福島のヒッピーコミューン 獏原人村と満月祭2020

2020年8月9日     No Comments    Posted under: 野外フェス レポート


photo:Macoto Fukuda

■2020年満月祭にPAとして参加してきました

獏原人村で年に1回開かれる満月祭に、音響チームの一員として参加してきました。音が大好きで仕方ない仲間達と始めた、野外フェスの音響を専門に行うGood Sound Japanというチームで行ってきたのです。

今回のタイムテーブルはこの通り。
四日間にわたり38バンドが出演!


photo:Macoto Fukuda

朝の11時から夜中の25時までぶっ続けのPA!
結構大変でしたが、四日間やりきりましたよ〜〜

音の評判も良く、みんなに満足していただけたようで大変ほっとしております。

今回持っていった機材はLIVE中心のセットで、32chのデジタルミキサーに、メインスピーカーがPioneer。Wifiでミキサーに繋ぎ、iPadで音を調整できるシステムでした。

トランスパーティーだったらもっとスピーカーを積むのでしょうけど。今回はこのスピーカーで、人数とサイズ感がバッチリでした。

さて、PAとして関わらせてもらった満月祭、そして獏原人村。久しぶりに訪問してみると、いつもの生活で忘れかけていたとても大切な気づきがいろいろありました。

■1970年代から続くヒッピーコミューン

自由な生き方をする人々は、ずっと前からいたとは思いますが、ムーブメントとして顕著になったのは1960-70年代です。満月祭の会場である獏原人村は、その時代に福島の川内村に入植して作られたコミューンです。

ヒッピーカルチャーの始まりは、アメリカのベトナム侵攻、そして厭戦気分からのカウンターカルチャーの発生がバックグラウンドにあります。この時期には全国にコミューンが作られました。諏訪之瀬島のバンヤンアシラム、北海道の旭川のひこばえ、長野の大鹿村、そして獏原人村。

その多くは消滅してしまいましたが、今なお、全国各地にぽつんぽつんと何箇所かは残っています。


source:festivaltrip

その時期、自由を求め、世界中を旅した人たちがいました。インドやネパールに行った人々は、西洋社会にはない精神性をインドに求め、色々な形で人生の意味を探し続けたのです。インドのゴアにも多くのヒッピーたちが行きました。


photo:宮脇 慎太郎

僭越ではありますが、私たちティラキタが今ここにあるのも。実はそういった諸先輩方の影響が非常に大きいのです。諸先輩方がいなかったら自分がインドに行くことはなく、TIRAKITAを開店することもなかったでしょう。

TIRAKITAはオンラインショップと言う収益を基本とする企業ですから、資本主義に大きく飲み込まれてしまっておりますが。

とは言うものの、TIRAKITAに務めるひとりひとりができるだけ自由に暮らせるようにと配慮したり、「自由で面白いインドをアジアを伝えよう」と野外フェスを企画したりと、ヒッピーカルチャーの思想や、自由を求める心と現実世界にうまく折り合いをつけようと努力しています。

■お金だけを追い求め続ける世の中への疑問

今、私たちは資本主義の世の中に生きています。
資本主義=お金が第一優先の社会です。

だからこの世は、何をするにも金・金・金。

働いてばかりで愛する人と話をする暇もない人も多いですし。
毎日お金を稼ぐために朝から晩まで働いて自分の時間を持てない人も多いですし。
働きすぎて鬱になって自殺する人までいます。

人生の目的がより多くお金を稼ぐことや、リッチになることだけになってしまっている。

中国と競争だ。
世界と競争だと。
競争しないと負けるぞと。
人類全体で金儲けゲームをしている。

そんな価値観に疑問を持つことはありませんか?
少なくとも僕はあります。

僕たちはなぜこの世に生まれ。
なぜ2本の足を持って地面に立ち。
なぜ脳みそを持って自分の考え方を持って歩くことができるのか。

自分の短い人生の中で、他の人達にどんな影響を及ぼすことができるのか。

自分とは何なのか。
どう生きていくべきなのか。

そう考えていくと、少なくとも僕らはこの世に金を稼ぐためだけに生まれてきたわけではないことに気がつくはずです。

毎日を楽しみ。
家族と友人を愛し。
旅行でもいいし、クリエイティブなことでもいいし、だらだらでもいいし、お店でもいいし。
とにかく好きなことをして。

人生を有意義で満足できるものにしたいと思うのが、ヒトとして自然なのではないだろうか。

もちろんお金は必要だけど。
それだけに囚われてしまったら、せっかくこの世に生まれてきた意味がないじゃないか。

僕らは自由な一人の運動体としてこの世に生を受けたのだから。
カネや資本の奴隷になる訳にはいかないんだ。

今回行った満月祭、そして獏原人村は、そのような自分の人生を真剣に考えようとする、自由な人生を生きようとする人たちが集まる大切な場所でした。


photo:Macoto Fukuda

■電力会社と契約しなくても大丈夫

獏原人村は、平常時は太陽光発電で全ての電力をまかなう完全オフグリッドでした。オフグリッドでも電気を使う文化的な生活が出来るんだって教えてくれます。

太陽光発電ってば、結構多くの電力を作るんだな~って、今回、実際に目の当たりにしてびっくりしたんですよ。

横3M x 縦5M。合計15平米ぐらいの太陽光パネルが設置されてたのですが。それだけの小さいサイズでも2000w位の電力を発電します。2000wって言ったら、1軒の家の電力を余裕で賄える電力量です。もちろん雨の日や夜は発電しませんので、瞬間的にではありますが。

充電池と合わせると、まずまず問題なく電気が使えるくらいは発電するんですよね。

ずっと電気が来る、お金さえ払えば電気は使い放題ということを当たり前にしないで、ちょっとの不便に慣れれば、日本のすべての家が、ほぼオフグリッドにできるんじゃないか?と感じたのです。


photo:Macoto Fukuda

■ネットや携帯が届かなくても死なない

獏原人村がある川内村はそもそも人口が少ないところではありますが。獏原人村は、最寄りの舗装された道路から、山道をさらに4kmも入って行く、まさに陸の孤島です。

携帯もネットも届きません。
林道に入ってちょっとしたところで、携帯の電波が入らなくなります。

今、世界のどこに行ってもネットが繋がります。
インドの山奥でもアマゾンの奥地でもネットには繋がります。

ネットに繋がらない所というのがそもそも世界的に見ても非常に珍しいんですね。

そう言う環境で4-5日過ごしてみると、普段はずっとスマホやパソコンを見ていたよなぁ…と改めて気が付かされます。当然のことですが、ネットや携帯が繋がらなくっても僕たちは死にません。

でも、普段、SNSで連絡がやってきたらついつい、すぐに連絡を返さないと悪い気がしたり。
投稿へのお返事をすぐにしなきゃいけない気になったり。

ネットに繋がっていると、僕らは延々とネットの奴隷になっているんだなって。
ネット中毒になっちゃっているんだなって。

強制的にではありますが、デジタルデトックスできて、改めて自分が普段以下に中毒になっているかに気が付かされたりします。

■建物は全て手作り

獏原人村の建物は全て手作りです。私たちの多くは、家は大工じゃないと建てられないとか、ハウスメーカーに依頼しないと建てられないと思っていますが、それがただの思い込みだって教えてくれます。

家が欲しかったら自分で勉強して、木材を集めて、コツコツと自分の住む家を作るという方法も、ありなのだと思うのです。家を自分でセルフビルドできるようになったら、きっと人生はより自由になることでしょう。

自分が作った家は、もちろんプロが作ったものよりも、見栄えは悪いでしょうけど。そのかわりに、家を作るための知識とスキルが手に入り、家を作る日々の楽しい記憶が手に入り、愛着の湧く家が手に入ります。

木で作ったジオデシックドーム。
廃材で作った PA ブース。
トタン板と単管で作ったステージ。
そんな建物が獏原人村にはあります。まるで、セルフビルドの展覧会のようです。

手作りっていいですよね。
作った人の気持ちや温かみが伝わってくる感じがしますもん。

■自由を求めた暮らし

満月祭をきっかけにして獏原人村を訪れてみると。

そこには私たちのこうしなければならないという常識がはずれる、いろんな気づきがありました。

電気が来ないと生活できない。
家は人に建ててもらうことしかできない。
ネットに繋がってないと困る。
携帯電話が通じないと生きてくことができない。
毎日会社に行かないとお金が入ってこない。
鬱になるまで働かないと競争に負けてしまう。

これらの事は全て現代社会による僕たちの思い込みなんであって。
本当は違うかもしれない。

僕らは自由にこの世界を生きていいんだって。
自分の頭で考え、世界を渡ってもいいんだって。

そういうことを改めて思い出させてくれる。
とっても大切な場所でした。

満月祭、ありがとう。
獏原人村、ありがとう。

また来年も。
皆様、よろしくお願いいたします。

そしてオーガナイザーのゆうきくん。
オーガナイズ、お疲れ様でしたー

photo:Macoto Fukuda

獏原人村を作ってこられたマサイさん。
辿ってこられた道を想像すると、ただただ尊敬でしかありません。

photo:Macoto Fukuda


photo:Macoto Fukuda

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