ガンジス河の水瓶「ガンガージャリ」の工場に行って来ました

ヒンドゥー教徒にとって欠かせないものの一つにガンジス河の水があります。私達にしてみればタダの濁った川ですが、インド人にとっては大切で、その昔、ジャイプルの王様がガンジス河の水で沐浴するために、毎日500Km以上離れたバラナシからジャイプルまで水を運ばせていたと言う言い伝えが残っている位の貴重品。

日本人旅行者にも有名なヒンドゥー教の聖地バラナシでは、もちろん、そのガンジス河の水をおみやげとして売っています。バラナシに観光に来た人たちが家族や親戚への喜ばれるおみやげとしてこぞって買い求める姿は、浅草で雷おこしを買う日本人と何ら変わりません。

ガンジス河の水を入れた銅製の小さな壺はガンガージャリと呼ばれていますが、今回はインド人でもなかなか触れることのない、ガンガージャリの工房に行って来ました。

バラナシの中心部、ダシャシュワメードガートから歩いて10分程度。ガンガージャリの工場はこんな牛ちゃんがのそっと座っている小道にありました。

「廃墟かよ!」と思うほど道は汚いのですが、ここで作っているものは清い聖なるガンジス河の水。宗教的な浄不浄と、一般的なキレイ、キタナイはあまり関係がない模様です。

ガンガージャリは昔ながらの方法で作られていました。作業している場所は、工房と言うよりも家の一角といったほうがふさわしいような所です。男性がほとんどの作業を行い、奥の女性は男性が作業しやすいように整理したりしています。

もっと近づいてみます。床の上にはこれから水を詰める銅の小瓶が並んでいます。手前には火の火力を強くするためのふいごが設置されています。燃料は石炭のようです。

火の上では、日本で言う半田ゴテの用途として使う道具が熱せられています。コンロの上にはこれから使うガンガージャリの蓋も置かれています。

早速作り始めます。男性が大きな銅製の壺に入ったガンジス河の水を新品の壺に入れています。なみなみと注ぎ終わった所で、蓋をして、さっきのコテで蓋を閉じて…あれ? え? もう終わり!!? あっという間の作業でした。写真を撮る余裕もない早業でした。

「これで終わり?」
「そうさ。簡単だろ?」
「一日にどれくらい作るの?」
「そうだなぁ…日によって違うけど、100個から200個くらいかなぁ。」

男性の横には出来上がったガンガージャリがコロコロと転がっていました。

よく見てみると…「あ、もう凹んでる!」

ティラキタでもこの商品を扱っているのですが、結構な確率で凹んでいて発送することが出来ず、困っていたのですね。100個入荷して、売れるのは50個程度というなんともインドらしい商品だったのです。「インドから日本、遠いもんなぁ。発送の途中で凹むんだろうなぁ…」と思っていたら、なんと、作っている所から凹んでいるとは。

「そりゃ、そうだよね! こりゃ凹んで来るよね」と変に納得。

いくら言っても、強そうな箱に入れて貰ってもなぜか凹んでいたのですが、ここでやっとこ理由がわかりました!!

とは言っても、ちゃんとしたのでないと日本では売れません。
お客様の事を思えば、変なものをお送りするなんて出来ません

「さて、次から何と言ってちゃんとしたものを送ってもらおうかなぁ…」と思案するティラキタスタッフでした。

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