飛行機を奉納するインドのお寺…海外で働けますように!!

インド人のステレオタイプなイメージって、今も昔もターバンをかぶったエア・インディアのマハラジャ君だと思います。ターバンをかぶって、色は黒いけど西洋人みたいな顔立ちで、髭を伸ばして、恰幅のいい感じ…それが僕達の中のインド人のイメージですよね。

そんな風貌のシーク教徒はデリーの西のパンジャブ州に住んでいるのですが、パンジャブ州の片田舎、ダルバ地区に面白いシーク教のお寺があると話題になっています。通常のお寺は金銭や食物をお布施に求めるのですが、ここのお寺は一風変わった物をお供えにするのだそう。

そのお寺の名前はセイント・ババ・ニハル・シン・グルドワラ。なんだか難しい名前ですが、シーク教徒のお寺と思っておけば間違いありません。ダブラ地区を歩き、そのお寺に向かって行くと門前町が出現します。でも、ここの門前町で売っているのはなぜか飛行機の玩具ばかりです。この飛行機の玩具はもちろん旅行のおみやげというわけではありません。そうなんです、寺院への捧げ物用なのです。



このシーク教のお寺でいつ頃から飛行機を奉納する様になったのかは判りません。以前は普通のシーク教のお寺だったそうです。



門前町の店主によると「海外に行きたいと願っている人が、たまたま飛行機を奉納したんだと思うよ。それがいつしか伝統になって…今はオレの商売になっているって訳だ」との事。いつしか、100年以上の伝統を持つこのお寺は手にカラフルな飛行機を持った参拝客でごった返すようになったそうです。

このお寺はイギリスやアメリカ、カナダなどの海外に行って成功したいと願うパンジャブ州の若者に大変有名です。僕達日本人でも別の国の労働ビザの取得は難しいですが、実は海外に移住したい人が多いインド人にとっては労働ビザを取得するのはそれの何十倍も大変なのだそうです。

申請しても一年待ち、二年待ちは当たり前。何回も、何十回申請してもビザが取れないと言う話もあるそうです。ビザには学歴制限や所得制限などもあり、一筋縄では行きません。でも、このお寺に参拝し、飛行機を供えると、労働ビザが簡単に取れると評判なのです。



21歳のサトビンドさんは「寺院に奉納した飛行機の中にイギリスビザの申告書を入れておいたんだ。ビザが取れるようにね」と言っています。

スリンダーさんは「うちの息子が何回も挑戦しているんだけどカナダ行きのビザが取れなくてね…。彼の友人で先のこの寺院に参拝した人はもうトロントにいるんだよ」と言っています。

この寺院があるダルバ地区では一家のうちの一人は必ず海外に働きに出ているそう。この寺院が入国審査に有利になるって信じられていて、結果として飛行機ばかり奉納されるようになったのは特に驚きではなのかもしれませんね。



(ネタ元:Nothing To Do With Arbroath,Mirror)
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