今回、ティラキタ買い付け班は、カンボジアの首都プノンペンのローカルマーケットである、オリンピックマーケットと、オルセーマーケットに商品を探しに行ってきました。なにかいいものはあるかな~
それでは行ってみましょう!!
■庶民のマーケット オルセーマーケット
カンボジアの首都プノンペンにはいくつかの大きなマーケットがありますが、オルセーマーケットは庶民の市場です。オルセーマーケットの前につきました!!!
4階建てのなかなか立派なマーケットです。
多くのバイクがマーケットの前に停まっているのが東南アジアっぽいですね。
中に入ってみると…
狭くて薄暗く、エアコンも効いていない建物の中にモノと人が溢れかえっていました。オルセーマーケットは地元の人達のパワーがあふれかえるような、ザ・ローカル市場!!
■カンボジアの豊富な食がぎっしり詰まっている一階
オルセーマーケットの1階は食品や乾物など、2階と3階が衣料品売り場になっている様子です。まずは1階の食料品売場を探検してみます。
野菜コーナーにはドリアンや、小さめのスイカやうずらの卵など様々なものが売っていました。東南アジア料理の酸っぱさのもとになるタマリンドもありました。こちらはバナナの房の先端に出来るバナナハート。ベトナムやカンボジアでは千切りにしてサラダにしていただきます。
アジアのマーケットなので、おばちゃんがハンモックの上に乗っかりながら仕事をしてるのも楽しいところです
ムスリムの女性が魚をさばいて売っていました。
マーケットを見ていくと…
カンボジアには日本を超える数の発酵食品があることに気が付きました。日本で見かけるような高菜やキュウリの漬物はもちろん、色々な発酵食品が売られています。
赤い大きなバケツの中に入ってるのは魚の発酵食品でプラホックという魚のペーストです。大きさが150リットルから200リットルはある巨大バケツの中には全部魚が入っています。お客さんがやってくると、赤いひしゃくで無造作にすくってポリ袋にポイと入れて渡します。
プラホックは魚を発酵させた調味料で、いわゆる魚醤に近いものです。ベトナムで言うニョクマム、タイで言うナンプラーなどと同種の調味料ですが、完全に液体状になっていず、魚の原型が残っていたり、
ペースト状になっているのが特徴ですね。臭いは非常に魚臭く、それにプラスして発酵臭がきついのですが、
調味料として適切に使うと間違いなくウマいはずです。かの小泉武夫先生いわく「くさいはうまい」ですからね。プラホックにもいろいろな種類があるようで、種類ごとに別々のバケツに入れて売られています。匂いを嗅ぐと
強烈なアンモニア臭がするものや、あまり匂いのしないものまで様々です。臭いの強いものほど、食べれば美味しいのでしょう。
魚の形がまだ残っているものはそこまで発酵していないので、そんな臭くないのですが、だいぶ崩れかけた魚の切り身が入っているものは非常に強いアンモニア臭がしていました。きっと、エイやサメなどアンモニア発酵する種類の魚を漬け込んでいるのでしょう。
発酵は魚と野菜だけかと思ったら、
発酵肉もありました。
これは鳥の発酵肉ですね。
こちらは豚の発酵肉に見えます。豚肉が何かの汁に漬かって発酵しています。
ぷくぷくと泡を立てていますので乳酸発酵しているのだと思います。
カンボジアではエイも食べます。エイは大きくなりますが、小さな形のエイがこちらでは人気らしく、生で売っていたり、乾燥されて売ったりしている姿を見かけます。
これはエビ屋さん。乾燥エビがたくさん積まれています。
カンボジアは海鮮物や生鮮が非常に豊富なようです。
カンボジアには燻製魚の文化もあります。
何匹も形も魚が綺麗な形で固まった、燻製魚のブロックがありました。
近くに行って匂いを嗅ぐと、なるほど確かに燻製の匂いがします。
そして、カンボジアのマーケットでは、
タバコの葉っぱがそのまま売られていました。写真の右下部分が全部、刻みたばこです。
これ一つで300カートンは作れそうな量がありますよ!!!
300カートンということは、162万円分ですよ!!!!推定162万円分のたばこ葉が無造作に袋に入っていますが、
全部を買っても1万円もしないと思うんですよね…。
1万円のたばこ葉が推定162万円になるとは…
ボクもたばこで一攫千金できるかも!?
たばこはどこの国でも税金や健康上の観点から、厳重に管理されています。私たちは、たばこの葉っぱをそのまま見ることはほとんどなく、基本的に製品としてのタバコしか目にすることはありません。
たばこがそのまま農業製品として販売されている場面を見ることは大変珍しいのです。乾燥させてブロック状になってるタバコの葉っぱもありました。
これ、持って帰ったら税金いくら取られるのかなぁ…
■ほとんどの工業製品を輸入に頼っているカンボジア
食品ブロックは、とっても個性のあるカンボジア色のする素敵なマーケットでしたが、残念ながら
食品以外のものはあまり見所がありませんでした。こちらの素敵なキャンドルはタイからの輸入品で、カンボジアでは生産されていません。
生鮮食品以外の調味料やスープの素などは、中国系の食品が多めの印象です。
計量はかりはサイゴンというベトナム製。
中国やタイ、ベトナムなどからの
輸入品がほとんどなのです。マーケットを見た感想は
「カンボジアの中で生産されているものが、あまりないんじゃないか?」というものでした。
■オルセーマーケットの2階から上が衣料品売り場
上階に上がってみると、私たち日本人には合わなそうな、カンボジアテイストのセンスの服たちが大量に並んでいました。
もちろん東南アジアならではのパチモノも健在です。
世界の有名ブランドの名前を印刷しただけの商品が所狭しと並んでいます。
衣料品にサングラスをかけると、カンボジア人の目からはおしゃれに見えるらしく、多くの衣類にサングラスがかかっていました。
市場の中には食堂もあります。
一皿1ドルから2ドルぐらいで、色々な麺類や麺類を食べることができます。
とってもリーズナブルで美味しいですが、衛生的にはちょっと?…かな。
所々にスイーツ屋さんがあり、冷たいもので一服できます。カラフルなタピオカや、白玉粉、バジルシード、そして小豆、メロンなどをカップに入れて、その上からココナッツミルクをかけ、氷をこれでもか!と入れて出来上がり!! 市場の中は暑いですからね!
しかもエアコンかかってないし…熱くて狭くて地獄ですよ………クーラーがない暑い市場の中の買い付けはきついので、ついつい、こう言う氷菓子に手を出してしまいます。
■仕入れられそうなものが全然ない!
クーラーが効いてない、暑い中でいろいろ見て回ったティラキタ買い付け班。
残念ながらこのマーケットでの収穫はありませんでした。中国やタイなどの製品があふれる中で「これ面白いかな…」と思ったのを紹介してみます。大きなネズミ取り。
カンボジアでは
こんな大きな箱で捕まえなければいけないサイズのネズミが出るんですか!
カンボジア製の無骨な包丁。
モノとしての風格はあるけど、あまりにも無骨すぎる気がします。
いかにも手作りの可愛い竹かご。とってもかわいい!
これはあってもいいかな。
人形焼の型みたいなものかな…?
良さそうなんだけど、製品の質がいまいちだなぁ…
しかもちょっとばっちいし…
PPロープで作られているプラカゴ。
でも、これはフィリピンやベトナムにももっといいのがありそう。
オルセーマーケットは市場的にはとっても面白かったのですが、「これはカンボジアから輸入したい!」と思える収穫がなかったので、ティラキタ買い付け班、プノンペンにあるもう一つの一番、オリンピックマーケットに行ってみることになりました~。