サリーってこんなに着方があるんだって! インド各地方のサリーの着方を大紹介
■サリーとは、一枚の長い布
サリーという名前は知っていても、実際に見たことも、着たことない人が多い日本では、実際のサリーはどうなっているのか、なかなか理解できないですよね。今回は、サリーについてをざっと説明しつつ、サリーの着方をわかりやすく動画で紹介してみたいと思います。
まず、凄い基本的なことですが…サリーとは、長い、ただの一枚の布です。
え? それだけ? って言われますが、本当にそれだけです。
サリーは5mから7m程度の一枚の布です。
だからこちらの写真にあるように、イベントのデコレーションとしても使えます。ティラキタでイベントをやる際は、必ずサリーの布をデコレーションに使用しています。長さが5m以上あり、カラフルで、軽く、濡れても壊れないので、非常に使い勝手がいいのです。
それでは、このようなゴージャスなサリーはどうなっているかと言うと、布の上にただひたすらにイミテーション・ジュエリーやビーズを並べ立て、布をキラキラにしていくことで作られています。
近づいてみると、これでもか!といろいろなパーツが取り付けられているのがわかりますね。
■サリーの着方にルールなし!
実は、インドには決まったサリーの着方はありません。「この地域ではこんな感じで着られている」みたいな、その土地毎の地域性はありますが、だからと言ってみんなが同じ着方をしている訳でもありません。ネパールからやってきたサラダちゃんに聞いてみたら、5つ位の着方をすらすらと教えてくれました。ちょっと聞いただけで5種類の着方が出てくるので、実際にサリーを手にして、考えながら着てもらったら、もっといろいろな種類が出てくるのだと思います。
インド全土を眺めてみると、サリーの着方は軽く100を超えます。一枚のシンプルな布だけに、その土地の気候や風土に応じた着方が出来るのがサリーの大きな特徴で、だからこそインド全土に広く広まったのでしょう。
サリーを着るのに必ず必要なのが、ペチコートとブラウス。ペチコートとは無地のコットンスカートで、サリーの豪華さを引き立て、サリーを着た際にボリューム感を出してくれます。
ブラウスは胸の下でカットされた、ちょっとセクシーな感じのものです。このブラウス、日本人の私たちにはセクシーだと感じますが、インド人はセクシーだと感じないようです。視点の違い、文化の違いって面白いですよね。
■標準のサリーの着方
この動画で使われているのは高級なサリーの産地として有名なウッタールプラデーシュ州のバラナシ製で、きつね、鳩などの森の動物達が織り込まれています。
■オリッサ州のサンサル・ドレープ
■ウッタール・プラデーシュ州のラペタワリ・ドレープ
この動画で紹介している着方は、2つの州で共通しているもので、ブラウスを必要としません。動画に映っているサリーは秋・冬にぴったりなウールとシルクの混紡のものだそうです。サリーと言えば薄い布というイメージがありますが、ちゃんと冬用のサリーもあるのですね。
■グジャラート州のパールシー・ドレープ
この着方は拝火教徒の人たちのもの。標準的なシーダ・パッラの変形とも言えるもので、違いはサリーの端っこのパッルの位置にあります。
■グジャラート州のダンギ・ドレープ
グジャラート州南部で、少数民族の方たちに着られているドレープです。グジャラート州南部に住む少数民族の方々は、踊りや音楽、そしてスポーツが好きで、それに適した動きやすい感じの着かたになっています。
■ケララ州のアディバシ・ドレープ
温暖な気候、風光明媚な地形で知られる南インド、ケララ州のサリーの着用方法です。サリーを着るにはブラウスが必須ですが、この着方に限り、ブラウスは必ずしも必要ではありません。
■オリッサ州のゴラプインダ・ドレープ
インドの中でも数多くの少数民族が住むのがオリッサ州やその下のチャッティスガル州。この着方はオリッサ州の少数民族の女性たちに好んで着られている着方で、短くも長くも着ることが出来るので、農作業に適しています。
■チャッティスガル州のスルグジャ・ドレープ
■西ベンガル州のナディア・ドレープ
■もっと色々なサリーの着方を知りたい!
サリーの着方はここに紹介したものだけに留まりません。州ごとに、地域ごとに多種多様な着方があり、知れば知るほど色々な着方ができるのがサリーです。
今回、参考にさせて頂いたThe Sari Seriesには全部で84種類もの様々なサリーの着方が紹介されています。サイトもシンプルで、大変わかりやすく出来ていますので、興味のある方はぜひご覧下さいませ。
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