インド系バーガーの最高峰 インドのバーガーキングのマトンワッパーがウマい
■インドにやってきたばかりのバーガーキング
肉々しい、どっしりとしたバーガーで人気のバーガーキングですが、実はインドに上陸したのは本当につい数年前のことです。2014年11月に英国本部がインドへの進出を決め、矢継ぎ早にインド国内に数多くのお店を立ち上げてきました。1996年からじっくりとインド社会に馴染むバーガーを研究してきたマクドナルドとは、インド国内での歴史も経験も違いますが、そのバーガーキングがインドで超絶にウマいバーガーを出してきたのです!!
source:Burger King India
■100% NO BEEF!!
ご存じの方も多いと思いますが、そもそも、インドでは僕らが食べているハンバーガーを売ることは出来ません。宗教上の問題があり、牛肉も豚肉も販売することが出来ないからです。牛肉はヒンドゥー教の禁忌ですし、豚肉はイスラム教の禁忌です。また、国民の半数以上はベジタリアンなので、そもそも、肉料理が日本ほどに浸透しているわけでもありません。
だから、インドでレストランチェーンを出店するとき、本国のメニューとは全く違うものを作らなければならないのです。
100% BEEFなんてもってのほかなのです。
彼らが出しているのは100% NO BEEF。
マクドナルドが売っているのは100% NO BEEF。
ギャグみたいな話ですが、彼らは本当に真剣です。
列車に乗っている時に牛肉を持っていると言って殴られるお国柄ですからね。
そんなお国柄ですから、出店するときのローカライズは欠かせません。ビーフをチキンに差し替えたり、インド人好みのスパイシーな味付けにしたりする作業が必ず必要になります。インド人が大好きな、パニールと呼ばれるカッテージチーズを使ったメニューも必要です。
海外の大手ハンバーガーチェーンとして一番最初にインドに出店したのはマクドナルドです。彼らが出店してきたのは20年以上前の事で、1996年にムンバイのチャトラパッティ・シバージ・ステーションの前に小さな実験店をOPENしたのが始まりです。
マクドナルドはまずそこでいろいろな実験をし、メニューを練りあげて、インド全土への展開を図りました。 初出店から20年経過し、時間をかけた出店戦略は大成功し、マクドナルドは多くのインド人に日常的に親しまれるブランドになりました。
■バーガーキングのマトンワッパーが旨い
バーガーキングがインドに展開すると決めたのが2014年11月ですので、バーガーキングのインドでの歴史はほんの2年足らずです。
実は、インドパパも今回、初めてインドのバーガーキングに行ってきました。
インド好きで、インドで働いていた友人が…
「ねえねえ、知ってる? BKのマトンワッパーが最高に旨いのよ!」
「マックはチキンベースで、スパイシーでしょ? でも、BKは日本の肉々しい感じそのままで、しかもビーフよりもウマいの!」
と言うので、半信半疑で行ってきました!
行った先はデリーで一番大きなショッピングモールであるアンビエンスモール。南デリーの端っこにあり、空港からのアクセスの良いモールです。
アンビエンスモールは「これがインド!? マジで!?」と度肝を抜かれる様な大きなモールで、日本に帰国する前のツアー客がよく来ていたりします。
中もピカピカで超ゴージャス!! 僕らが訪れたのは、ちょうどインドのリパブリックデイ(憲法記念日)の前後だったので、インドの国旗と同じトリコロールカラーの布で綺麗に装飾が施されていました。アンビエンスモールは後ほど全力でレポートしますので、今回はバーガーキングの話に戻りましょう。
そのアンビエンスモールの中に目指すバーガーキングがありました!!
出店してから1年そこそこのはずですが、既にインドの若者たちに大人気。数あるチェーン店の中で一番の人気です。
気になるお値段は…ベジ・ワッパーが139ルピー(260円程度)から。ちなみにこれにいろいろな名目の税金が加算されます。サービスチャージが5.6%、消費税は州ごとに異なります。例えばムンバイのあるマハラシュトラ州の消費税は12.5%。なお、ドリンクの消費税はもっと高くて20%なのだそう。
139ルピーのワッパーは税金を含めると、実際には168ルピー(320円)程度の支払いになります。バーガー単体で320円は正直、日本とたいして変わらないお値段ですよね。
インドに行って思いますが、日本のほうが安いものっていっぱいあります。 日本とインドを比べて一番物価の差があるのは電気製品ですが、日本はインドの半額です。 正確には輸入品には相当高い関税がかかるので、インド国内で作られた電気製品は日本と同じ値段かちょっと安めです。 ガソリンはインドがちょっと安いくらい。
日本の物価が安くなったと言う事でなく、世界中の物価が均一になってきたということなのだと思いますが、正直、以前の安いインドを知っている身からすると残念です。
お目当てのマトンワッパーは一番高く、バーガー単体で169ルピー。 「せっかくだから贅沢しようぜ!」とマトンワッパーのキングサイズをドリンク付きのコンボで頼むと259ルピー。税込みで310ルピー(620円)になります。インドはもう既に安い国ではありません。
マトンワッパーを頼んで…5分後。やって来ました????!!
右がポテトのL、左がポテトのM。どう見てもMの方に多くのポテトが入っています…えええ…
物価は日本と変わらないのに、サービスはインドクオリティ
なんでだよ!!
やってきたワッパーがこちら。う??????ん。なんか残念なビジュアル…
広告ではこうです。立派です。
source:Burger King India
改めて中を開けた所。う??????ん。
やっぱり残念なビジュアル…………
そのビジュアルに失望しつつ、実際に食べてみると…ウ・ウマい!!!!
正直、日本のバーガーキングよりも2味くらいウマい!!
マトンの力強い味と、スパイシーなインド人好みの味付け、どっしりとしたバーガーキングの個性が完璧なマリアージュとなって口腔内を刺激します。マトンは臭いと日本では敬遠されがちですが、臭いものは結構美味しいんですよね。 納豆だって臭いけど美味しいじゃないですか。 あれと一緒です。
獣臭い羊の肉を、たっぷりのスパイスで味付けして、ズシリと食わせる。
インド人の若者に大人気な理由が凄くよく判りました!!!
インドに行ったら、インドで見つけたら、是非一度はマトンワッパー!!
ビジュアルはアレですけど、中身はとっても旨いです!!
■どこにあるの?
バーガーキングの探し方は簡単で、Google MapにIndia Burger King locationと入れるだけ。デリー市内には9店舗あるようです。
僕らが行ったアンビエンスモースは赤丸の付いている所です。興味があったらぜひ行ってみてくださいね!!
空港が近くなので、日本帰国前の訪問が特におすすめですよ!!
バリ島に行くと必ず食べるケンタッキー・フライド・チキンの生姜焼き弁当はなんと鶏肉なんですよ。味は生姜焼きでライスにサラダがついてテイクアウト用の容器に入ってます。その国に合わせた味になるんですね。