旅人が夢見る、世界最高峰の迷宮都市をさまよう

迷宮都市という響きに、ココロが強く惹かれてしまうのはきっと、ティラキタ買い付け班だけではないはずです。
スパイスが香る空気の中、知らない街をあてもなく歩き、
言葉も通じない世界で、ただ心の赴くままに足を踏み出す。
剣と魔法の雰囲気が残る、中世の町並みの中、迷子になる。
次の角を折れたら知ってる道に出るんだろうか。
いや、もっと迷うんだろうか。
迷うのが解っていつつ、先に先にと進んでしまう。
インド好きはきっと、そう言う雰囲気がすきなはずです。
もっというと、バラナシが好きな人は、間違いなくそう言う雰囲気がすきだと思います。
知らない街で迷子になること。
ティラキタ買い付け班にとっては、それこそが旅の醍醐味のような気がします。
■インド・バラナシの5倍は複雑な迷宮都市フェズ

そんな迷宮都市はインドだけかと思っていましたが、なんとインドの5倍は複雑な迷宮都市が、モロッコにありました。
フェズの衛星写真を見ると、街は非常に細かく入り組んでいて、全く「覚えられる」気がしません。すべての建物がぐちゃっと繋がって街を作り上げている感じでしょうか…。モロッコの迷宮都市フェズは、インドの迷宮よりも、さらにさらに奥深く、さらにさらにさらにさらに複雑です。
メディナと呼ばれるフェズの旧市街は、あまりにも道が細く、入り組んでいるのでグーグルマップは全く役に立ちません。スマホのせいで迷う自由を失った僕たちですが、ここでは思う存分迷う事ができます。
知らない街で、地図もなく、アテもなく、ただ気の向くままにふらふらと歩く。
その自由が心から満喫できるフェズを、たくさんの写真と一緒に紹介して行きます。

これはフェズのメディナ(旧市街)の目抜き通りです。当然、車は通れません。

街はただ迷宮なのではなく、その全てが美しく、まるで夢の中に旅をしてるかのようです。
美しく作られた金属細工や…

お米や油などを小商いしているかわいいお店や

色とりどりの小さな絵を並べて売っている場所もありました。

カラフルな通りもありました。

ため息が出るほどに美しいモロカン陶器が並んでいて

街全体が美術館のようです

アンティックやさんには素敵なものがたくさん並べられ

カラフルな小道の左右には、たくさんのアクセサリーが飾られていました

街のいろいろな所で、目を惹く美しい美術品とも言える建物が現れます

フェズはまさに旅人が夢見る迷宮都市。アラビアンナイトの中にある迷宮都市でした。

■狭すぎる道がたくさんある
フェズには「これも道なの?」とびっくりする様な、狭すぎる道がたくさんあります。幅が1m程度の狭い道です。
これ位の狭さの道は、フェズでは普通です。

信じられないと思いますが、この50cmほどの隙間も道です

道が崩れてこないように? これ以上狭くならないように?
木でつっかい棒がされている狭い道もありました。

狭い道を通っていくと…

暗い路地に差し掛かり…

扉があったので覗いてみるとおじさんが中で仕事をしていました。
道具たちをこの家に持ってくるだけで大変だったろうに…
何もこんな狭いところで仕事しなくってもいいんじゃない?と思ってしまいますが、きっと、昔からそう言う事になっているのでしょう。

■迷宮都市になった理由とは
フェズが迷宮都市になったのは、やはり、その土地の生活や気候条件に合わせた、ちゃんとした理由があります。日本では家が木でできているので、燃えやすく、密集して家を建てるとすぐに大火事になってしまいます。ですから、できるだけ離れて立てようとしますよね。そしてまた、日本は湿気が高いので、風通しを良くしないと夏暑いので、やはりできるだけ離れて家を建てようとします。しかしモロッコは、湿気の国ではなく、湿気のない砂漠の国です。湿気のない砂漠の国では、いくら暑くても、日陰に入ると涼しいのですね。ですから、彼らはできるだけ日陰を作ろうとします。

建材は砂漠にある石を使います。石の家なのて、燃えませんし、影があればあるほど良いということで、結果、できるだけ密集して立てようとし、迷宮都市が出来上がったのだそうです。
また迷宮都市にすると、戦争の時に敵に攻められた時に守りやすいという利点もあるのだそう。
フェズでは街を歩いていると、すぐに迷子になります。
「こっちの道を曲がったっけ?」
「ここをまがったっけ?」
と、うろうろして本当に一日中迷子になって歩くことができます。
フェズはまさにここは僕らの夢に見た迷宮都市。迷子好き、迷子マニアにオススメの旅行先です。

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