ファストファッションの拠点として知られるカンボジアの光と闇をプノンペンの市場で考えた

<< オルセーマーケットであまりいい物が見つからなかったティラキタ買い付け班。 気落ちせず、続けてプノンペンのもう一つの市場、オリンピックマーケットを訪問してきました。なにかいいものあるかなぁ~。 あると期待して、それでは行ってみましょう!!オリンピックマーケットはこちらです
■買い付けするのが難しい!
オルセーマーケットに比べると、オリンピックマーケットは通路の幅も広く、ちょっとだけ洗練された印象を受けます。ちょっとだけですけどね!入り口にはインドでもよく見かける、さとうきびジュース屋さんがいました。 さとうきびジュースはちょっと青臭いのですが、うっすらと甘くて割と美味しいもの。 これは何だろう。グアバかな? ちょっとだけ試食させてもらいましたが、あんまり美味しくないかな…。 お店をひやかしながらも、なにか良いものはないかと目をすばやくすべての商品に走らせつつ、市場の中を歩いていきます。 ウロウロしていたら、箱根高原ホテルのタオルを発見!! どうやってこんなところまで、この商品が流れてくるのでしょうか…?? ここの人が箱根高原ホテルに行った訳じゃなさそうだしなぁ…。 今回は、同業のGaramGaramの店長と一緒に買い付けに来ています。GaramGaramとティラキタ店長は、お互いにその力量を認め合う間柄の海外市場マニア。まぁ、お互い、お店を持っているぐらいですからね。そりゃそうですよね。インドのどのマーケットがいいとか、タイのどのマーケットがいいとか、会うたびに話が弾んでしまうついでに、今回は一緒にカンボジアの視察&買い付けにやってきました。何かいいものがないかと探すガラムガラム店長。 ここでは英語が全然通じないのでGoogle翻訳で交渉をしますがさっぱりらちがあかない様子ですすごい頑張って何回も値段交渉をしますが、そもそもいろいろな所で意思が通じていないような気がします。ガラムガラム店長、1個ではいくらだから、20個ではいくら、30個でいくらと何回も聞いていますが…。市場のおばちゃんはよく判っていない様子で、結局めんどくさくなってガラムガラム店長、どっかに消えて行ってしまいました。言葉がわからない。 そして買い付けの人たちが誰も来ていない。 そんなところで商品を探して、無事に日本まで商品を届けるのは本当に大変な事です。でも、だからこそ面白い商品が見つかるのだし、現地の香りを届けることが出来るものなのですよね。結局、買付の交渉は不成立。そしておばちゃんはなぜかパジャマで仕事をしています。 なんでパジャマで仕事が出来るのか全く不明であります。
■輸入された商品の海!!!
調味料などをおいてあるお店を見ると、先程のオルセーマーケットと同じ様に、香港や中国、そしてタイからの調味料ばかりで、カンボジア製の調味料はあまり見かけません。 別のお店にある商品も、ほとんどがタイ製でした。 カンボジアでは何も作ってないのかなぁ…
■素敵な布を発見しました!
カンボジアの万能布クロマーを扱っているお店を発見しました。カンボジアの万能布クロマーは、シンプルなコットンのスカーフで日本人が好きそうな一品です。これは日本で欲しがる人いるだろうなぁ~。でも、これだけじゃ輸入できないなぁ…うーーん。 ちなみにこのクロマー。 束になって売っていますが、よく見たら全部手織りなのでした。 手織りかどうかは、布の端っこを見ればすぐに分かります。端っこがガタガタしているのが手織りで、しゅっとキレイになっているのが機械織りです。手織りの場合は人間が織りますので、どうしても力の加減にムラがあり、それが端っこのガタガタとして現れます。その反面、機械は同じテンションでずっと織り続けることが可能ですので、端っこがきれいになるという理屈です。機械織りと手織り。一見すると違いはあまりわかりませんが、布全体を見ると、やぱり手織りのほうが柔らかい印象を受けます。そして手織りの生地は、1メーター織るのに1週間ぐらいかかる貴重なものです。手織りのシックで素敵な伝統布もありました。 これも素敵だなぁ…これ欲しいなぁ…。
■イケてない衣料品コーナーが面白い
3階に衣料品コーナーがあると聞いて上がってみました。う~~ん。 なんなんだこのイケてなさ具合は…………。 日本ではとっても売れないような、どこを探しても発見できないような、カラフルでビビッドな衣料品ばっかりが売られています。 黄色のグッチと、ピンクのLV。 ディオールとグッチに混ざってマリファナ柄のTシャツ。 もう、何が正解なのかわからなくなってきます。 ブラジャーばっかり売ってるお店や ジーンズばっかり売ってるお店など色々な衣料品店があります。 そしてその多くが中国製でした。
■カンボジアは自国でモノを作れない国なのか?
ティラキタ買い付け班、オリンピックマーケットとオルセーマーケットの2つのマーケットを廻ってみたのですが、商品の多くは外国製品でした。カンボジアならではのモノを探している私達としては、非常に残念な結果になりました。カンボジアならではの何かがないのです。先程のオルセーマーケットでも商品の多くは中国やタイ、そしてベトナム製でした。カンボジア製のモノはもちろんあるのですが、パッケージ化されていないものばかりでした。パッケージ化されていて、容易に流通できる形態の商品は全て輸入品なのです。お菓子から洗剤、歯ブラシ、歯磨き粉に至るまで、ほぼ全てのものが輸入品。日本に帰れば、日本のコンビニには日本製品がたくさん並んでいますよね。米国に行けば、米国製品がたくさん並んでいます。その国に行けば、その国のモノが並んでいるというのは、国として当たり前のことだと思います。自国でモノを作るのは、その国がその国であるために必要なアイデンティティを確保する重要なポイントです。自国でモノを作れず、輸入ばかりしていたら自国の産業が育ちません。 ヒトも、会社も育ちません。 国から外貨がどんどん流出するだけです。 自国でモノが作れないっていうのはとても悲しいことです。そして、歩けば歩くほど、マーケットを見れば見るほど、カンボジアは、自分たちでモノが作れないんじゃないか? そういう確信に近い想いが沸き起こってきました。実は、カンボジアだけでなく、バングラデシュに行ったときも同じ感想を持ったものです。カンボジアもバングラデッシュも、ファストファッションの衣料品を多く輸出している事で有名な国ですから、普通に考えると、いろいろな商品がありそうに思えます。だから訪問したのです。が、しかし。 実際に行ってみると買えるモノがなにもありません。 これはどういう事なのかを考えると。カンボジアとバングラデシュは、もともと非常に貧しい国です。 人件費がとても安い国。一ヶ月の所得が200ドルを切るような国です。だから、自国にきちんとした産業基盤を持っていません。 何も持っていません。 産業と呼ばれるものが農業などの一次産業しかない。 でも海があって製品を容易に輸出できる地理的な優位性はあります。その様な所に目をつけた多国籍企業が、パッケージとしての工場をポンと持ってきて、安い人件費を使って製品を作っているのでしょうね。その様な業態はファストファッションが代表格ですが、工場だけで成り立つような労働集約的な性質のものならばどんな工場でもOKでしょう。ファストファッションの輸出で生産拠点にはなっているけど、カンボジア人とバングラデシュ人の手元にはお金以外、何も残っていかないと思われます。経済が発展して給料が高くなっていくと、多国籍企業たちは工場を一番賃金の安い国にポンと移転して、また衣料品を作り続けるのでしょう。そんな過酷な現代資本主義の構図の中にいる国が、カンボジアとバングラデシュなんだなぁ…と。 実際に市場と街を歩いて感じたのでした。ちなみにネパールも同じ様な人件費の国ではありますが、ファストファッションの人たちはネパールには絶対にやって来ません。なぜかと言うと海がないから。海がないと作った製品を輸出できないんですよね。ネパール人たちはその代り、自分たちの頭で考えて、自分たちならではの商品を頑張って作り出して、自分たちの売りたい値段で売っています。多国籍企業に機械のごとく働かされるよりは、それの方がまだその国らしさを出せていい気がするんですが、ネパールはネパールで大変そうだしなぁ…どっちがいいと言う明確な答えは、そこにはないような気がします
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