ティラキタの納品書のはなし

2015年9月17日     No Comments    Posted under: 商品について

ここ2年位の間に当店でお買い物をしてくださった方は気づかれていると思いますが、当店の納品書がインド風に素敵になっています。今まではミティラー画の納品書を使っていたのですが、先月くらいからジャイプールの細密画になりました。

「店長、これ新しくなりましたよね?」
「新しいの、いいでしょ?」
「シックでいいんですけど、何か意味があるんですか?」

と、言う事で、今回のブログは当店でお買い物をすると必ずついてくる、当店の納品書について説明をしたいと思います。

■ジャイプールの古スタンプ

2015年9月18日現在、購入して下さった方用に使っているのがジャイプールの古スタンプの納品書です。デリーの国立ハンディクラフトエンポリアムで発見した貴重な細密画をスキャンして印刷したものです。

私達もこの絵の由来が完全に分かる訳ではありませんので、推測になってしまうのですが、この絵はもともと、インドが独立する前、まだマハラジャがインドの各都市にいた時代に作成されたものの様です。

場所はデリーから200Km位南下したラジャスタン州のジャイプール。ジャイプールの政府の大きな判子が押されています。

EIGHT ANNASと書かれているのは金額で、アンナとはインドの古い通貨の単位で、16分の1ルピーに当たる単位です。1ルピーは100パイサですので、4アンナが25パイサに当たります。100分割法でない解りづらい通貨単位は、イスラム教の通貨システムに起因しているからなのだそうです。なお、アンナは1945年のインド分離独立後も使われ続けてきましたが、1957年に通貨単位の見直しとともに消滅しました。

スタンプが押された古い紙の上に、美術的に美しく見えるようにインドやアラブ圏伝統の技法ミニアチュール(細密画)でイスラム的な模様を描いています。

用紙の端々に残るアラビア語の走り書き、今は使われていない古い通貨単位が残るスタンプと切手、藩王国の風情が残るJAIPUR GOVERNMENTという表記、大きければ威厳が出るだろう的な無駄に大きな印影と、全てが美的に美しく、アナクロで素晴らしい一枚です。

■美しい色合いのミティラー画


以前まで使用していたこちらの納品書はミティラー画と呼ばれるものです。ネパールとインドの国境地帯に位置するビハール州にミティラーと呼ばれる地方があり、この絵はその地方の伝統の手法で描かれたものです。

もともとは「家に絵を描いて家の中に災いが入ってくるのを防ぐ」という意味合いで、はるか昔からミティラーの人々によって家に描かれてきたものです。その後、時代が進むにつれて、家ではなくキャンバスに描かれるようになり、世界的に知られる様になりました。

ミティラー画はそのシンプルさと、美術的な美しさが欧米のコレクターから高く評価されていて、数人の有名作家の作品は非常な高値で取引されています。日本でも練馬の観蔵院曼荼羅寺や、新潟のミティラー美術館で大判の絵を見ることができます。

当店の納品書で使っているミティラー画はミティラー画としては珍しい、青や緑、そして白のトーンが美しく、絵的に非常に美しい一枚です。全てハンドペイントされているので、一つ一つの線は微妙に揺れていますが、それがまた絵に素敵な味を与えています。

ティラキタではぜひ、インドの美しさをみんなにお伝えしたい、そう思いながら荷物を積めるときに使っています。

今後、違う納品書が登場するかもしれません。
お買い物のに、よりエスニックな味わいを加えるティラキタの納品書、壁に貼ったりして楽しんでいただけると幸いです。

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