ラオスでビックリ! 街にはびこる不思議なモノ

今回はベトナムでビックリ! 街にはびこる不思議なモノの続編をお送りさせていただきます。

変なもの大好きなティラキタ買い付け班が発見した、アジアの暗黒アイテムコレクションをお楽しみくださいませ?。

■アジアの田舎ラオス

近年、東南アジア諸国の近代化が進んでくるにつれ、かつてアジアを席巻していた変な日本語や、間違った理解のもとに作られたオモシロアイテムはだんだんと消えていく運命にあります。

実際、以前、このブログで紹介させていただいたインドで見つけた青いネコも、インド国内で著作権を守ろうという動きがあったかどうかは知りませんが、だんだんと消えつつあります。

とは言うものの、ラオスやベトナムではパチモノはまだまだ健在でした!!
今回紹介するパチモノの多くは、ラオスで発見されました。

ラオスがどんな国か、簡単に紹介しましょう。

ラオスは一言で言うと、アジアの中の田舎です。

首都のヴィエンチャンでも、一番高いビルは5-6階建て。ニョキニョキと伸びる高層ビルが林立するのが首都である、と言うイメージからは程遠い、のんびりした首都です。


ラオスは内陸国で、まだまだ発展途上です。首都のビエンチャンからちょっと走るだけで、この様な未舗装の道路が現れてきます。ちなみにバスは日本からの援助品。

昔からの町並みが残る場所もあり、いわゆる観光地に飽きてしまった経験のある旅行者たちに好まれる国でもあります。


■ヤク中にさせられた黄色い電気ネズミ

さて、それでは、そんな素敵なアジアの中の田舎で発見したパチモノを一つ一つコメント付きで紹介していきますね。

こちらは今までのパチモノアイテムの中でも至高の逸品と思える、ヤク中にさせられた黄色い電気ネズミです。

この黄色い電気ネズミ、どっからどう見てもヤバいやつ!!!!
こんなのが夜中、枕元にそっとおいてあったらマジ怖い!!!

こんなの、誰が作ろうと思ったんだろう…
そして、お店に並んでいるってことは、仕入れた人が居るって事ですよねぇ。



■間違えた文字シリーズ

アディドサのT-シャツ。adidsa…似てるけどアウトじゃない!! ギリギリセーフ!?
有名なT-シャツです。有名なと直接書いてありますので、今、有名じゃなくても、有名になりたい人にも向いているかもしれません。

TOSHIRO JAPANのタオル。トシロー・ジャパン!!!
日本感を強調したいため、ご丁寧に富士山のバックに昇る太陽のイラストが刺繍されています。
富士山を入れたら、日本製に見えると思ったんでしょうか…?


世界的な自動車のメーカーのロゴを付けられた帽子。愛知のあの会社は、流石に帽子は作らないと思いますよねぇ…
■色を変えられちゃったシリーズ

作る方も、ちょっとそのままはマズいと思っているのか、色を変えてくるケースがしばしばあります。
青く色を変えられて、スマイリーをつけて、偽装された白いネコ。

ボディを赤くされちゃったネズミ。
完全にピンク色にされてしまった白いネコ。これは冬用のマフラーでした。

似た様なマフラーを別の場所でも発見しました。今度は青にされちゃっています


■ブサイクにされちゃったシリーズ

元のキュートの名キャラクターの面影すら残らないまでにブサイクにされた白いネコがいました。
色はピンク色に変えられ、目から黒い涙を流しています。

正直、全然かわいくない!!!
全く欲しいと思わない!!!
でも面白いwww


サンダルにさせられちゃった白いネコです。
鼻の下に変な形の口が付いてるよ!!
目につけまつげが付いてるよ!

ブサイクなケーキもありました。
こちらはラオスの古都、ルアンパバーンで主に収穫。
黄色い電気ネズミもこんな感じに…

白いネコもこんな感じになりました。


うーーん。下手くそすぎる。
こんな下手くそさのケーキ、買っていったら子供は喜ぶんでしょうか?

オレだったらほしくないけどなぁ…

■青いネコも人気のモチーフ

今や日本だけでなく、タイやベトナム、そしてインドやネパールでも放映されて、世界的に人気の青いネコですが、だからこそ、パチモノのバリエーションも様々です。

勝手に扇風機にさせられた青いネコがいました。腹の中にファンが仕込まれたり、顔がファンになっていたり、頭の上にファンが生えていたりと、なかなか良くできています。これ、暑い国では結構、働いてくれるかもですね。

かわいい青いネコは、ラオス人のケーキデザイナーの手にかかると大分崩れた感じになりました。


■服に化けるシリーズ

世界最大規模のSNSの服がありました。これ買ってもらって嬉しいのかなぁ…
白いネコは素敵にデフォルメされて、女児用のパジャマに変身
絶望的なまでにダサいニットのセーター。こんなダサいの着るのは勇気いるよなぁ…

黄色いネズミの原型がわからなくなった帽子。そもそも、オリジナルは耳が黒じゃなかった気が…
顔が伸びちゃった黒いネズミ。ネズミなんだか、パンダなんだか、分からなくなってますね(^^;)
いろいろな種類が売られている布マスクです。日本ではマスクは白一色ですが、アジア諸国ではこの様な布製のマスクがいろいろなところで売られています。

■発展してほしいような、欲しくないような

今まで紹介してきたパチモノアイテムですが、こう言う商品は、先進国へのあこがれと、コピー商品はダサいと言う社会的なコンセンサスが十分に成熟しきっていない、発展途上国にのみあるものです。

そこに住んでいる人たちからすれば、国が発展し、豊かになるのはいい事だと思うのですが、発展すると、この様な商品は徐々に消えていきます。

ティラキタ買い付け班、いろいろな国を旅行してきましたが、北米も、南米も、東南アジア諸国も含めて、世界の多くの国々は、高速道路と巨大スーパーマーケットの世界になっていました。

平日は会社で働き、休日は車に乗って、高速道路を使って巨大スーパーマーケットに買い物に行く、僕らもやっているスタイルです。経済成長という名のもとに、世界がどこもハンコで押したように、同じ風景にかわりつつあります。

高速道路と巨大スーパーマーケットの世界は、そこに住んでいる人にとっては便利なのだと思いますが、当然、巨大スーパーマーケットではこの様なパチモノは売っていません。猥雑さもなければ、人の温かみもありません。社会の複雑さもありません。

高速道路と巨大スーパーマーケットの世界は、旅行しててつまんないんですよね。

今はまだ、ラオスのように、田舎な国も残っていますが、すべての国が日本やアメリカ、ヨーロッパみたいになっちゃったら、世界を旅行してもあまり面白くないのかなぁ…と思うんです。

アジアの国々が、発展してほしいような、欲しくないような。
ティラキタ買い付け班、いろいろな国に行く度に、ちょっと複雑な気持ちになるのです。

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5 Comments + Add Comment

  • 赤いバッグは、「SuperdryにLVモノグラム」ではなくて、「LVとコラボしたSupremeをまんま」(日本のポップアップショップで行列に割り込んだ人たちが傷害事件を起こしていた例のブランドコラボです)、ですね。ちゃんとわかってやってるところがすごいです。向こうの方で作ってるからデザイン(アイディア)があちらこちらに流出してるんでしょう。

  • 青いネコの扇風機ください!

  • サンリオ風の青いネコのぬいぐるみは可愛い!欲しい!
    もうひとつの青いネコの扇風機欲しい!

  • ラオスは素朴でいいと言うが、
    今年の2月19年ぶりに訪れてとんでもなく嫌な体験をしたので、ここに披露します。
    ビエンチャンからサワンナケートまでのバスに乗ったところ、
    メコン川の東側を北から南に下る幹線道路から
    サワンナケートには西に曲がるが、その基点で停車した。
    トゥクトゥクの運転手がサワンナケートに行くなら自分ので行けと促したが、
    当然自分が乗っていたバスが行くものと思い無視していた。
    しかしバスは西には曲がらずに南下した。しょうがなく、
    同じサワンナケートを目指していたスペイン人とバスを止めてトゥクトゥクで行こうと
    運転手に止まるように言ったが、無視された。
    結局予定と違ってパクセまで行ってしまった。
    朝9時にビエンチャンを出発してパクセに着いたのは翌日の3時だった。
    何故、時間がそんなにかかったか?
    途中、大量の荷物(木製のドカなどの家具他)を通路や座席に積んだり下ろしたりしていたからだ。
    まったく「乗客無視」で、面倒な場所には立ち寄らず、
    金儲けの為に荷物を優先した最悪のバスでした。
    今まで多くの国を旅したが、初めての事でした。

  • もう一つのラオスでの体験を紹介します。
    ルワンプラバーンからバンビエンにバスで到着して
    スマホもないので現在地がわからずに目的の宿、Si Savang G.H.に向かおうと
    トゥクトゥクに乗ったところ、前払いを請求されました。
    おかしいなとは思いましたが、案の定宿までは数100メートルの歩ける距離でした。
    そこで払った2万キップの半分を返せと言うと、歩いていた英語のわかる女性を通訳に
    距離に関係なく1回乗ったら2万なんだと言って返そうとしません。
    何度も言うと、車に乗り込んで助手席の布の下に隠してあった大きなナイフを
    見せて脅して、行ってしましました。
    こんな事も50回以上様々な国に行っていますが、初めての出来事でした。
    バス停に歩いて行って、そこにいた人たちにその事を告げると、
    謝ってくれて、警察に通報しろよ言われましたが、
    運転手の写真も車のナンバーのメモもないのでやめました。
    いつもは写真を撮るのですが・・・

    素朴だったラオスも変わりつつあります、拝金主義の国に。
    でも、ラオスは好きですよ、
    いい人の方が多いから。

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