20年前と比較するインド。インドのここが変わった!

インドパパが初めてインドに行ったのは約20年前の1994年。そのころのインドはまだ現在の開放経済政策をしていず、インド臭を強烈に放つザ・インドがそこにはありました。あまりの強烈さにインドにノックアウトされ、ヤラれてしまってからと言うもの、毎年のようにインドに通い続けてきたわけですが、その間にインドが変わったよなぁ…と思うことが数多くなりました。その一つに輸入品があります。


1994年のインドと言えば、社会主義的な管理経済の真っ只中。何かを輸入するには何回もの許可や認可を経て、200%から400%の輸入関税を払わないといけなかったようです。

その頃にインドでコンピュータ会社を設立した人の話によると、仕事で必要なコンピュータを輸入するのに1年以上かかったのだとか。輸入するまでに何枚もの書類が必要で、コンピュータが港に着いたらまた書類が必要で、コンピュータは港に半年も置きっぱなしになっていて…なんてシャレにもならない状態だったのだそう。

すべてがそんな感じですから、街で見かけるものは、ほとんどインド製品。100円ライターや、トイレットペーパーなど、私たちの普段目にしている気の利いた物なんてありませんでした。


飛行機の中で出会った旅人は、トイレットペーパーをいっぱいバックパックにぶら下げていて…

「何でこんなにトイレットペーパーを持っているの?」
「インドでは水で尻を洗うと言うしな。トイレットペーパーがないって聞いたんや。だから、一か月分のトイレットペーパーを持ってきたんや」

なんてギャグにしかならない様な事が真剣に行われている時代でした。

それが、今。インドでは液晶TVがそこらじゅうにあり、中国製の電飾が光り、ボルボ製のバスが走り、ホンダのバイクが走り、みんながサムスンのスマホを手にし…と言う、日本と大して変わらない風景を見かけるようになりました。あ、もちろんトイレットペーパーもあります。

じゃあ、日本のように古いものは全部なくなったのかと言うと、そうではありません。日本は経済成長する過程で和服が洋服になり、石炭を使わなくなりと、生活のほとんどが変わりましたが、面白いことにインドでは昔のものも普通に生き残っています。


石炭を燃料にして使う重厚なアイロンはまだ現役で、クリーニング屋さんの店頭でがんばっていますし、消える消えると言われて久しいコルカタの人力車もいまだ健在。インドを象徴する乗り物オートリクシャも多少のモデルチェンジをしつつ、元気に生き残っています。

インドのインドらしい所はそのままに、新しいものを取り入れていく姿勢はインドならではのグローバル化なのでしょう。

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1 Comment + Add Comment

  • はじめまして!!
    私もインドらしいインドを求めて今年の夏行きたいのですが、強烈なインドを感じるおすすめの場所あったら教えてほしいです(><!!!

    いやはやたのしみだ???!!

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