知られざるインドの結婚式を解説! シーク教徒の結婚式

2017年11月16日     No Comments    Posted under: インドが大好き!!

■ムダに豪華だったシーク教徒の結婚式

インドにいると、色々な結婚式に出会います。

デリーでも、バラナシでも、プシュカルでも、インドの様々な土地で結婚式を見てきましたが、今までの結婚式の中で一番豪華だっていうのがシーク教徒の本拠地アムリトサル近郊で行われた結婚式でした。

サーチライトが闇を斬り、爆音で音楽がかかり、ステージがあり、ダンサーたちがいる。
インドだから、流れている音楽は違うけど、みんなとっても楽しそうでした!!

会場にはターバン姿のシーク教徒の男性が並び、パンジャビソングに合わせて踊っていました。

インドは冬の間、雨がふらないので、野外フェス形式の結婚式でも全く問題がありません。ステージも会場も、これでもか!!と言うくらい絢爛豪華です。

ゲストが休憩するゾーンもビックリするくらい豪華でした。天井はプリーツ状にされた布で覆われ、壁には美しいデコレーションが嵌められています。

新郎新婦たちが入場するエントランスゲートもこんな感じでした。

この結婚式場には野外の会場の他に、屋内の会場もありました。
屋内の会場はまるでタージマハルかよ!!っていいたくなるサイズとクオリティ。
駐車場が舗装されていないのだけが残念です。

この結婚式場、近くに寄ってみるとこのサイズ。イランのイスファハンにある、世界の半分と称されるイマームモスクと比較できるかのようなデカさです。

■ステレオタイプのインド人はシーク教徒

シーク教徒、シーク教徒と言っていますが、簡単にシーク教徒の説明をしてみましょう。

僕らがインド人というと、頭のなかにぽこんと出てくるのが、ターバンをかぶったこのAirIndiaのキャラクターだと思います。このAirIndiaのキャラクター自体はマハラジャがモデルになっていますが、この様にターバンを日常的にかぶっているインド人はシーク教徒だけです。

多少の例外に目をつぶって、雑な言い方をすればターバンをかぶっているインド人=シーク教徒と思ってまず間違いありません。

シーク教徒の本山はパキスタンに近い、アムリトサルにあります。ゴールデンテンプルと呼ばれます。

ゴールデンテンプルでは毎日のように、ものすごい量の料理が無料で提供され、それが聖者たちの食卓という映画にもなりました。

シーク教徒たちは、他の宗教に比べて、裕福で教養があり教育水準の高い層の帰依が多いとの話もあります。

確かに、この結婚式場を見てみると、裕福ですよねぇ…
こんな豪華な会場、他の地域で見たことないもんなぁ~~~~

■知られざるシーク教徒の結婚式

さて今回はそんな裕福だけど、ステレオタイプだけど、僕ら日本人の誰もがよく知らない、シーク教徒の結婚式を紹介してみたいと思います。

今回の説明は、2017年10月14日に結婚したグルリーン&ビクラム夫妻の結婚式で配布されたガイドを元にしています。グルリーン&ビクラム夫妻、ご結婚おめでとうございます! 末永くお幸せにね!!

イラストは前回のインドの結婚式には不思議な儀式がいっぱい。 秘められた儀式の意味を探るのイラストを描いてくれたプリヤちゃんが提供してくれました。

なお、プリヤちゃんのFBはこちらです。ぜひ訪問してみて下さい
https://www.facebook.com/PurpleSoulArt/

■結婚式次第

Sukhmani Sahib Ji Da Path:


スクマニ・サヒーブ(Sukhmani Sahib)はシーク教の聖典Sri Guru Granth Sahib(グル・グラント・サーヒブ)の中に出現する24節の賛美歌です。スクマニは平和を意味するスクと、宝物を意味するマニが合わさった言葉で、文字通り、平和を祈る詩句です。結婚式に先立ち、スクマニ・サヒーブが新郎新婦の家か、シーク教の教会であるグルドワラで詠われます。


Jaago:


Jaagoとは起き上がるという意味です。数世紀前には今日のように、結婚式の招待状を参加者に送ることはありませんでした。結婚式の前日の夜、新郎と新婦が、頭に壺を載せ、手にオイルランプを持って、実際に家々を回り、家の前で踊ったり歌ったりする事によって、結婚式の招待をしたと言われています。

これがジャアゴと呼ばれるもので、招待状によって人々に声をかける様になった現代においても、昔からの名残としてこの儀式が残っています。

Baraat:


その次はバラート(Baraat)です。バラート(Baraat)では、新郎のビクラムさんが、白い馬にまたがり、大きな傘を持ち、ダンサーと音楽をつき従えて、王族の様な豪華さで家族や友人とともに、結婚式場に現れます。

Milni:


新婦側のジャス(Jhass)家の人々が、新郎側のバジワス(Bajwas)家の人々を結婚式場で迎えます。新郎と新婦側で花輪の交換とハグなどの交歓が行われます。この時、古くから伝わる歌や賛美歌に乗せて、互いの家族を紹介します。

Anand Karaj:


エントランスゲートでの交歓と紹介が終わると、結婚式のメインの儀式が始まります。メインの儀式はアナンド カラジ(Anand Karaj)と呼ばれます。アナンド カラジ(Anand Karaj)とは喜びの儀式と言う意味。
アナンド カラジはシーク教の司祭による主導で行われ、キールタンと呼ばれる歌の詠唱から始まり、その後、結婚後におけるシーク教の教義や哲学を語ります。
その後、新郎と新婦がアルダス(Ardas)と呼ばれる祈りを捧げ、その次にラーバン(Laavan)と呼ばれる儀式が続きます。その後、新郎と新婦はお互いのスカーフの端っこを結びながら、シーク教の聖典グル・グラント・サーヒブの周りを周回します。周回が終わった後、招待客が新郎と新婦に花のシャワーを浴びせます。


Reception:


今までの儀式は主にシーク教の教会グルドワラの中で行われてきましたが、この後、日本の2次会とも言えるレセプションパーティーで開かれます。シーク教徒の結婚式では、受付の運営は友人や結婚式場の職員ではなく、新郎の親族によって行われます。

レセプションパーティーではグルドワラの中での結婚式に参列できなかった友人なども含め、数多くの人を集めて盛大に行われます。食事や飲み物は無料で振る舞われ、バングラやパンジャビと言ったシーク教徒の人々の大好きな音楽が流されます。



■ヒンドゥー教の結婚式と比べてみると

ヒンドゥー教の結婚式と比べてみると、儀式的なものはヒンドゥー教のほうが、より多く、複雑です。シーク教の結婚式は、もっとシンプルで僕らの結婚式に近い印象を受けます。

衣服の一部を結んで何かの周りを廻るであるとか、白い馬に乗って賑やかに現れるであるとかは、ヒンドゥーからの影響を感じます。
ムダに絢爛豪華なのはインド人に共通ですが、シーク教徒の方がより派手な印象を受けます。

しかしインド人様、大変疑問なんですが、一瞬のためにこんなにお金をつかう必要あるんですかねぇ。年収の何年分をも瞬間のために浪費しなくってもいい気がしますよ。

ほどほどって言う言葉は君たちの辞書にないんでしょうか?

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