構えたのがショーラヌールです。

こちらは病院の屋上から眺めた風景なのですが、ケララらしいヤシの木の森と自然に囲まれた素晴らしい場所でした。


ショーラヌールは南インドのケララ州にある小さな田舎町ですが、ケララアーユルヴェーダにとってはまさに聖地中の聖地ともいうべきお土地柄です。

■Keraleeya Ayurveda Samajam - ケラリーヤ・アーユルヴェーダ・サマジャムとは
Keraleeya Ayurveda Samajam、ケラリーヤ・アーユルヴェーダ・サマジャムとは、1902年に設立され、100年以上の伝統をもつ、純粋で伝統的なケララ式のアーユルヴェーダを今に伝える機関です。インドで最初の慈善団体の一つでもあり、マラバルとコチの藩王国の協力で設立されたという、栄光ある歴史を持っています。

ケラリーヤ・アーユルヴェーダ・サマジャムを設立した目的は、アーユルヴェーダの治療法、知識、利益を一般人に届けることでした。ここでは本来のケララの伝統に従った本物のアーユルヴェーダを守り続けていて、敷地内には滞在型のトリートメントセンター、そして製薬部門があります。

ここで作られているアーユルヴェーダのお薬は、レシピだけではなく、使う材料の調達、薪に使う木、製薬のための水、器具など、すべてが昔のままでした。

伝承医たちの知識が保存され機能し続けている特別な場所で、ケララアーユルヴェーダが好きな人であれば、機会があったら、是非一度は訪れて欲しい場所でした。



■ケラリーヤ・アーユルヴェーダ・サマジャムは川のほとりに
目的のケラリーヤ・アーユルヴェーダ・サマジャムは、アーユルヴェーダ大学から車に乗り、川を渡った先にありました。製薬部門と一緒に患者が長期間滞在できるコテージが20棟ほどついている施設なんだそうです。

まずはサマジャムの皆様に歓迎していただき。


美味しいフレッシュなココナッツをそのまま頂いてから施設内見学に出発です!!!


まず最初に案内していただいたのはケララの伝統的な様式を取り入れて建てられたコテージ。赤茶色の瓦と開放的な作りがいかにも南国風です。ここでは、この施設に長期滞在し、毎日アーユルヴェーダの施術を受けながら、ゆっくりと病気を治していくのだそうです。

温暖な気候の中、ゆっくりと過ごして、毎日トリートメントを受ける夢のような施設があるなんて…
羨ましい!!! 羨ましすぎる!!!
日本にもこういう施設できないかなぁ。


施設内の一つ一つの木もアーユルヴェーダで認められた薬効があるそうです。
初めての人でもわかるように名札が付けられています。


■製薬部門を訪問
コテージを抜けた奥に、ケラリーヤ・アーユルヴェーダ・サマジャムの心臓部ともいうべき、製薬部門がありました!!

まず最初に見せていただいたのはこちらの大きな大きなドラム缶?? お鍋?です。
長年使われているらしく、黒く煤けていますが、それがまたいい感じです。


こちらは、カシャヤと呼ばれる煎じ液を作っているところなのだそうですよ。
800リットルの煎じ液を、煮込みに煮込んで、8分の1まで減らすんだそう。

使われている燃料は、伝統に準じてタマリンドの薪を使用しているとのこと。カシャヤを作る時、他の場所では高温のスチームや灯油を燃料としているかもしれないが、私たちは完全に伝統を守っているのだと誇らしげに説明してくれたのが印象的でした。


ケラリーヤ・アーユルヴェーダ・サマジャムでは、容器にもアーユルヴェーダ的に良いとされるものを使っているのだそう。他の所は、みんな現代的なステンレス鍋で作るようになってしまったが、うちは神様像にも使われる金属ブラスや、素焼きのクレイポットなど、古来からの方法を守り、現代に伝えているとのことでした。

■タイラムを作っていました
次はアーユルヴェーダのオイルを作っているところを案内していただきました。
アーユルヴェーダのオイルは、タイラム(Thailam)って言います。

黄色い壁のところに看板がかかっていますが、こちらに製造上のメモなどが書かれています。240リットルのミルクに、240Lのお水、ごま油を48L入れるなどと看板に書かれていました。ちなみにオイルの王様であるダンワンタラム タイラムは、作るのに一週間かかるのだそうです。

ブラス製の大きなお鍋、煤けた黄色い壁、可愛いマラヤラム語が書かれた看板。
どれもがとても雰囲気があって素敵です。


こちらはグツグツ煮込まれたオイル。
黒くていい香りがして…なんというか…効きそうというよりも、まずは美味しそう!!!!



こちらは出来上がったオイルを濾しているところです。
ブラスの大きなお鍋で薬草とオイルを製法に従ってグツグツしたあと、コットンの布で濾すのですね。



■なんとお酒も作ります!!
あまりお酒を飲まないと考えられているインドですが。
アーユルヴェーダでは、なんとお酒も作ります!!
アーユルヴェーダではこの世にあるものは何でも薬であると考えるので、お酒も作るんだそうです。

アーユルヴェーダのお酒はアリシュタ、もしくはアリシュタムといいます。
インド版の養命酒ですね。

アリシュタは原料の薬草を混合し、ジャグリーというインドのきびざとうを入れて、30−90日くらい発酵させて作られます。

ちょっと飲ませてもらいましたが、物凄く効きそうな味の薬酒でした!!
中華街の香りがして、なんだか体に良さそうでした。
ガツーンとアルコールではない何かが来る感じてした。



■丸薬も伝統的に
アーユルヴェーダの伝統に従って、丸薬も作られていました。

ここには原材料がゴロゴロありました。色々な木の枝とか、草木がいっぱい。


こちらは山から採取してきたあと、使えるように細かくされたアーユルヴェーダの薬草たち。


薬草たちはこの石臼でペースト状にされます。
この石臼たち、なんか腕がついてて、かわいい!!!!
顔とかつけたらもっと楽しいのにな~~~~♪



ちなみに先程出てきた大きなドラム缶?で作っているカシャヤ(煎じ薬)用として濾したものの残りを天日干しして、飲み薬にも使うのだそうですよ。

出来上がったペーストは、女性の手で棒状に伸ばされ、
こちらのぐるぐるマシンに入れられて均等に分けられ



最後は手でこねこねされて丸薬になります。



その昔はこの様なストーングラインダーで薬草たちをペーストにしていたそうですが、機械になってから格段に楽になったとのことでした。



■ひとりひとりに合わせた投薬
この製薬部門で作られたお薬たちは、基本的には同じ敷地内にあるコテージの中で療養している患者さんたちに投薬されます。

この伝統的なキッチンは、患者さん一人一人に合わせた、フレッシュなカシャヤ(煎じ液)を作ってる所です。真ん中に置かれている壺一つが一人分なのだそうです。ここは病院併設のアーユルヴェーダ薬局なので、患者一人一人の病状に合わせて、煎じ薬を作っているのだそう。


床にあるのは煎じ薬が入っているポットなのですが、これもまた、アーユルヴェーダ的に良いとされているクレイポットでできていました。

中に入っているお薬は100年間同じ製法で作り続けられていて、使われている壺は素焼きのテラコッタ、かまどにはタマリンドの木がくべられているという、頑固なまでに伝統を守り抜いた形がここにはありました。


そして最後に私達が訪れたのはこの場所を守り続けてきたヴァイディヤ(伝統医)たちの肖像が並ぶ場所。

我々が10年であっても同じことをし続けるのは本当に難しいのに。100年もこの地で伝統を守り、次世代に継承していくその姿と姿勢は、ただひたすらに尊敬するべきものであると心に深く染み入りました。
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