こんにちは!!
インドパパことティラキタの梅原です。
お元気ですか? 9月に入りました。まだまだ日本は暑いですが、あと一ヶ月もするとインド旅行シーズンがやってきます。インドは9月から乾季に入り始め、10月にはだいぶ旅行日和になります。 インドパパもそろそろ、次の買い付けのことを考えてみようかなぁ…なんて思案中。買い付けだけではなく、インドは広いので、まだまだ廻っていない所も多いのですね。インドの最南端にも行ってみたいし、ダラムサラにも行ってみたいし… さて、今週のメルマガはSinXさんがチベット亡命政府があるダラムサラからレポートを送ってくれました!
・爆笑!ダライラマ劇場
・9月の無料壁紙が出来ました
・シタールの若きマエストロ、プルバヤン・チャタジー来日 もちろん、新入荷も続々入荷しています。
今週も駱駝通信の始まり始まり!! ごゆっくりお楽しみください
■爆笑!ダライラマ劇場
インド北部、ヒマラヤ沿いにあるヒマーチャルプラデーシュ州には、世にも有名なチベットの亡命政府が置かれるダラムサラという街がある。山の斜面に築かれていて眺望も美しく、ダライ・ラマの宮殿が置かれるマクロード・ガンジという地区は国内外から訪れる人でいっぱいだ。ダライ・ラマに拝謁したい人はもちろん、仏教や瞑想を学んだりしながら暮らす人、インドの他の場所とは違う空気が気に入って長期滞在する旅人も数多くいる。避暑地として訪れるデリーやお隣のパンジャーブ州からの観光客も増えているようだ。我々がダラムサラに滞在していた時、ダライ・ラマのティーチングが行われるという噂を聞いた。ダライ・ラマがダラムサラにいる時には度々開かれると聞いてはいたけれど、まさか自分がいるときに行われるとは思わなかったので、幸いと足を運んでみた。今回はチベット難民の子供のための学校でのチベット語でのティーチングだった。早めに宿を出て向かっていると、ラマ僧やローカルの人々が同じ方向に歩いていくので付いていく。 30分ほどで学校の傍の広場にたどり着くと、ステージに液晶モニタが据え付けられ、その前に日除けの大きな布が何枚もかけてある。辺りには既に大勢人が集まっている。子供から若者からお年寄り、外国人までさまざまだ。ラマ僧達も大勢集まってきている。とても和やかな雰囲気だ。交通整理をしている係員に聞くと、この前を通って講堂に向かうからご拝謁はできるということだった。 しばらく道路わきに整列して待っていると州警察の物々しい車に囲まれてダライ・ラマ14世の乗った車が通りがかる。興奮してみんな拝んだり、写真を撮ったりしている。当のダライ・ラマは気取ったところも一切なく、いつも写真で見るあの笑顔で沿道の人々に向かってにこやかに手を振って通り過ぎていく。 その後人々はテレビに向かってめいめいに日陰に座る。日除けの下や木陰。やがて会場に登場したダライ・ラマが映し出され、いくつかの挨拶と踊りの披露が行われて彼が喋り始める。みんな熱心に聴いているけれど、こちらはチベット語なので何も分からない。同時通訳のFMも飛ばしているようだったけれど、周りの外国人達の様子を見ているとうまく動いていないようだった。諦めてゆっくり雰囲気を楽しむことにする。 しばらくすると、周りの人々はさらにのんびりとくつろぎ始める。持ってきたお弁当を食べ始めるローカルの家族がいたり、スナック菓子とスプライトを出してくるラマ僧もいた。隣にいた尼さんは持っていたビスケットを何枚も我々に勧めてくれた。連れられて来た子供たちも途中からじっとしていられなくなったのか、ステージの上に上って遊び始める。それでも別にそれを誰も叱るわけではない。それぞれのやり方でダライ・ラマと時間を共有している。 そんな空気が変わったのはダライ・ラマのティーチングが終わり、質疑応答の時間になったときだった。選ばれた質問者が次々と現れては質問をするのだけれど、ダライ・ラマは結構ちょこちょこ質問中に突っ込みを入れる。どうやら面白いらしく会場が沸き、同時にテレビの前の人々もどっと笑う。質問者が何か答えてまた笑い、それが繰り返される。 ダライ・ラマもノリノリで喋り出して、たまに自分の言ったことがツボに入って爆笑している。一度などは笑いすぎてお腹を捩って起き上がれなくなっているところがテレビに大写しになっていたりした。いや、それは笑い過ぎですって!円楽師匠じゃないんですから。観客席もテレビの前もみんな手を叩いて大喝采だった。内容が分からないのが返す返す惜しい。 そんな和やかさで笑点顔負けのダライ・ラマのティーチングは2時間半で終了した。車に乗ったダライ・ラマをみんな再び笑顔で向かえ、その後めいめいに街へと戻っていった。世界にその名を知られ、チベットの運命を双肩に担うダライ・ラマ14世。話に聞いていた以上に普通で、ユーモラスで、気さくで、担いだものの重さを感じさせない笑顔を持っていた。 こういった場所が存在していて、しかもそれが自然な風景の一部になっている。彼とその亡命政府がここにこうしてある、というそのこと自体がインドの持っている奥深さの一端なのかもしれない。この街がインドの中に溶け込みながら続いていく限り、チベットはその支柱を失うことはない、そう感じさせるダラムサラ滞在だった。
文章:DJ sinX(しんかい)
日本での7年のDJ活動の後、世界各地でプレイするべく2007年から旅を始める。オーストラリア、東南アジアを経て現在インド亜大陸へ。活動はDJだけに留まらず、音楽イベントの開催、「Thanatotherapy」名義にて楽曲作成なども行う。 |
■9月の無料壁紙が出来ました ジャイプルには色々な観光名所がありますが、その中で一番有名で、美しいものの一つがこちら、風の宮殿Hawa
Mahalです。
この風の宮殿はその昔、マハラジャの女性たちが街を見下ろしたと言われる建物。風がひゅうひゅうと吹き抜けそうな不独特のデザイン、砂岩で作られた赤色、精巧な彫刻が素晴らしく、ジャイプル市民から長く愛されています。
■シタールの若きマエストロ、プルバヤン・チャタジー来日 インド古典音楽 話題の2人が日本初上陸!
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