次回のタイ土産はこれで決まり!! とってもお洒落になった昆虫食を実食レポート!

■虫売りおじさんが走ってきた!!
ある日、宿に帰ろうと思って、バンコクの小さな路地を歩いていた時の事です。スーパーカブを改造した昆虫屋台が走ってきました。

正直、日本人の私達には抵抗がありますが、この様な昆虫屋台はタイでは普通の存在。バックパッカーの聖地カオサン通りを歩いていたり、ナイトマーケットを散歩していたりすると、しばしば見かけます。

虫なんて誰が買うのかと思うのですが、虫を物珍しく思う旅行者だけではなく、タイの一般の人達がお酒のつまみに買い求めたりしています。




せっかく虫屋台がやってきたので、近づいて中を覗いてみることにしました。




アリとレモングラスを和えたもの、さなぎのフライ、エビ、カエルのフライ、コオロギ、バッタが並んでいました。虫を食べ慣れない日本人としては、昆虫と一緒に、エビが並んでいる所に違和感を感じます。

エビと昆虫は、タイの虫売り的には同じジャンルなのでしょうか…まぁ、足が長いという所は一緒ですけどね。なんか違うと思うんだけどなぁ…。

さなぎのフライやコオロギ、バッタあたりは日本でも探せばありそうですが、アリとレモングラスを和えたものは流石にタイにしかなさそうです。ちなみにアリはタイだけでなく、ラオスでも食べられていて、アリの卵のサラダ(カイモッデーン)として、名前がついた立派な一品になっています。

外人がよく来るカオサン通りあたりの虫屋台では、サソリの揚げたものなども売っていたりします。ちなみにサソリは硬いだけで全然旨くありません。




さて、ここまではよくある話ですから、これだけだったら、今回の記事を書こうとは思わなかったのですが…

■スーパーに売ってる虫スナック
タイ買い付けのある日、友人と一緒に飲んでいた時の話です。

ねえ、知ってる? タイ人では虫を食べるんだよ。
もちろんだよ。だって、普通に街中で売ってるじゃない?
それが最近進化したのよ!! 虫がパックに入ったスナックが発売されて、普通の人たちが買っていく様になったのよ。
え! それは初めて聞いた!!

という事で、早速、タイのスーパー テスコ・ロータスへ向かいました。

テスコ・ロータスの中は、世界中どこでも同じようなスーパーの景色でした。書いてある言葉は違うだけで、日本のスーパーと大した違いはありません。一体全体、こんな普通の景色のどこに昆虫スナックがあるのでしょうか?




「そこの棚にあるわよ」と言われたのですが…似たような商品がずらりと並んでいるだけです。

お目当ての昆虫スナックはどこなんだろう??




よくよく探して、やっとこ発見!!! ありました!
あまりにも普通すぎて判らなかったよ!!!

赤いパッケージと、黄色いパッケージのものが、昆虫スナックです。お値段は22バーツ(70円)と高くもなく、安くもない絶妙なお値段。




白いパッケージのものもあったので、3色まとめて購入してみました。

パッケージにはかわいくキャラクター化された虫ちゃんにハートマークが付いていて、なんともおしゃれで愛らしく仕上がっています。

白ベースにしたパッケージは、厚手のビニールが使われていて高級感と清潔感があり、コンビニやスーパーに置いてあっても、全く違和感がない一品です。まさか虫が、こんなにちゃんとしたパッケージに入って売られているとは思いません。




中を開けてみると…コロコロと蚕が出てきました!!!!
ちなみに白にはさなぎのオリジナル味、黄色にはさなぎのチーズ味、そして赤にはすずむしみたいな虫が入っていてバーベキュー味と書いてありました。



この蚕ってば、独特の臭みがあり、日本ではクロダイのまき餌として使われていて、とっても食べるものではない気がします。

実際、ベトナムの食べ放題でも、スーパーカブに乗って売りに来た虫屋台でも、試しに買って食べてみましたが、正直、独特のかいこ臭さ、ねとっと言う食感が気になって、あまり美味しいものだとは思えませんでした。

しかし、このスナックは全く違うのです。
完全に別物です。拡大写真

これだったら誰でも食べられるという食感を追求した虫スナックでした。今までの蚕と違い、さくっとした食感の後に、口の中でほろりと崩れる感じに仕上げてあり、蚕のねっとりとした感じや、独特の臭みが殆ど感じられません。普通のスナックとして問題なくイケる味です。

インドパパ、おみやげとして10袋くらい買ってきたので、友人に食べてもらいましたが、見た目が嫌で最初は食べなかった人も、実際に食べてみると「意外に美味しいかも」という評価に変わる人が多かったのですね。

飲み会の話題にもなるお勧めのタイ土産だと思いますよ!!

タイではセブンイレブンでも売っていますので、見つけたらぜひ買ってみてくださいね。
■未来の食物の姿なのかも
蜂の子やイナゴなど、古来から農村で食べられてきた昆虫食ですが、現代の日本ではそこまでポピュラーな食べ物ではありません。

「わざわざそんなもの食べなくっても」
「他に美味しいものいっぱいあるじゃん」

って言われますし、確かに僕もそう思います。

昆虫はタンパク質を多く含み、かつ、食物連鎖の下の方に位置する生き物なので、大量生産が可能。だから将来、人口が爆発的に増えた時の食物として注目されているって、ありがたそうに言われても、やっぱりちょっと抵抗がありますよね。

グロいものはグロいし、虫はやっぱり虫の味がするし。

でも、やっぱりなんでも料理次第なんだなって。
美味しく料理することも出来るんだって。ちょっとだけ見方が変わった思いです。

正直、昆虫ばかりを食べる未来がやってきたら嫌だなって心の何処かで思っていましたが、これだったら未来が来るのが怖くないかもなぁ……。



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4 Comments + Add Comment

  • 昆虫食は世界中で日の目を見つつあります – – – – – 特に米国、フィンランドなどで。目下「コオロギを食べよう」が流行寸前のキーワードかも。日本では稲が実る頃に田んぼでとったイナゴを串刺しにして並べてこんがりと焼いて食べる習慣は古くからあったし、ハチの子も貴重な食品でした。高度成長時代を境に農薬のせいでかイナゴも見かけくなってしまい(以下省略)
    https://www.discoverychannel.jp/ja/d-news//finnish-cricket-bread.html
    http://animalbattles.wealthyblogs.com/?p=5468
    http://www.ikedahayato.com/20150908/40729724.html

  • 昆虫食!
    私は好きです。
    日本でもこういう屋台やお店があればなぁ、といつも思っています。

  • 昆虫食のこの記事。あまり反応がよくありませんでした(^^;)
    やっぱり、昆虫食は一部のマニアの趣味なのかなぁ…なんて感じたんですよね。
    だから、こんな屋台やお店はきっと繁盛しないと思います。(笑)

    でも、この昆虫スナック、日本でも手に入ったらいいなと思うんですよね。
    うちで輸入してみようかなぁ…

  • フィンランドでもそうなんですか!!! 流石フィンランドですね。
    今度、5月にフィンランドに行くので、ちょっと試してみます!!
    ありがとうございます

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