あり得ない!! ルール無視のベトナムの飲みニケーション
お酒の飲み方って人によっても違いますが、国によってもまったく違います。イスラム諸国ではお酒は飲んではいけません。イランやパキスタンではそもそもお酒を入手しようと思っても手に入らなかったりします。
インドでは多くの人にとってお酒は隠れて飲むものです。ヒンドゥー教でもイスラム教でも、お酒はあまり飲んじゃいけないもの。インド人に「お酒のむ?」って聞くと「俺は礼拝が趣味なんだ」みたいな感じで非常に真面目な外向けの顔を見せることがしばしばです。
そんなインド人にお酒をプレゼントすると、宗教上ホントは飲んじゃいけないんだけど…
「今回はおみやげにスコッチウィスキーを持ってきたんだけど」
「俺、お酒飲まないんだよ」
「え、そうなの? じゃあ、いらないよね? 他の人にあげるね」
「あーー、待て待て待て!!」
「え?」
「俺は飲まないんだが、お酒が好きな友人が喜ぶから欲しい」
とか言うんです。これは、表向きお酒は飲まないけど、実は裏でこっそり飲んでいると。
そういう事なんですね。
さて、つい先日行ってきたベトナムの話です。ベトナム人達は基本的にお酒が大好き。街中にもビアホイと言ってビアガーデンみたいな所がありますし、ベトナム人の男性が昼間っからビールを飲んで酔っ払っている光景もよく目にします。
女性は働いてるのに、男性は昼間っからビールかよって、似たような光景、タイでも見かけた気がします。
東南アジア諸国ってそんな感じなのでしょうか。
そう言えば、僕達がお酒を飲むときの暗黙のルールってありますよね。
特に明文化されてないと思うんですが、僕らはそのルールに則って楽しく宴会していたりします。
日本のお酒のルールとは…
・イッキをしない。もちろん、強要もしない
・飲めない人に飲ませない
・ドライバーは飲まない
・たばこは喫煙所で
・ゴミは机の上に。
・飲み会は週に一回くらい
実は、ベトナムはこれと全てが真逆です。
それでは、ワンルーチンを見てみましょう。
「ほら、乾杯するよ! お前も一緒に????」
その場にいる全員、強制参加です。
そして乾杯して…乾杯したからには全部飲み干すのがルールです。残すのはルール違反。場のテンションが下がりますので避けたいところです。
お互いのグラスが空になったのを確認してから握手。
これを非常に頻繁に、3分に1回とか5分に1回の割合で繰り広げます。なので、飲み会が始まって1時間もするとグラグラになります。日本ではあり得ない速度で延々飲まされ続ける、それがベトナムの飲み会です。
「何してるの?」と聞いたら
「ゲロしてるよ」と平然とした返事
えーーー。飲めないのにイッキとかするの!!???
友達なんだから飲めないの知っているでしょ?
なんで飲ませるの?
「来るまでバス停に送ってあげるよ!」とスウェット男
「え? 君さっき、ゲロしてなかった?」
「大丈夫、大丈夫!」
大丈夫じゃないよ!! 危ないよ!! ありがた迷惑だよ!
こんな危険な運転はこの時だけでなく、他にも何回もありました。
車で送ってくれる時に「あれ? 君さっきまで飲んでなかった?」と言うのはほぼ日常。
「飲んでたけど、もう大丈夫だよ」と平然と返してきます。
だからなのかな、と思うのですが、お酒が回ってくると、たばこも同時に廻ってきます。
「あのー、ボク、禁煙してるんですけど」
「まーまー、一本吸ったくらいでは大丈夫だから」
「いやいや、禁煙するの大変なんですよ。」
「何年禁煙してるの?」
「15年位かな」
「じゃあ、今日で禁煙をやめよう!!」
いや、禁煙した人は知っていると思うんですけど、たばこは本当にやめるの大変なんですよ。
5年経っても、10年経っても、夢にたばこを吸っている自分の姿が出てきますもん。
そんな努力を君は無にしようとするのか!!
「いやいやいや、俺は吸わないよ」と言うと、
「そっか!」といったんは引き下がりますが、今度は別の人がまた3分後にたばこを薦めてきます。
誘惑に負けそうです…負けちゃいます…負けちゃいました…
しかもそれが、若い人との飲み会の話でなくて、下の写真のようなちゃんとした大人たちの飲み会で繰り広げられるのですから問題の根っこは深いと言わざるを得ません。
「ゴミでたけど、どうする?」と聞くと、
「机の下に捨てるんだよ」と平然と言ってきます。
いやー、日本人としては非常に抵抗があるんですけど…
床にゴミを捨てるって凄く嫌なんですけど…
でも、ベトナムではそれが普通。だからレストランや飲み屋の床はゴミだらけになっています。
今回、ティラキタ買い付け班が一週間ベトナムに行った所、一晩目は歓迎パーティーとして飲み会が催されました。まぁ、ここまではよくある話です。日本でも最初の晩くらいは飲み会しますよね。
そして次の日。打ち合わせをしたいんだけどと言うと、夕方の16時に来いとの返事。指示に従って16時に行って仕事を始めると、18時になったくらいで
「今日はもう仕事やめて飲みに行こう」と。
「ちょっと待って! まだ2時間しか仕事してないよ!」
「飲んでからやればいいじゃないか。レストランは予約してあるからさ」
「あ、ええ…」
当然のコトですが、飲んでから仕事なんか絶対にできません。
そして、次の日も、また次の日もいろいろな理由をつけては飲み会が繰り広げられました。
飲み会に行けば必ず繰り広がられるイッキ攻撃。たばこ攻撃。
結局一週間の滞在で5回の飲み会があり…肝臓も体も疲れ果てて帰って来ました。
まぁ、飲み会だから楽しかったんですけどね。
飲み会が彼らなりの最大の歓迎方法なんでしょう。それはよく理解しました。ベトナムでお世話になった皆様、本当に本当にありがとうございました!!
でもね、インドパパ、疲れたよ????
特に肝臓が!!!
ベトナムでは日本でマイルドに禁止されているあれこれが全部フルコースで襲ってきます。
皆さんもベトナムに行ったら重々、お酒にお気をつけ下さい!!!!!
とは言うものの、どんなに気をつけてても、向こうからやって来るけど!!
インドでは多くの人にとってお酒は隠れて飲むものです。ヒンドゥー教でもイスラム教でも、お酒はあまり飲んじゃいけないもの。インド人に「お酒のむ?」って聞くと「俺は礼拝が趣味なんだ」みたいな感じで非常に真面目な外向けの顔を見せることがしばしばです。
そんなインド人にお酒をプレゼントすると、宗教上ホントは飲んじゃいけないんだけど…
「今回はおみやげにスコッチウィスキーを持ってきたんだけど」
「俺、お酒飲まないんだよ」
「え、そうなの? じゃあ、いらないよね? 他の人にあげるね」
「あーー、待て待て待て!!」
「え?」
「俺は飲まないんだが、お酒が好きな友人が喜ぶから欲しい」
とか言うんです。これは、表向きお酒は飲まないけど、実は裏でこっそり飲んでいると。
そういう事なんですね。
さて、つい先日行ってきたベトナムの話です。ベトナム人達は基本的にお酒が大好き。街中にもビアホイと言ってビアガーデンみたいな所がありますし、ベトナム人の男性が昼間っからビールを飲んで酔っ払っている光景もよく目にします。
女性は働いてるのに、男性は昼間っからビールかよって、似たような光景、タイでも見かけた気がします。
東南アジア諸国ってそんな感じなのでしょうか。
そう言えば、僕達がお酒を飲むときの暗黙のルールってありますよね。
特に明文化されてないと思うんですが、僕らはそのルールに則って楽しく宴会していたりします。
日本のお酒のルールとは…
・イッキをしない。もちろん、強要もしない
・飲めない人に飲ませない
・ドライバーは飲まない
・たばこは喫煙所で
・ゴミは机の上に。
・飲み会は週に一回くらい
実は、ベトナムはこれと全てが真逆です。
・イッキをする。しかも頻繁にする
ベトナムではイッキが普通です。日本では乾杯しても、ちょっと口をつけるだけで許してもらえますが、ベトナムでは完全に飲み干すまで許してくれません。乾杯→イッキ→グラスが空になったのをお互いに確認して握手する。それがワンルーチン。それでは、ワンルーチンを見てみましょう。
「ほら、乾杯するよ! お前も一緒に????」
その場にいる全員、強制参加です。
そして乾杯して…乾杯したからには全部飲み干すのがルールです。残すのはルール違反。場のテンションが下がりますので避けたいところです。
お互いのグラスが空になったのを確認してから握手。
これを非常に頻繁に、3分に1回とか5分に1回の割合で繰り広げます。なので、飲み会が始まって1時間もするとグラグラになります。日本ではあり得ない速度で延々飲まされ続ける、それがベトナムの飲み会です。
・飲めないとか言わせない
上の写真の左側に座っているスウェット姿のお兄さん。後で知ったのですが、下戸でした。友達の友達という話でやってきて、飲み始めて30分もしないうちにトイレに直行。「何してるの?」と聞いたら
「ゲロしてるよ」と平然とした返事
えーーー。飲めないのにイッキとかするの!!???
友達なんだから飲めないの知っているでしょ?
なんで飲ませるの?
・ドライバーも飲む
上の写真の飲み会会場からスウェット男にバス停まで送ってもらったんですが…「来るまでバス停に送ってあげるよ!」とスウェット男
「え? 君さっき、ゲロしてなかった?」
「大丈夫、大丈夫!」
大丈夫じゃないよ!! 危ないよ!! ありがた迷惑だよ!
こんな危険な運転はこの時だけでなく、他にも何回もありました。
車で送ってくれる時に「あれ? 君さっきまで飲んでなかった?」と言うのはほぼ日常。
「飲んでたけど、もう大丈夫だよ」と平然と返してきます。
・たばこをやめた人にもたばこを強要
飲み会が佳境に入ってくると、たばこ攻撃がやってきます。ベトナム人男性はそのほぼすべてが喫煙者。たばこを吸わない人はいないんじゃんないだろうか?と思うくらい喫煙率の高いお国柄です。だからなのかな、と思うのですが、お酒が回ってくると、たばこも同時に廻ってきます。
「あのー、ボク、禁煙してるんですけど」
「まーまー、一本吸ったくらいでは大丈夫だから」
「いやいや、禁煙するの大変なんですよ。」
「何年禁煙してるの?」
「15年位かな」
「じゃあ、今日で禁煙をやめよう!!」
いや、禁煙した人は知っていると思うんですけど、たばこは本当にやめるの大変なんですよ。
5年経っても、10年経っても、夢にたばこを吸っている自分の姿が出てきますもん。
そんな努力を君は無にしようとするのか!!
「いやいやいや、俺は吸わないよ」と言うと、
「そっか!」といったんは引き下がりますが、今度は別の人がまた3分後にたばこを薦めてきます。
誘惑に負けそうです…負けちゃいます…負けちゃいました…
しかもそれが、若い人との飲み会の話でなくて、下の写真のようなちゃんとした大人たちの飲み会で繰り広げられるのですから問題の根っこは深いと言わざるを得ません。
・ゴミは机の下に投げる
インドでも中国でもそうですが、ゴミは机の下にポイポイ投げ捨てます。「ゴミでたけど、どうする?」と聞くと、
「机の下に捨てるんだよ」と平然と言ってきます。
いやー、日本人としては非常に抵抗があるんですけど…
床にゴミを捨てるって凄く嫌なんですけど…
でも、ベトナムではそれが普通。だからレストランや飲み屋の床はゴミだらけになっています。
・楽しいからって毎日飲み会をする
今回、ティラキタ買い付け班が一週間ベトナムに行った所、一晩目は歓迎パーティーとして飲み会が催されました。まぁ、ここまではよくある話です。日本でも最初の晩くらいは飲み会しますよね。
そして次の日。打ち合わせをしたいんだけどと言うと、夕方の16時に来いとの返事。指示に従って16時に行って仕事を始めると、18時になったくらいで
「今日はもう仕事やめて飲みに行こう」と。
「ちょっと待って! まだ2時間しか仕事してないよ!」
「飲んでからやればいいじゃないか。レストランは予約してあるからさ」
「あ、ええ…」
当然のコトですが、飲んでから仕事なんか絶対にできません。
そして、次の日も、また次の日もいろいろな理由をつけては飲み会が繰り広げられました。
飲み会に行けば必ず繰り広がられるイッキ攻撃。たばこ攻撃。
結局一週間の滞在で5回の飲み会があり…肝臓も体も疲れ果てて帰って来ました。
まぁ、飲み会だから楽しかったんですけどね。
飲み会が彼らなりの最大の歓迎方法なんでしょう。それはよく理解しました。ベトナムでお世話になった皆様、本当に本当にありがとうございました!!
でもね、インドパパ、疲れたよ????
特に肝臓が!!!
ベトナムでは日本でマイルドに禁止されているあれこれが全部フルコースで襲ってきます。
皆さんもベトナムに行ったら重々、お酒にお気をつけ下さい!!!!!
とは言うものの、どんなに気をつけてても、向こうからやって来るけど!!
グラスを空にしなきゃなんないのは、中華文化の流れですね。
乾杯。本来、杯を乾かす=空にするって意味なので。
私も昔それを知らなくて台湾で、乾杯に乗ったはいいけどイッキ出来なくて、嘘つきって怒られちゃいました。
以来、中華文化の影響の強いところでは絶対乾杯に準じる言葉には乗りません(笑)
確かに日本語でも乾杯って、「杯を乾かす」って意味ですよね。文字通りに解釈すればイッキしなければいけませんよね。
とは言うもののね…大変です。
確かに、この強制乾杯は中華文化の影響でしょうね。
中国の飲み会でも同じだって言いますよね。
乾杯しないとノリの悪いやつだって思われそうだし…したらしたで酔っ払って大変だし。
異文化交流はどれ位、異文化に溶け混むかの匙加減が難しいですね。