ガイドブックには載ってない。インドの工芸タウン ミニガイド

2021年3月18日     No Comments    Posted under: インドが大好き!!, 買い付けに行ってきました
■インドにはいろいろな工芸の街がある
インドのハンディクラフトを追いかけているうちに、インドのハンディクラフトには、それを作っている特定の街があるらしいと気がつくようになりました。とは言うものの、デリーでお店の人に聞いても、「ねえ、この木彫りの人形なんだけど、どこで作ってるの?」 「それは俺の工房で作ってる!」 「じゃあ、こっちのショールは?」 「それは俺のいとこが作ってるんだ!」 「嘘つけ~~~!! 全部お前の親族が作れる訳ないだろ~~~!!」 「ジャパニ、トラストミー!」と、なかなか産地までは教えてくれません。そりゃそうですよね。 細かく産地を教えたら、自分の所で商品を買ってくれなくなっちゃうかもしれませんし。とは言うものの。 長いことハンディクラフトを取り扱っていれば、だんだんと産地がわかってきます。日本で言う、眼鏡の産地は鯖江であるとか、そう言う感じの話で、インドには鉄の街、木の街、絨毯の街、マーブルの街というものが存在するんだなってわかるようになります。そう言う街は地球の歩き方や、ガイドブックには出ていないところが多いのです。 インドの辺鄙な田舎で、ただ工房があるだけと言う所なんて、一般の方が旅行してて楽しいところではありませんしね。とは言うものの、いろいろな商品を見たかったり、職人さんの顔を見てみたい僕らには、素晴らしく楽しい所なのですが。今回は、インドでの買い付けを通して知り、実際に訪問した、インドのハンディクラフトの街を紹介してみたいと思います。
■化繊の街と言ったらスーラット
化繊の布で有名なのはグジャラート州のスーラット。 化繊製品は、サリーを始めとして、インド人たちが日常的に使用するので、莫大な需要があります。スーラットは街の中に巨大な卸売市場が何十棟も立ち並び、とにかく化繊の布だけを扱っています。 街全体が化繊だけを取り扱っているとも言える、凄い場所。インド全土で取引される化繊の多くはこの街を経由していると言われています。 化繊の布が欲しい!と思ってティラキタ買い付け班も行ったのですが…ここの街にはほとんど外国人が来ないらしく、英語は通じないわ、レストランに入ったら映画スター並みの対応をされるわと、とってもハードな土地でした。そういえば、市場の中を歩いていたら、「お前たちはなんでここにいるのだ?」ってインド人に質問されたっけなぁ…。それ位、スーラットでは外人が珍しいのでしょうね。
■コットン布の街はジャイプール
コットンで手作りの布の産地はインド全域に点在していますが、その中でもジャイプールが有名です。ウッドブロックだと、ジャイプール郊外にサンガネールという町があり、そこが世界的に有名。サンガネールで作った布やパターンには、サンガネーリと言う名前がつくくらいです。サンガネールでは町の多くの人たちが布産業に従事していて、てくてくとお散歩をしていると、河原に布が干してあったり、駱駝が布を運んでいたりと「本当にここは布の町なんだなぁ…」と肌で感じることができます。そういえば、ブログで紹介した泥染めの工房もジャイプールの郊外にありますね。この2つの街は代表的な例で、布はインドの基幹産業だけあり、北インド、南インドの各地域に布の街が点在しています。
■家具の街はジョードプル
インドの家具の街といえば、砂漠の国ラジャスタンのど真ん中にある城下町ジョードプルが有名です。ジョードプルは家の壁が青いので、ブルーシティとしても知られています。 マハラジャの宮殿があったり 時計台があったり、とっても素敵なところです。 ティラキタ買い付け班、ジョードプルには何回も訪問したことがあるのですが…なかなか工房を見つけるのが難しく、実はまだまだ、「この人達とお付き合いしたい!」と思うような工房に出会えていません。ティラキタの倉庫が既にいっぱいで、あまり真剣にお付き合いできない=いっぱい仕入れられないと言う事情もあるのではありますが。でも、こんなに素敵な家具たちがジョードプルにはあるらしいんです。 もっと倉庫があったらなぁ…頑張って仕入れするんだけどなぁ。頑張って探すんだけどなぁ…。 どなたか、倉庫ください!!
■絨毯はバドゥイ
インドでは手織りの絨毯も作られています。 手織りの絨毯が作られているのは、ウッタール・プラデーシュ州のある一定地域。有名なのはバラナシから車で3時間位走った先にあるインドのど田舎村で、バドゥイと呼ばれる小さな村を中心としたエリアです。その地域一帯で絨毯を作っているので、カーペットベルトとも呼ばれています。実際に訪問してみると、絨毯工房は緑が豊かな田園地帯にありました。 これは大きな絨毯を作っているところなんですが、こんな大きくても、ちゃんと手織りで作られています。絨毯を一枚作るのに3ヶ月はかかるんだと言っていましたっけ。 大きな絨毯でも、職人さんが1ノット、1ノット、丁寧に糸を入れて織っていました。 こちらが織り途中の絨毯を間近から見た所。一枚織るのに、長い長い時間がかかります。
■大理石の街はアグラ
インド人たちが古来から得意にしている工芸品の一つにマーブルワークと呼ばれる大理石細工があります。写真の大理石細工は、白いマーブルストーンを磨いて、削って、穴を開けて、そこに別の色の宝石を入れたりして作る手間のかかる工芸品ですが、こちらはタージマハルがある街アグラ近辺で作られています。 タージマハルがあるからマーブルストーン細工が盛んになったのか、マーブルストーン細工が有名だからタージマハルが作られたのかはよく知りませんが、タージマハルの街で、マーブルストーン細工が作られているというのはとってもイメージしやすいですよね。
■木工細工で有名な街サハランプール
木工細工で有名なのはサハランプールと言う街です。 街を挙げて木工細工をしていると聞きます。この一本の木で作られたスタンドもサハランプールからやってきています。 このスタンド、作っているところの動画を送ってくれたんですが、一本のナタでコツコツと削り出して作っていました。実は、ティラキタ買い付け班、この街にはまだ行ったことなないんですよね。 訪問する町リストに入っていたのですが、まだ行けずじまい。 コロナが収束したら行ってみたいよなぁ…と思っています。
■金属製品で有名な街モラダバード
金属製品で有名なのはモラダバードです。モラダバードは、イスラム風やインド風デザインの色々な金属製品を作っている街です。 デリーから車で6時間くらい走ったところにあり、イスラム教徒が多い街でもあります。ティラキタで人気のランプも、この街からやってきています。 ちなみにモラダバードのバードと言う名前は、イスラム教徒の街、特有の地名。インドには他にもファリザバードとか、アラーハバードとか、ムガル帝国時代から引き継いできたのだろうと思われる地名が色々とあります。実は、ティラキタ買い付け班、この街にもまだ行ったことがありません。 インドがあまりにも広すぎて、全部の産地を廻るのには時間が足りず…。ティラキタ買い付け班、いろいろな商品の産地に行き、実際にその商品たちが作られているところを見て、職人さんたちと話をして、その上で、その人達の商品を紹介していきたいなぁと思っていて。それをライフワークとしてきました。今はコロナでいけませんが、そのうちまた、インドの各地を周る旅を続けたいなぁ…と思っている今日このごろです。
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