■ インドは比較的、安全な国
レイプ事件が一年に何千件あるとか。
旅人が誘拐されて身ぐるみ剥がされたとか。
宗教対立があるとか。
この記事のように空港に着いた途端に詐欺にあうとか。インドが危険だというレポートは数多くあります。 しかしティラキタ買付班の肌感覚での実感によれば、インドは他の諸外国よりも比較的安全な国であると感じています。その理由は
インドでは暴力行為が基本的にないから。 インドではどんな喧嘩をしても手を出した方が負けです。インド人同士の喧嘩をしてる姿をしばしば見ますが、絶対に人を殴ったりはしません。
ガンジーの訴えていた非暴力が、こんなところにまで徹底されているのかと思うと、感動すら覚えます。私たちティラキタ買い付け班は25年間インドに通っていますが、一回たりとて暴力を振るわれそうになったり、ましてや刃物や銃器を出されたりといった、自分自身に危害を加えられそうになった経験はありません。例えばアメリカに行くと、ちょっとしたことで銃が出てきてとても身の危険を感じます。そして 半年にいっぺんぐらいの頻度でアメリカでは銃による大量殺人が起きています。南米のほとんどの国々では、夜中、街の中を歩くことができません。 ボリビアでは日中に街中を歩いていても、首絞め強盗に出会います。そのような国々に比べたらインドは本当に安全です。もちろん日本に比べたら危険ですけれどもね。それでも
男性であれば、夜中一人で出歩けるぐらいインドは安全な国です。夜中の12時を過ぎて、女性一人でメトロに乗っているのを見かけたりしますので、
現地の人もそれなりに安心して暮らしている気がします。
■ ニューデリー駅は詐欺師の巣窟
とはいうものの、 デリーでは、騙された!! 詐欺にあった!! という報告が後を絶ちません。それは
詐欺師達が、旅行者が必ずやってくるところで待ち受けているからです。主に待ち受けているのは空港メトロの終着駅であるニューデリー駅の出口です。空港メトロのニューデリー駅から、ホテル街のパハールガンジまで地図上では近いように見えますが、実は鉄道のニューデリー駅を超えなければいけず、非常に困難です。
目の前の陸橋を渡ろうとすると、
警官がこの陸橋は渡れないからあっちに行けと通せんぼしますし、道路を使って駅の向こう側に渡ろうとすると大きく迂回しなければいけません。この場合の身を守るためにする
正解は、おとなしく駅構内に入るなのですが、列車のチケットを持っているような顔をしてスルッと駅構内に入らないといけない高等テクニックですので、この正解を、インド初めての旅行者が見つけられるとは到底思えません。どうしようと、
うろうろしているうちに詐欺師に目をつけられるのです。困っている初めての旅行者に対して インド人の詐欺師達は、何人もの
連携プレイによる劇場型犯罪を仕組んでくるのです。実はお恥ずかしながらティラキタ買付班の一人も、その詐欺にひっかかりそうになりました。詳しくは「
奴らは人が困りそうな所で網を張っている!! デリー騙しの手口 最新版」を読んでいただくと良いのですが、何人ものインド人が連携して、お前のホテルはやっていない、どこかで事件が起きたからそこはいけない、などとストーリーを作り上げてくるのです。インドでは 暴力は犯罪ですが、 口で上手く丸め込んで何かを買わせたり、お金を出させたりすることは、商売の一環と考えられる土壌があります。ですのでこの世界的に見ても珍しい劇場型詐欺は、いかに暴力を振るわないで相手からお金を巻き上げるかと言う、インドならではの思考が結実したものともみなせます。とはいうものの、そんな詐欺には誰も引っかかりたくありません。
■ シバジースタジアムで降りよう!!
そんな彼らに対して、私たちができる対策の一つ目は、
シバジースタジアムで降りよう!!です。ニューデリー駅のひとつ前にシバジー スタジアム駅というメトロの駅があります。ここで降りましょう!
ただそれだけ!!
詐欺師のいない駅で降りるだけです!!ここで降りてサイクルリクシャーかオートリクシャーに最大100rs も払えば、パハールガンジのあなたのホテルまで10分で連れてってくれます!!めっちゃ簡単でそして楽ちん。
■ 向こうから声をかけてきた人を信頼しないようにしよう!
対策の二つ目は
向こうから声をかけてきた人を絶対に信用しないことです。すごく基本的なことですが、向こうから声をかけてくる人は、何かの目的があって声をかけてきます。あなたの自分自身の行動を考えてみると分かると思いますが、何も目的がないのに、全く知らない人に声をかけたりはしませんよね??だから
声をかけてきた人は基本的に悪い人
もしくは警戒するべき相手。シバジスタジアムで降りたとしても、あなたが劇場型詐欺に巻き込まれる可能性はゼロではありません。詐欺を避けるには大原則があります。相手から声をかけてきた人を絶対に信用しない。
これが本当に大切なのです。相手はあなたを騙すつもりですから、割ときちんとした身なりをしていたり、リッチそうな感じをだしていたり、もしくは全く現地に不案内な旅行者のような雰囲気をしていたりします。
詐欺師は、天使の顔をして近づいてきますからね。彼らの身なり作戦も、騙されないための大原則である、向こうから声をかけてきた人を絶対に信用しないを守っていれば避けられること。この原則を守って、ぜひ楽しいインド旅行をお楽しみくださいませ。