プミポン国王様がご崩御されたバンコクの今を実録レポート!

■2016年10月13日 タイ プミポン国王様 ご崩御
皆様、既にニュースでご存知だとは思いますが、10月13日、タイ国民の絶大な親愛と尊敬を集めていたプミポン国王が崩御されました。

在位70年、享年89歳。タイの精神的支柱として、長く君臨されてきましたが、ここ数年は公務も休みがちになり、健康が心配されていた矢先でした。

国王様のご崩御に際し、深く哀悼の念を捧げます
プミポン国王はタイの人々に心から親しまれ、尊敬されてきました。

タイでレストランに行くとたいていの店で国王や王妃と一緒に写った写真のカレンダーが飾られていますし、街なかにもほうぼうに等身大の写真が飾られています。私達旅人も、それらに自然と手を合わせたり、拝んだりしてるタイの人の姿を見て、本当に親しまれてるんだなぁと感じていたものです。



国王としてただ単純に尊敬されているだけでなく、実際問題、プミポン国王の介入がなければ、タイが内戦に突入したであろうタイミングが何回もありました。

そんな偉大な国王が亡くなられて、タイの雰囲気はいったいどうなっているのか?
それを実際に自分の目で見てみたく、バンコクに向かいました。

■喪に服していると思いきや…

バンコクに到着し、早速、街中を歩いてみました。偉大な国王が亡くなったということで、街中が悲しみに染まり、いつもと違って静かになってるのかと思ったら……そうでもありません。

たしかにいつもは流れている音楽は流れていません。
巨大な看板のライトアップもされていません。


液晶の広告は全てが国王を追悼する白黒の表示とメッセージが流され、街を歩く人もほとんどが黒色の服やTシャツです。銀行のATMの画面も、電器屋のテレビもPCの画面も全部白黒。だけど暗い雰囲気ではないのです。


バンコクっ子が大好きなMBKこと、マーブンクロンセンターの中のディスプレイも白黒になっていました。


バンコク市内では早速というか、抜け目ないというか、黒い服を売るお店が突然増えていました。


屋台の商品も早速入れ替えしたみたいです。


追悼の中心になっている王宮前広場に向かいます。たしかに黒い服を着た人で埋め尽くされてはいますが、こう書くのもなんなんですけど、なんとなく明るい雰囲気です。






というのも、たくさんのブースが並んでおり、そのほとんどで無料の食事が振る舞われる、一種の祭り状態になっていたのです。

タイグリーンカレー、ガパオライス、かき氷、コーヒー、抹茶ラテ、ケバブ、肉まん、惣菜パン……NPOやNGOだけでなく、タイの陸海空軍、普通のお店まで、無料の炊き出しを行っています。

無料診療所、無料床屋、無料のwifiスポットもある。窓からパンやお菓子を豆まきのように配ってる車があれば、子供や大人が群がります。

これは無料の床屋さん。この時とばかり、みんな切ってもらいます


無料のWifiスポットもありました。


歩いているとほうぼうから「無料だよ! おいしいよ!」と声がかかり、水を何本も渡され、広場を一周したら、カバンはずっしり重くなります。


バスが来たと思ったら、バスの中から色々なものを配っていきました。


飲み物、特にミネラルウォーターには不自由しません。


パンもいっぱい配っていました


タイ軍のお姉さまたちも、はいどーぞ!!

タイの国民食と言うべきパパイヤサラダのソムタムも配っていました

美味しそうな緑色のジュースは大人気


無料の救護所も完備されていました。


一言で言うなら、不謹慎と言われるかもしれませんが、「音楽のないタイフェスティバル」 しかもほぼすべての出店が無料。日本の追悼のイメージとはだいぶ違います。

よっぽど国王様のことが好きだったのでしょう…デコトラならぬ、国王様追悼用のデコチャリも出現!


デコチャリは1人だけではありません。


ブースの人に話を聞いてみると、これらのご飯や飲み物はすべて「for KING」とのこと。つまり、亡くなられた国王様に捧げるものなのだということです。

タイは仏教の国。他者や僧侶への「布施」は、自らの徳を積むことに繋がります。また、日本にも「追善供養」がありますよね。こうやって多くのご飯や飲み物を気前よく配ること、それがタイ国民のために汗水たらして苦労されてきた亡き国王陛下への追善供養となり、徳を高め、来世をさらに良いものにする。ジメジメした雰囲気ではなく、みんなで明るく見送る。仏教国ならではの考え方なのかなと感じました。

ホテルに帰ってきてカバンの中を見たら、なんとこんなに! ミネラルウォーター5本に、ジュース3本、菓子パン5つ、スナック1つ…調子に乗って、ちょっと貰い過ぎたかなぁ…



現地レポート:うめぽん
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