踊る血しぶき! ムダに熱いバングラ映画のポスター
「これは凄い! 既にアートだ!」
バングラデッシュに行ってビックリした事は色々ありますが、その中でも、最も度肝を抜かれたのが映画のポスターです。インドは世界でも最多の映画製作本数を誇り、世界的に有名で、当店でも取り扱いをしていますが…バングラデッシュで映画が制作されているなんていう話は全く聞いた事がありません。
世界最貧国であり、ユニクロが進出したか、洪水になったというニュースしか流れないので、仕方ないとは思うのですが、あまりにもバングラデッシュの文化は「無視されすぎ」なのでしょう。
実際に行ってみたら…ある意味、世界の最先端を突っ走っている度肝を抜かれる映画文化がそこにありました!!!
これは、バングラデッシュの市内で見かけた映画のポスター。大人の背丈の5倍はあろうかと思われる看板が街中に屹立し、新作映画の宣伝をしています。一目見てお分かりだと思うのですが「異常に濃い!!」のが特徴です。
おっさんの顔立ちは濃いし、炎は上がっているし、剣を持った奴はいるし…とんでもない無法地帯、究極の極楽映画世界がそこには展開されています。バングラデッシュのエキスを何十倍にも濃縮して作り上げた、究極のグラフィックアート! それが、バングラ映画のポスターなのです。
オールドダッカの映画館の正面玄関もこの通り。ムダにポスターがベタベタと貼られていました。ボク達の知っている映画館の正面はクリーンで上質な雰囲気がして、上映されている映画のポスターが額に入ってお洒落に飾られていますが、バングラのそれは、全くの真逆。ペラペラの紙のポスターをノリで壁に貼り付け、新しい映画が公開されたらまたその上からノリで貼り付けて、そして貼り付けて…最終的に出来上がるのがこの写真のような混沌とした壁面です。
「面白そうに見えればいいんだ! 凄そうに見えればいいんだ!」 と言う、バングラデッシュの映画館オーナーの気迫がグイグイと伝わってきます。
「俺、これ大好き!」と思ったインドパパ、ダッカの街中を何日も徘徊して、映画ポスターを発見しました!
入手したポスターを並べてみると…
![]() | ![]() | ![]() |
![]() | ![]() | ![]() |
いやーー!! 濃い!! 凄いアートです。
「目立つと、お客さんが入るんだよ!」と思ったバングラデッシュ人、「もっと目立つように!」と競争しているうちにこんなふうになってしまったのでしょうねぇ…
![]() | ![]() |
濃いオヤジはますます濃く!
![]() | ![]() |
美女はできるだけ美女に…あれ? このお姉さん、ひよこちゃんの変なキャラクターのサリー着ています! え! これでいいの!?って疑ってしまいますよねぇ。
こんな独特で素晴らしい美術が日本に紹介されていないなんて! 本当に残念なことです。
でもきっと日本には入ってこないのでしょうね。
行ってみないと分からない。行ってみてびっくり。
これだから、旅はやめられません。
入手したバングラのポスター、ほとんど一点物ですが、商品として販売しております。
■気に入ったらシェアしよう!
もし宜しければコメントをどうぞ
BLOG内から検索
今日人気の記事
-
チャイは18円でコーヒーは360円 インドにおける値付けの不思議
-
本物のビリヤニと偽物のビリヤニはこう見分ける! 経験と失敗から学んだ本物のビリヤニを食べる方法
-
4ヶ月で死者が1000人超え! 世界最悪のラッシュを記録するムンバイの近郊列車に乗ってきた
-
インドの神様は日本の神様と一緒ってホント? 日印の神様名を比較してみる
-
一生に一度は泊まってみたい! 地上の楽園カシミール名物のハウスボートについて
-
ビリヤニ! こんなに旨いインド料理は初めてだ!
-
サリーってこんなに着方があるんだって! インド各地方のサリーの着方を大紹介
-
インドのスイーツが極端に甘いのはなぜなのか?
-
ドーサはどうさ? とっても美味しい南インドの人気料理ドーサを解説してみる
-
100ルピーでどんなものが買える?ネパールの物価を見てみる
人気の記事-全期間
-
本物のビリヤニと偽物のビリヤニはこう見分ける! 経験と失敗から学んだ本物のビリヤニを食べる方法
-
インドパパ、瀕死の危機! タイでカブトガニを食べてみた
-
[吉報]インドビザがオンラインで取得可能になりました
-
シーシャの吸い方
-
ビリヤニ! こんなに旨いインド料理は初めてだ!
-
日本人だけがVIP待遇 インドにVISAなしで入国できるようになりました
-
【もはやテロ】世界で一番辛いと認定された唐辛子ブートジョロキアを食べてみました!!
-
サリーの着方
-
驚愕の事実! インド料理屋の大きなナンは本場インドには存在しない
-
4ヶ月で死者が1000人超え! 世界最悪のラッシュを記録するムンバイの近郊列車に乗ってきた