タダより高いモノはない! 初対面のソマリア人が自宅に泊まりにきそうになった

2018年8月30日     No Comments    Posted under: 買い付けに行ってきました

■ドーハでソマリア人に飯をおごられる

日本に帰る最後のご飯を食べようと、ドーハのローカルレストランに入りました。カタールの空港の中は異常に物価が高いので、10分の1の値段で食べられる街のレストランで、出発前に最後の食事をすることにしたのです。

ホテルからほど近いレストランに入り、椅子に座りました。
私の眼の前には、一人の男性が座っていました。


肌の色は褐色系の黒。
30代、痩せ型のアフリカ系の人です。

挨拶してみると、ソマリアからやってきたと言います。

ソマリア人!!!
初めて会った!!!

会話するのに、ソマリアの良い所を頭の中で思い出します。

ソマリア、ソマリア…
ソマリアってば、アフリカでしょ、海賊でしょ…

機関銃を積んだテクニカルっていう武装トラックでしょ…

CT Snow from Hsinchu, Taiwan

あとなんだっけ…難民?


ソマリアってなんか良い所あんのか??
ソマリアってヤバい所なんじゃないのか?

自分の知識が貧困なのか、ソマリアの悪いイメージしか出てきません。
申し訳ないので、ソマリアのことに触れるのはやめ、普通に話をすることにしました。
あまりイメージの良くない国から来たとは言え、きっと眼の前の人はちゃんとした人だと思うからです。

彼はソマリア訛りの英語を喋り、私は日本訛りの英語で喋りますから、正直、話はなかなか通じません。それでもそのソマリア人、なんとかコミュニケーションを取ろうと、頑張って話しかけてきます。私としても人生で初めてソマリア人と話をするので、興味津々です。


そう言えば、君さ、ソマリアから来てるんだよね? どれ位、カタールで働いてるの?


ソマリアを出てきて9年だよ。ソマリアに帰ってもいい事ないからな…


ソマリアってば、なんか、すごい大変な状況だって聞くけど。


ああ、大変さ。ソマリアに仕事はないよ。国中が混乱してる。


そっか…大変だね…


こんな感じの店内で、ソマリア人と話を続けます。



そう言えば、ドーハで最近、日本の会社が地下鉄を作っているのを知ってるか?


いや、初耳だよ。


日本人の働き方がクレイジーなんだ。お前、その日本人たちに言ってやってくれ。


どうクレイジーなの?


日本人たちは朝の8時から夜までずっと仕事してるんだ。ここではそんな仕事の仕方をしているヤツはいない。


もしかしたら、暑いから?


そうだ。朝の10時を過ぎたら、ここは40度近くになる。そんな中で仕事したら死んでしまうんだ。


あー、それはねぇ…日本の会社はここの砂漠の気候のことがよく解っていないんだと思うよ…


そんな話をしつつ、食事を食べ終わって、会計になったら、なんと、ソマリア人の彼が奢ってくれると言うのです。

え!! 初対面なのに! そんな悪いよ!!

■タダより高いモノはない

その後、「ちょっとこれからゆっくり話ができないか?」とソマリア人から引き留められましたが、残念ながら空港に向かわなければならない時間がやってきました。

お支払いを終えた後、LINEと同じようなチャットツールのWhat’s Appでお互いの連絡先を交換して別れました。

別れたあと、やり取りしたメッセージがこちらです。日本の写真を入れ、日本の美しい感じを演出しました。

そしたら…帰ってきたのが…

Good Brother

おっと!!!
ご飯を奢ったので、だいぶ馴れ馴れしくなってきています。

一回しか会ってないのに!!
ご飯奢っただけで、兄弟に昇格しました!!

そして日本に来ると言うのです!!



そして日本で仕事したいと言い出しました。
ソマリア人が日本で仕事って無理だろ!!
でも彼は自信満々です。

日本語が喋れないとどうにもならないよって言ったら、翻訳してくれる人が居るから大丈夫だと。

めっちゃポジティブ!! ご飯一回でここまで突っ込んでくる人始めてみた!
ソマリア人すっげえ!!

どんな仕事するの?と聞いたところ。。。
工事関連商品の名前が出てきました。
あ〜〜。なるほど!
彼はきっと中古が欲しいんだ。

と思って聞いたところ。。。なんでわかる?と。


そして最後には…なんと、住所を教えろ! 日本にやってくる!という展開に。これ、OKして住所教えると、勝手にソマリア人が自宅に泊まりに来るという展開になるんでしょうね…

一回のご飯で、日本に来れて、ガイド役の人ができて、家にも泊まれたら安すぎるだろ!!



初めて会って、一回飯をおごっただけの相手にここまでグイグイとプッシュするとは!!
そして、自宅までやってこようとするとは!!!

多分、これだけのハングリー精神がないと、ソマリアから出てきて、ドーハでやっていくことは出来ないんでしょうねぇ…

偉いなぁ…
今どき、日本にこんなにガッツのあるやついないよなぁ…

■ヤフオクが世界に繋がってる

ティラキタ買い付け班、今回のソマリア人だけでなく、同じ様に日本との関係をどうにかして築きたがっているスリランカ人に出会った事があります。

スリランカ人は、日本の農業機械がどうしても欲しくて、なんとかして日本人と関係を作りたがっていました。


農業機械が欲しいんだ。とにかく日本の農業機械だったらなんでもいい。中古が欲しいんだ。


え? 農業機械の中古って売れるの?


売れるよ。スリランカだけじゃなくて、東南アジア全域で凄くよく売れる。日本の中古は状態がいいし、製品の元々のクオリティが高いからね。人気なんだよ。


へぇー。日本の中古車が人気だって聞いたことはあるけど、農業機械も人気なんだねぇ。


そうなんだ。日本製はなんでも人気さ。


ちなみに…中古の農業機械はどうやって探すの?


ヤフオクってサイトを知ってるか?


なんと、彼らの主な仕入先は日本の業者ではなく、ヤフーオークションでした。
日本語オンリーのサイトであるヤフオクが、スリランカに繋がっているとは…日本人はまったく想像もしないことでしょう。

跡継ぎがいなくて廃業予定の農家の方たちが、二束三文でもいいからと売りに出した農業機械を、スリランカ人が日本国内の仲間に落札させて、東南アジアに輸出し仕事にしているのでした。

彼らがヤフオクをチェックするときは、Google翻訳を使ってチェックしていました。

キーワードを入力する時はどうするかと言うと、まずスリランカ語で検索ワードを書き、それを翻訳して、ヤフオクにコピペ!!!!

なるほど…そうやるのか…目からウロコな気分ですが、実際に眼の前でやってもらうと、お目当てのものが確かに出てきます。

まさかヤフオクが。
この様に利用されてるなんて!!!!!!

日本語を喋ることも書くことも出来ないスリランカ人が、日本から最安価格で商品を手に入れているのを見るのは、本当に大きな衝撃です。スリランカ人たち、間違いなく、原価の5倍は儲けてるよ!!!

そして、僕が出会ったソマリア人も同じことをやりたかったのでしょう。
だから飯を奢ったんでしょう。
たかだか150円でしたが…

しかし、もし、たった150円で、日本にビジネスコネクションが出来たら。
彼らにとっては夢のようなビジネスチャンスが待っています。

日本の中古車が、車検システムのお陰で、良い品質のまま、安く世界に流通しているのは知っていましたが、様々な中古の機械たちがアジアやアフリカに出て第2の人生を送ってるんですねえ…

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