インドに太陽光発電は向かない!?

つい先日、インドのマイソールに練習に行っているヨガの先生とスカイプで話していた時のことです。

「今年はね、マイソールで停電が一回もないの!」

と驚きのレポートがやって来ました。インドといえば停電。停電といえばインド。夏場のみんなが電気を使いたい時間になると一日に10時間の停電なんてザラで、電気がないと商売ができない商店などは自前の発電機を持っていたりします。

「え、でも、僕が先日北インドにった時は停電していたよ」と言うと、
「じゃあ、これはマイソールだけ?」
「もしかしたら、南は多少ましなのかもよ」
「だって、ジャイプルは3時間の停電だったし…」


10年前に見たインドの原始的な冷風機。流れる水に風を当てる原始的かつあまり電気を食わないものでしたが、今ではエアコンに変わりつつあります。

10年間に渡る経済成長でインド人は本当に電力を使うようになりました。私達から見ると、「最初が使わな過ぎだっただけじゃない?」と言う印象ですが、ここ最近はエアコンあり、電飾ありと日本とあまり変わらない感じになってきました。

だからインドは発電所の整備を大規模に進めています。基本は石炭をベースにする火力発電ですが、原子力発電所も出現し、貧弱な電力事情を何とかしようというインド人たちの本気ぶりが伺えます。しかし、大震災を経験した私達として気になるのはやっぱり何と言っても自然エネルギーですよね。

インドは土地が広大ですし、晴天率も高いですし、太陽光発電にはうってつけな気がします。広いデカン高原に太陽光パネルをズラズラと並べたらきっと旺盛な電力需要も見たせることでしょう。現在、インド人達にとって太陽光発電はまだコストが高く、なかなか普及しないのですが、それでも徐々にではありますが、普及してきています。

しかし、そこにはインドならではの問題がありました。

なぜか太陽光発電の効率が3年間で3割も落ちてしまうというのです。太陽光パネルは一度作ると20年は発電し続けるという大変長寿命な製品なのですが、3年で3割も効率が落ちてしまうのは大問題です。

その理由は…………インドをよく知る人だったらすぐに合点が行くと思うのですが、空気が綺麗でないので、すぐにパネルが汚れてしまうのです。


人力で清掃するインドの太陽光発電の写真がありました。なるほど!さすがインド!

インド旅行に行って帰ってくると、なぜか荷物や衣類がホコリっぽいなんて思ったことはありませんか? また、インドに行ってみたら空が日本のように青くなかったなんて言う記憶のある方はいらっしゃいませんか?

日本は島国で雨がよく降りますし、石炭を使用しないので空気が大変きれいです。でもインドは大陸ですし、あまり雨が降りませんし、そして大気汚染の元凶になる石炭を使用しているので大変ホコリっぽいのです。

だから、太陽光発電の効率が3年で3割も落ちてしまうのですね。

その解決方法は…………やっぱりインド。

インドは人口の多い国なので、労働力には困りません。汚くなったパネルは洗えばいいのだから、1年に一回、半年に一回、丁寧に洗おうよと。そういう事に落ち着いたそうです。

太陽光一つを取っても、インドと日本はこんなに違う!!
インドって本当に面白いですね!!

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