最高に美しい島で開かれる、最高に美しいお祭り – 月酔祭




■月酔祭と言うお祭りがあるらしい
DANCE OF SHIVAと言うパーティーをやっている関係で、身の周りには色々なフェスやイベントに常に通っている友人たちがいます。友人たちはフェスやイベントで、お店を出したり、デコレーションをするのを生業としているので、「どのイベントが面白いか」という事についてとっても敏感です。

ここ最近で言えば、つい先日、行われていた「橋の下音楽祭」の評価は凄く高かったですし、長野の「Happy Farm Festival」ってのも面白いらしいです。もちろん、どのイベントが面白いかは、その人の好みた感性によるので、すべての人が満足するわけではないと思いますが、どちらかと言うと、商業的なイベントよりも、好きな人が手作りで作っているイベントのほうが気持ちが入っていて、評価が高い様な気がしています。

そんな中、数年前から月酔祭が仲間たちの話題に登っていました。みんなの話を総合すると、小さな祭りではあるけれども、とっても美しくて、心が伝わるような温かいなお祭りらしい…という事で、どんなものかと思って去年の10月に行ってきました。

■いざ与論島へ!
月酔祭、与論島で行われると言う事で、早速、航空券の値段をチェックしてみます。与論島に行くには鹿児島からか、沖縄からのアクセスになりますが、沖縄からのほうが近いので、まずは沖縄に飛んで、それから船で向かうことにしました。

ここ最近、思うんですけど、飛行機って本当に安くなりましたよね。タイミングにもよりますが、沖縄までの往復が、大阪<==>東京のバスよりも安いという、ビックリな状況が出現しています。



■抜港(ばっこう)って言われたんだが…?
与論島行きの船が出ているのは、那覇空港からほど近くの那覇埠頭。朝方、沖縄の街を歩いていると、コンビニの前で酔いつぶれた人が…南国っていいなぁ…

酔いつぶれている人を横目に那覇港に行ってみると、「今日は波があるので与論島には泊らないかもしれません…」と船会社の人。




「え、与論島に泊らないとどうなるんですか?」
「抜港(ばっこう)になり、沖永良部に行く事になってしまうんですが…」


抜港(ばっこう)なんて言葉、聞いたことないんですが…。
ちょっと抜港(ばっこう)について調べてみました。

与論町のFBによると、抜港とは、船が与論に止まらずそのまま次の沖永良部、本部(沖縄北部)に向かうことなのだそうです。海が荒れると抜港になりやすくなるのですが(年末年始は毎年海が荒れます)、抜港するとたとえ次の沖永良部・本部で降りても、その日のうちに与論に着くことはほぼ不可能になります。

抜港の可能性が1%でもあるときは、乗船前に「条件付き運航」ということでその旨が伝えられるので、どうしてもその日のうちに与論に行きたい人は飛行機に切り替えることをおススメします。

との事。せっかく沖縄まで来て、与論が目の前だっていうのに、与論に到着できないなんてことがあるんだ…なんか現代じゃないみたいです。


■着いてみるとそこは素敵な世界だった
抜港の可能性があるということを伝えられつつ乗船しましたので、船が与論島に近づくにつれて胸のドキドキが高まります。

「無事に与論島に到着できますように…」と祈るような気持ちになりました。

長年のバックパッカーとしての経験から、旅はアクシデントが面白くて、どんな状況でも楽しいって言うのをよく知っていますので、抜港したらしたで楽しそうなのですが、でも、抜港したらお目当ての月酔祭に間に合わなくなりますので、ちょっと真剣です。

結局、船は無事に与論島に到着しました。
与論島。初めて来たけど、綺麗なところだなぁ…






僕らは車でメインのビーチになる茶花の宿に移動。
茶花の宿はいい感じで昭和感が残っている宿で、おばちゃんもいい感じのゆるさでした。



■月酔祭本番
僕らも昼間から準備を手伝いはじめます。海岸に青い旗を建てたり…



流木でオブジェを作ったり。



オブジェを作っている横では、リハーサルが始まりました。このお祭りでは電源は日産リーフから供給されているのだとか。最近の自動車って凄いですねぇ…。

南の島の空気の下で聴くと、、宮良牧子さんの島唄が心にギュッと染みてきます。



そして夜。暗闇の中に白いステージがぽっかりと浮かび上がり、古来の神殿を思わせる雰囲気の中、色々な音楽やパフォーマンスが繰り広げられました。



月酔祭の雰囲気はこのムービーがよく伝えてくれています。


月酔祭自体は、夕暮れから10時位までの開催。主催者の神田サオリさんのキラキラ感と、与論島の美しさがマッチして、非常に心に残る美しいひとときでした。

■祭りが終わってからも、さらに楽しく!!
月酔祭はもちろん素晴らしかったのですが…与論島が楽しいのは祭りが終わってからでした。

与論島には与論献奉(よろんけんぽう)と言う、お酒をみんなで楽しく飲む方法があるのですが、それを与論の人たちを囲んでやったり。






与論町の町役場の前を歩いていたら、目の前からマグロが運ばれてきて、いきなり目の前でマグロの解体ショーが始まったり。



居酒屋で飲んでいたら、地元のおじさんにナンパされて、なぜか山羊汁をその人の家まで飲みに行くことになったり。



テクテク歩いていたら、道のまんなかで人が酔いつぶれて寝てたり…



歩いて宿に帰る時の月が美しすぎたり…



与論に居るあいだじゅう、小さいコミュニティである島ならではのあたたかさが、色んな所で顔を出してきました。

与論に住んでいる人にとっては、この人と人の近さが普通なのでしょう。与論は島ですから、人口もそこまで多くありません。小学校も島内に3つだけなので、同級生がそのまま大人になった感じなのかもしれません。だから、家族でなくても、家族に近いような、近くて温かい人間関係が築かれているのでしょう。

東京や大阪から来た、「他人は他人だから、関係のない人」というのが普通の私達にとって、島ならではの人の距離感の近さは、すごいうれしく感じられるのです。




■白いビーチの真ん中に島が現れる
月酔祭の次の日は、大潮の干潮時に出現する"砂"だけの島「百合ヶ浜」に行ってきました。

月酔祭はその名の通り、月をイベントの一つのテーマとしているお祭りで、毎年、週末に満月が重なっている時に開催されます。去年はそれが10月だったのですが、2017年の今年は7月に満月の週末があるということで、7月の開催となったそうです。

実は、これが月酔祭の、重要なポイントなのですが、満月の日に開催されるということは、潮は必ず大潮なんですよね。皆さん御存知の通り、潮の満ち引きは月の満ち欠けに関係していますので、月酔祭に行くと、必ず"砂"だけの島「百合ヶ浜」を見ることが出来るのです。

実は僕はこのことを知らなくって「今日は百合ヶ浜が何時に出現するよ?」と言われて行っただけなのですが、実は、それがわりかし特別なことなんだって後で気が付きました。

与論島のメインの町、茶花でスクーターを借りて、南の島を走り始めます。顔に当たる南の風が気持ちよく、開放感たっぷりです。



感じの良い小道を発見したり。



ちょっと寄り道して素敵な海岸を発見したり。



そしてたどり着いた「百合ヶ浜」は…もう、この世のものとは思えない景色でした。
白い砂と、碧い海とって言うのは簡単ですが、そんなパーフェクトな場所なんて世界でもなかなかありません。

天国ってこの世にあるんだなぁ…



■さよなら与論島!!
与論島の人達の温かさは、僕たちが帰るときまで、ずっとそこにありました。

ただ海はひたすらに青く、空は抜けるように、人は温かく、そして小さな暖かなコミュニティ感がほんわりと僕達を包み込んでくれていました。




帰る時は、船の上からテープを投げて、それを宿の人やお世話になった人たちが持っていてくれて。

てか!! 船からのテープ投げ!
昔の写真で見たことあるけど、今もできるなんて思わなかった!!




■日本が世界で一番美しかった
インドパパ、旅行が好きなこともあり、今まで世界のいろいろなビーチに行ってきました。
断言します。自信を持って断言します。

与論島が今まで行った、世界中の、どのビーチよりも美しい!!




実際問題、世界的に有名なビーチって観光化されているんですよね。海外旅行で僕らが行くような場所のビーチは、確かにビーチ自体は美しいのかもしれませんが、その周辺にはお土産屋さんがあり、レストランがあり、大きな音量で音楽をかけるようなバーがあったりして、どこかで見た感じばかりがあって、どこか興ざめしてしまうのです。

バリのクタも。ハワイのワイキキビーチも。タイのプーケットも。
美しいは美しいんですが、やっぱり観光地の共通の匂いがします。

その反面、与論島にあるのは…あまり観光地化されていない、ナチュラルな南の島の姿です。大きなビルはあまりなく。大地にはさとうきび畑が広がり、海はキラキラと光って、夜になると星が降ってくるかのよう。

「僕らバックパッカーは、こんな夢のような土地を探して旅をしてきたんじゃなかったのか」と心から思う瞬間が与論島にはありました。

世界の色々な場所を旅行してみて、一番美しい場所が日本にあっただなんて。まるで童話の青い鳥を探していたかのようです。



■今年は7月8日だよ!!
今年の月酔祭は、来月、7月8日です。

詳細はこちらからどうぞ???

今年も。きっと。また。
とても素敵なお祭りと時間になるのでしょう。
どんな素敵な人と出会えて、どんな素敵な時間が訪れるのか。今からとても楽しみです。





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