真相判明!! バンコクの街中にジャンボジェットが捨てられている件について
なぜここに? バンコクの街中にジャンボジェットが出現!
「ねえ、見てみて!! あれ!!」
「ジャンボだ!!! ジャンボが捨ててある!!」
ちょっと郊外に行こうかと思っていたのに、いきなりジャンボジェットが出現するとは!!
高層ビルに囲まれたバンコクの街中に突如としてジャンボジェットが出現するとは!!
流石不思議王国タイランドです。
「ジャンボジェットの中に入れるんじゃない?」と思ってワクワクして近づいてみると…残念ながら柵で仕切られて入ることは出来ません。ですが結構近くまで行けるので、細かいところもよく観察できます。
ジャンボジェット、幾つかにぶった切られた状態で置かれてます。周りにはジャンボのものだったと思われる部品が散乱しています。廃ビル、廃墟はいっぱいありますが、廃ジャンボジェットは珍しいですよね!
ジャンボジェット、卵型をしていますので、そのままではコロン!と転がってしまうのでしょう。なんとも頼りない細い棒で支えられています。ボディには一つ目のキャラクターが描かれていて、残念ながら航空会社のロゴなどは入っていませんでした。
周りをよく見回してみると…ギャレーの残骸や残りの胴体が転がっています。
あ、この胴体、壁で仕切られていて家のようになっていますよね。これは便利かもしれません。飛行機好きにはたまらない自宅だと思います。
廃棄が決定した飛行機は米国ではモハーヴェ砂漠の飛行機解体場に持っていかれるという話を聞いたことがありますが、この様に、ゴロンとその辺に捨ててあるのは初めて見ました!!
周りを見回してみると、ほら!! 道路と、ビルと。普通の光景が広がっています。
これからバンコクに行かれる予定の飛行機好きの方、バンコク市内からタクシーですぐに行ける距離ですので、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか? なお、場所はこちらです。
大きな地図で見る
なぜこんな所に飛行機が捨てられているのか、元々、どこの航空会社の飛行機なのか、ご存じの方はぜひ教えて下さいませ。(2013年12月12日)
■不思議なジャンボジェットのその後
不思議だよなぁ…あれどうなっているのかなぁ…と思っていたバンコクのジャンボジェットですが、ボクの他にも興味をもつ人がいたようで、2015年9月に英国のdailymail紙が取材して記事を書いてくれました。元の記事はこちらです2013年に訪れた時には無人だったジャンボジェットですが、その後、ホームレスたちの家になってしまいました。中に住んでいるのは3家族。お金がなく、どこに住めなかったからジェット機の中に住み始めたといいます。
バンコクの中心部にある飛行機の墓場に住む人々。目の前にはゴミが散乱している
彼らの収入はスクラップやゴミを売って手に入れる日に100Bほどの現金のみだ
価値のあるものは既に取り外され、コクピット内は雨ざらしに
住人たちは飛行機内にハンモックを張り、ギャレーを倉庫にしている
このジャンボジェットは数年前にここにやってきた
コクピットを取り外され、胴体だけになった機体には壁が作られて住めるようになっている
窓の周りの内装のパネルや、頭上のロッカーは取り外され、大きな空間が出現
興味のある人は訪ねてみることも出来る。ちょっと小銭を渡せば写真撮影も
何機かはまだ羽の部分を残しているが、その多くは破壊されリサイクルされ小さなパーツに
住民たちはバンコク市内からゴミを持ってきて生計をたてている
あまりの貧困のため寝具を持っていず、床にそのまま寝る人
ギャレーだった場所を活用し、キッチンにする人
床に打ち捨てられた緊急用の酸素マスクが物悲しい
仮設の電気器具で扇風機などを使うことは出来る
住むには適さない、完全に片付いていない飛行機の中。もちろんこのゴミは売ることが出来るのだが
キャビンライトなどが全部売り払われ、機内には常に暗い部分がある
市内からゴミを集めて廃棄物処理業者に売るところ
ゴミを運ぶために改造したバイクがなんともタイ風
スクラップの中に作った彼らの家
彼らの周りには高いビルが林立しているが、貧困のため、彼らはそこに住むことができないのだ
廃棄物の中から売れそうなものを探している
悲惨な生活環境だが、子供のためのおもちゃは大切に持っている
彼の家はちょっと不安定なため、飛行機のタイヤを階段に
水道がないので、水は汲んでこなければならない