20年前と比較するインド – 最近、お札が破れてないよ!

インドパパが始めてインドに行ったのは約20年前の1994年。そのころのインドはまだ現在の開放経済政策をしていず、インド臭を強烈に放つザ・インドがそこにはありました。あまりの強烈さにインドにノックアウトされ、ヤラれてしまってからと言うもの、毎年のようにインドに通い続けてきたわけですが、その間にインドが変わったよなぁ、インド人の行動が変わったよなぁ…と思うことが数多くなりました。

ここ5年くらい見かけなくなったのですが、インドではお札をホチキスで留める習慣がありました。100枚のお札の束を大きなホチキスでドン!ととめて束にし、その中から数枚をスッと抜かれないようにしたものです。

インドで両替すると、100枚来るはずが実は98枚くらいしかなく、カウンターの前でしつこく数えてやっとこ残りの2枚を貰えるなんて言う、サギまがいの行為が多発していたその頃ですから、わからないでもないのです。

多分、根本的に他の人のことを信用していなかったのだと思うのですけれど、ボク達日本人の目から見ると、だからってホチキスで留めなくったっていいだろうってお札を貰う度に思うものでした。

新札もホチキスで留まっているので、新札にも穴が開いていました。お札がちょっと古くなると、その穴がどんどんと大きくなって、次第には指が入るくらいになり…この頃になると誰もお札をもらってくれなくなります。

しわくちゃの穴の開いたお札はばば抜きのように何枚かのお札の中に混ぜて使ったり、払うときに「もうこれしかない」の一点張りで何とかして受けとらせたりと、いろいろなテクニックが必要なものでした。

それがここ最近、お札をホチキスで留めなくなった模様。お札をホチキスで留めるなんていうのがどうかしている訳で、ホチキス留めしなければお札はきれいなままだし、お札のばば抜きしなくっていいし、いい事だらけなんですよ。 でも、強烈な体験が忘れられないインドパパ、インドならではの不思議な習慣がひとつ消えて、ちょっと寂しく思うのです。
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