【ティラキタ駱駝通信 5月27日号】インドの囚人護送

ティラキタ駱駝通信 2010年5月27日号

こんにちは!!
インドパパことティラキタの梅原です。

先週末、無事にDANCE OF SHIVAが終わりました。来場してくださった皆様、アーティストの方々、たすけてくれたスタッフのみんな、本当にありがとうございました。心より、感謝申し上げます。

今年のDANCE OF SHIVAは3日間のうち、初日の2日が晴天に恵まれ、絶好の野外イベント日和となりました。綺羅星のような素晴らしいアーティストさんが出演し、伊豆の山の中に「ここではないどこか」が出現しました。

来年は5月20-22日を予定しています。ぜひ、お楽しみに!

また、昨年のDANCE OF SHIVAのDVDが出来ました!! 昨年のDANCE OF SHIVAで撮影した映像と音楽を1年間かけてまとめた作品です。DANCE OF SHIVAに来た人も、来ていない人も。ぜひごらん下さい。

さて、今週はインドからSinXさんのインドの囚人護送の話が届いています。
インドの囚人護送ってどんな感じ? 旅行者がなかなか知り得ない世界をレポート!!

もちろん、新入荷も続々入荷しています。
今週も駱駝通信の始まり始まり!! ごゆっくりお楽しみください


インドの囚人護送

それは、バックウォーターの観光を終えてケララ州のアレッピーからゴアへと向かう列車でのことだった。お昼過ぎまでゆっくりして、定刻通りに到着した列車の寝台車両に乗り込み、チケットの指定座席を探していると、同じコンパートメントに警官が二人座っていた。インドの列車では時折抜き打ちでボディーチェックがあって、何もなくとも難癖をつけてバクシーシを求めてくる警官がいるという話は聞いていたのでなんだか気持ちのいいものではない。

そんな顔をするわけにもいかないので日本人得意の愛想笑いなどしながら荷物をくくり付けていると、場所を空けてくれたりと意外と親切ではある。悪い警官ではないようなので、とりあえずは安心して席に着く。二人の警官の奥の窓際にはもう一人大人しそうなインド人が座っている。軽く挨拶をしてその人を見ると、左手の指が二本なく、手首に銀色のゴツいブレスレットをはめている。ちょっとくたびれた感じの彼とそのアクセサリーが不釣合いだったのでよく見ていると、何とそれは手錠だった。すぐに気付かなかったのには、実は訳がある。

一般的に言って、ある犯人の左手に手錠をかけるとしたら、もう片方の輪は犯人の右手か、警官の右手か、鉄格子やら柱やらの動かない場所に固定するものである。だが、この場合に関しては、手錠は犯人の左手に両方かかっていたのだ。手錠本来の、犯人の動きを封じたり逃亡を防いだりという役割ははここではまったく機能しておらず、要するにチェーンで繋がれた二つのブレスレットを身に着けているに過ぎない状態だ。

それはまずいんじゃないのか?うちらを含めて一般人だらけの列車で囚人を護送するのも無茶な話だけれど、その手錠が役に立っていないというのはかなりホラーな話である。警官が二人いるからそれでいいってもんでもない。しかもその犯人と警官二人には全く緊張感がない。犯人も逃げる気配はないし、警官もそれを警戒している様子はない。

うちらが乗り込んでしばらくするとバナナの葉の大きな包みを広げてお昼ご飯を食べ始めた。囚人の分もちょっと質素だがちゃんとある。三人ともくつろいだ感じで、警官は囚人に、「フィッシュカレー食えや。」「もっとサブジはいるか?」と自分たちの分のカレーを分けてあげたりして談笑している。品数で言えばどう考えてもうちらが普段食べているターリーよりも豪華である。

2時間ほどあと、コーチンに到着すると大勢人が乗り降りし、彼ら三人も席を立って消えていった。あれはなんだったのだろう?なんともインドらしい不思議な体験だった。しばらくした後にそんなことを考えながらふとトイレに向かうと、三人は違うコンパートメントにちゃっかり座っていた。

「って、お前らあの座席のチケット持ってなかったんかい!?」

列車にこっそりただ乗りするのはインドではよくあることだが、警官が囚人護送という極めてセンシティブな公務でも同じようなことを平然とやってのけてしまう。それが和やかなインドのカオスである。

文章:DJ sinX(しんかい)
日本での7年のDJ活動の後、世界各地でプレイするべく2007年から旅を始める。オーストラリア、東南アジアを経て現在インド亜大陸へ。活動はDJだけに留まらず、音楽イベントの開催、「Thanatotherapy」名義にて楽曲作成なども行う。
1.DANCE OF SHIVAのDVDができました!!

2980円
最高の瞬間を追い求めるインド系野外フェスティバルDANCE OF SHIVA。このDVDは2009年に南伊豆に出現した「ここではないどこか」を完全収録したドキュメンタリーだ。

2009年のDANCE OF SHIVAは今までのインド音楽の流れをベースにし、例年に比べてより倍音が多めのアーティストラインナップとなった。旅を感じる空間、倍音、インド音楽、そして民族音楽から影響を受けた電子音楽を、その発生から現在形に至るまで。

日本で最高峰のアーティストが集結した奇跡の瞬間を55分にわたり収録

2.インドデザインのT-シャツが入荷しました!!

 

マラティー語の420
マラティー語の420

新入荷!!\2280-
ムンバイで使われているマラティー語で420と書いた一枚
近代インド建国の父、ガンディーがかわいくデザイン
ラクダいっぱいのラジャスタンをデザイン化した一枚
オーンを中心に配置し、マントラとしてデザイン化した一枚
インドで見かけるライムとチリで作った幸運の印をデザイン化
このT-シャツは世界で一番混雑しているといわれるムンバイの通勤電車を題材に
いかにもインド人!! なターバンのおっさんをプリント
ヤントラと呼ばれるヒンドゥー教の聖なるデザインをプリント
ヤントラと呼ばれるヒンドゥー教の聖なるデザインをプリントした一枚
南インドのスーパースター、ラジニカーントをデザイン化した素敵な一枚
ダライ・ラマが発しているメッセージをコミカルにT-シャツにした一枚
ヒンドゥー教の中で最も神聖視されている「ガヤトリーマントラ」をプリント
ビリーと呼ばれるローカルな煙草のパッケージをデザイン化
東洋と西洋の出会いをコミカルに描いた一枚
Bean There
Bean There

新入荷!!\2280-
英国のコメディ映画で有名なこの人もインドに来ると…ああ、やっぱり!! 頭にビンディが!!
マハラジャDJ
マハラジャDJ

新入荷!!\2280-
インドのマスコット、マハラジャ君がDJになるとこんな感じ?
マハラジャDJ
マハラジャDJ

新入荷!!\2280-
インドのマスコット、マハラジャ君がDJになるとこんな感じ?
ヴィシュヌの足
ヴィシュヌの足

新入荷!!\2280-
宇宙の全てがあると信じられているヴィシュヌの足を描いた一枚
T-シャツはインドで生き残る方法を記した一枚
インドの民族画ワルリーをT-シャツ向けにアレンジした一枚。
ごちゃごちゃのインドをうまく表現!! 暑苦しい!
ああ、ゴメンナサイ!! どうしてもあなたには騙されそう!!
7つのチャクラのシンボルとその意味をデザイン
紀元前400年前から存在しているドゥルガー・ヤントラ
日本でも人気があるインドの神様、ガネーシャをモチーフに
蛇使いと外人とiPod
蛇使いと外人とiPod

新入荷!!\2280-
インドの蛇使いを題材におかしくデザイン化した一枚
電車の中や街中で売りに来るチャイ屋さんをモチーフにした一枚

 

3.ネパールのCDが入荷しました!!

 

Taal Sarita
1680円

カトマンドゥの郊外にパシュパティナートと呼ばれる有名な寺院がありますが、その近所で生まれ育ったTaal Sarita(タール・サリタ)のデビュー・ソロ・アルバムです。パシュパティナートはネパールで一番有名で、一番聖なる寺院。春先のシヴァのお祭り、シヴァラトリーの時には多くのサドゥーが集まり、数多くのアーティストが集まり、バジャンを唱えます。

そのような環境で育ったタール・サリタのタブラはインドのトップアーティストみたいに激しくはないものの、ネパールの優しさ、雰囲気をよく伝えるサウンドです。

Subi Shahs Nepali Folk Music:One mans endeavours
1680円

ネパール民謡の生き字引とも言えるSubi Shah翁の演奏を収録した一枚です。Subi Shah翁はネパールの首都、カトマンズの北に位置するガンダキエリアの出身で、幼少児よりその音楽的な才能を見込まれていました

大人になりカトマンドゥに来て、王宮づきの仕事を得、公的な場での演奏やパーティでの演奏をしながら、民謡の歌詞の収集など、ネパール民謡の全般的な紹介、保存に務めてきました。現在はカトマンドゥ市内で個人的に音楽を教えています。ネパール民謡に彩られた人生を歩いてきたSubi Shah翁の人

Shubha Shandya - an evening Raga
1680円

インド古典はインドだけで演奏されているのではありません。インドと同じ文化圏に分類されるネパールでも、インド古典は演奏されています。このアルバムはネパールでのバンスリの第一人者Durga Prasad Khatiwadaが夕方、夜にぴったりなラーガを演奏した一枚です。

同じ文化圏、同じラーガ、同じばんすりを吹いていても、ネパールとインドでは何かが違う気がします。インドよりもちょっと柔らかい感じでしょうか…ネパールならではの演奏が堪能できる一枚です。

The Answer
1680円

現代のネパールポップスは、西洋音楽の影響を強く受けています。ギターがあり、ドラムがあり、西洋風の楽曲があり。でも、やはり、J-POPが日本ならではのポップスであるのと同じようにネパールのポップスもネパールならではの雰囲気にあふれています。

楽曲は普通のポップスですが、ネパール人の性格を反映して、とても優しくてホッと落ち着ける感じがします。また、山の中で聞くとぴったりな、柔らかいギターの音色、優しいボーカルはヒマラヤの国ならではですね。

UPALLO GAUN - typical folk instrumental with maauri baja
1680円

ネパールに昔から伝わる器楽曲を収録した一枚です。ネパールの山岳地帯に住む人達による民謡はどこか懐かしく、ほっとする感じがします。ネパールの国民的歌謡とも言えるレッサン・フィリリも収録

Swotanatra - Sawan Joshi
1680円

インド古典とネパールの民謡をベースに、Sawan Joshi本人のアレンジを加え、日本人が録音とMixに関わったアルバム。流れるようなシタールの調べ、美しいメロディ、適切なドラムワークにきちんとしたサウンド処理が重なり、国際的にも十分通用する素晴らしい一枚です。

インド古典をベースにはしているけど、ネパールの民謡のエッセンスも同じくらい混じっているので、特にインド古典に馴染みがない人でも聴きやすいのが特徴です

NOTES FROM HOME - himalayan folk tunes
1680円

自国だけでなく、世界で高い評価を得ているネパールの国民的バンスリ(フルート)奏者、Manoseのアルバム。ネパールのバンスリはインド古典と似てはいるけど、インド古典みたいにストイックではなく、もっとメロディアスで親しみやすい感じです。

ネパールの民謡をベースにし、ドラムや口琴、サーランギの優しい調べも入り、聞いていてたいへん聴きやすく、気持ちの良い一枚です

Kutumba - Folk roots
1680円

通常、ネパールで作られるCDというと、インド音楽でも使われているシタールやタブラが入っているものですが、このCDはネパールにある楽器だけを使って作られた純ネパール音楽と言える一枚です。

バンスリ、ムラリ、ナラシンハ、ネパールのサーランギ、マデル、ダイム、キン、ドラッキなど、聞いたこともない楽器たちの音を堪能することのできる数少ない一枚。美しく、どこか懐かしいネパールの響きをお楽しみください

dhyana - singinb bowl.drums.vocal
1680円

ネパールの首都カトマンドゥで長年にわたり、シンギングボールでの瞑想や、ヒーリング、セッションを行ってきたグループによる、活動の集大成とも呼べる一枚。

このCDはシンギングボウルの音だけでなく、色々な打楽器の音も含め、奥深い瞑想とその中にある何かをうまく表現し、聞いているあなたをより高いレベルへと昇華させることを目的としています。

ネパール人だけでなく、西洋人も制作に関わっているので、音質、構成は文句のつけようのない素晴らしい仕上がり。ただ単純にシンギングボウルをレコーディン

Krishnarpan - devotional songs
1680円

ヒンドゥー教の神様、クリシュナを称えるネパールの宗教歌謡集。同じジャンルのインドの宗教歌謡集と比べると、あまり洗練されていず、明るい感じがします。ジャケットの中に歌詞や説明が書いてありますが、全部ネパール語で表記されていますので、詳細がよくわかりません

Bobin and the mantra
1680円

シタールと、ギター、ベースにサックスなどがMixされたポップス。

Colors of the wind - melody,fusion,harmony
1680円

タブラと、サーランギ、ハーモニカやギターなどいろいろな楽器を組み合わせ、ネパールのゆったりした雰囲気を作り上げた一枚。ネパール民謡がベースになっているけど、どことなく現代的で、多少宗教的なエッセンスも混じった聴きやすいアルバムです。

カトマンドゥの宿の一室で、真夜中に紫煙に巻かれ、BGM的に聞いたらきっと世界は素敵になる。落ち着いた雰囲気、宗教的な雰囲気、優しいな感じなど、色々なムードを上手くMixし、ひとつにまとめ上げています。

Planet Flute - Songs and Prayers at the top of the world
1680円

世界トップクラスのフルート奏者たちがカトマンドゥに集まってレコーディングした一枚。あまりにも美しいフルートの音色と、タブラサウンドが組み合わさって、素晴らしい上質のサウンドを形作っています。

ボーカル、笛、ドラムは人類の基本的な楽器ですが、その3つを組み合わせるだけでここまで素晴らしい音楽表現ができるのかとビックリします。簡単なものほど奥が深い、と言うことを目の当たりにするかのような内容です。

Tunes under the moonlight
1680円

ネパールの王宮づきのサロード奏者、Mohan S. Shresthaと、タブラ奏者Sundar D. Tuladharによる純粋古典アルバム。サロードの柔らかい調べと、タブラの甘いリズムが幽玄の世界へと誘います。

One night in Kathmandu
1680円

ネパールのタブラ、ドラムサウンドに西洋人のフルート奏者、ギタリストが混じった、国籍不明のナイスサウンドが素晴らしい一枚。ジャケットの土臭さからは想像もつかない上質なサウンドが収録されています。

このアルバムは1999年の8月にカトマンドゥの「Shristi with Pamela Whitman」コンサートで録音されたライブ盤。最近はインドでもエスニック・フュージョンが流行していますが、ネパールの方が外人が多いせいか、より洗練されたサウンドを作っている気がします。オススメ盤!!

Himalayan Holy Mother - Tarama
1680円

チベット仏教の女神グリーン・ターラに捧げる宗教賛歌。ひたすらディープに続く低音の中に、美しいTARAMAの祈りの声が響きます。TARAMAは常に同じ曲を歌っているのですが、聴き続けているうちになぜか軽いトランス状態になる不思議なCDです。

Yatra - Chautari
1680円

日本に在住し、世界的に有名なネパールのバンスリ奏者、Pancha Lama(パンチャ・ラマ)と、日本人アーティストたちが力をあわせて作り上げた一枚。

旅を意味するヤトラ(YATRA)をアルバム名につけ、旅こそ人生そのものと考えて作ったアルバムとのこと。優しいネパールのバンスリの音に合わせ、美しく心踊るメロディーがお楽しみいただけます

Heart sutra - Bliss and Serenity
1680円

ネパール在住のエスラジ奏者Santosh Bhakta Shresthaと、タブラ奏者Nava Raj Gurungによるアルバム。ネパールの民謡をベースに気持ちよく、聞きやすい音世界を作っています。目をつぶって聞いているといつの間にか意識がヒマラヤの麓の村に連れていかれるような、そんな空気感にあふれたアルバムです

Prastars Tarang - traditional music from nepal
1680円

Madalと呼ばれるネパール独特の打楽器と、シタール、タブラ、フルート、バイオリンを使ったネパールの伝統音楽です。同じシタールやタブラを使っていても、ネパールとインドでは音楽表現が全く違い、インドでは音楽に対し原理的とも言えるほど純粋なのに対し、ネパールはどこかゆるく、メロディアスで楽しんで聞ける感じがあります。

メロディアスで叙情的なネパールの民族音楽が存分に楽しめる一枚です

 


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