世界一美しいモロッコの金属ランプの工房を訪問する
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■世界一美しいモロッコのランプ
モロッコには、とっても美しい金属ランプがあります。ティラキタ買い付け班、世界中の色々なハンディクラフトを見てきていますが、モロッコの金属ランプは、ほぼ間違いなく、世界一美しいランプの一つと言えるランプたちです。今回は、その世界一美しいランプたちがどの様にして作られるのか、実際にフェズにある工房を訪問してきましたのでレポートします。
■イスラームの幾何学模様
ランプの作り方を見る前に、なぜモロッコのランプが世界一美しいのか、どうしてそうなったのかを説明しておく必要があるでしょう。モロッコはイスラム教の国です。仏教には仏像があり、キリスト教にはキリスト像がありますが、イスラム教では、その様な神様像を作ることを禁止しています。イスラームは神の唯一性を重視するため、預言者の姿を描く絵画的表現は許されないのです。偶像崇拝を禁止しているイスラーム文化は、その代りに、自然や幾何学模様の中に神が作り上げた幾何学的な美を見出し、その幾何学模様を使ってモスクなどを装飾してきました。幾何学模様で世界を飾り立てることが、すなわち、彼らにとっての祈りだと考えられます。これはフェズの水飲み場。ただの水飲み場なのにもかかわらず、おびただしい数のモザイクタイルで装飾されています。


■迷宮都市フェズは職人の街
世界一の迷宮都市として知られるフェズは、職人の街でもあります。迷宮になっている街のあちこちには、革や金属、陶器などの工房が点在しています。これは、お土産屋さんが並んでいるエリア。フェズ特産の陶器や、金属製品、シーシャにフォトフレームなど、色々なものを売っています。


■ランプは全部手作りされています
フェズの街をさまよい歩いている途中で、金属ランプの工房を発見しました。工房の床には製作途中のランプが置かれていました。
■小さなパーツが作られるまで
モロッコの金属ランプは、平面の金属板から作られます。ここで紹介するのは、金属ランプではなく、装飾された金属のパーツの製作工程なのですが、やっていることはランプでも、パーツでもほぼ一緒です。使われているのは変哲もない鉄板でした。 印刷されている事からすると、何かの空き缶ですよね。




■狂気!として表現できない細かい作業
それをもっと大掛かりにしたのが、この様な金属ランプです。 一個のランプには、何百、何千、何万と言う穴が空いていますよね。 これをモロッコ人たちは全部手で開けています。



■ちなみにお値段は超高い!
見たらやっぱり欲しくなりますよね。 なりますとも!!ランプ屋さんでお値段を聞いてみました。お値段は、安いもので5000円からですが、ちょっと素敵だなって思うと、すぐに数万円と言われます。高いものだと一個6万円と言われました。 6万円か…日本に持ってきたら送料やら、手数料やら、関税やらで10万円くらいになっちゃうかなぁ… 最高に素敵だけど、ちょっと手が出ないなぁ…

■インドから素敵なランプがやってきました
モロッコは地球の裏側ですし。 そもそも、超高いですし。 ちょっと、あれはティラキタでは売れない。でも、私達、ティラキタ買い付け班、こう言う素敵なランプが大好きなんです。 どうしても扱いたいなぁ…と思って、インドで探してきました!!という事で、最近入荷した商品をちょっと紹介させてください。 モロッコの狂気のような美しさのランプではないけど、お値段がとっても手頃で、これだったらまずまずかな?と思える商品たちが入荷できました。こちらのマンダラランプは980円から

